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トゥルー写真

先が読めない、死から始まる再生への救済劇

「『ラン・ローラ・ラン』は“同じ時間を繰り返し生きる”という点に面白味があった。その部分、つまり“同じ時を再び生きる”点こそが『トゥルー・コーリング』の起源になっている」と語るのは、製作総指揮のジョン・ハーモン・フェルドマン。

映画『ラン・ローラ・ラン』は、赤毛のローラが恋人を救うため、彼のデッドラインまでのあと20分を3度やり直す物語だった。

たしかに、時間を遡り人助けをする、という点は似ている。しかし、トゥルーが救わなければならないのは、不特定多数の死者である。さらに、トゥルーに選択権はない。死者が彼女に「助けて」と請わない限りは、救いたくても救えないのだ。つまり、生死はコントロールできるものではない、という前提を踏まえた上で、その運命を変えようと奮闘するわけだ。そこにはアクシデントも多発するし、なによりトゥルー自身にも先が見えない。そんなどう転ぶかが読めない、死から始まる生への行方を、トゥルーと共に同時体験するスリルと面白さは格別だ。それゆえ事件の結末から真相を推理する、というストーリー展開にも意外性が加わり、ドラマが活きてくるのだ。

事件は1話完結、通して描かれるのは死生観

なにもトゥルーは、正義のヒーローというわけではない。彼女が必死で人助けをするのは、幼い頃、目の前で殺された母親を救えなかった、という悔やんでも悔やみきれない過去があるからだ。まるで、その埋め合わせをするかのように、彼女は自分の時間を削ってまで他人を助ける。つまり、母の死こそが原動力であり、彼女の人生の重圧でもある。

また、物語が進むにつれ徐々に明らかになっていく、そんな母親の死の真相も、トゥルーの救出劇と共に見どころのひとつだ。

その上、いくらトゥルーがパワーを持っているとはいえ、全員を助けられるわけではない。事件そのものは1話ごとに一応の解決は見るのだが、そこには善人なのに救えない場合もあれば、なぜこの人を? と疑問に思う人を生かすことになる場合もある。人の生死は何によって決まるのか? トゥルーの葛藤が、観る者にも死生観を問いかけるのだ。

女性も憧れるタフで信念を持ったヒロイン

トゥルーは、何事も途中であきらめない強くてガッツのある女性。そんなヒロインを演じるのは、注目の若手女優エリザ・ドゥシュク。『チアーズ』での主人公(キルスティン・ダンスト)を助ける頼りになる元体操選手のミッシー役や、人気のTVシリーズ「吸血キラー/聖少女バフィー」のバンパイア・スレイヤー"フェイス"役で、男性のみならず同世代の女性からも支持されている女優だ。

加えて、「ビバリーヒルズ高校白書」のブランドン役で一世を風靡したジェイソン・プリーストリーが、謎めいたトゥルーの同僚役として出演しているのも話題のひとつ。

エリザの持ち味である、タフでありながらもキュートさを失わない魅力と、死をテーマにした緊迫感とスリルあるドラマ展開が相まって、アメリカでは約550万人が見た、という高視聴率をマークしているのもポイントだ。

本シリーズをドラマティックに彩るサントラ

本シリーズのテーマ曲を歌うのは、ロサンゼルスを拠点に活動する、女性ヴォーカルを含む4人組の新人バンド、フル・ブラウン・ローズ。彼らが書き下ろしたテーマ曲「Somebody Help Me」は、まさにシリーズのテーマそのもの。エヴァネッセンスを彷彿とさせつつも、もっとストレートでよりメロウなサウンドは、日本でも人気を集めることだろう。

その他、劇中には、映画『ラン・ローラ・ラン』のサントラ曲をはじめ、Dido、Blink 182、ファットボーイ・スリム、ドナスなど、じつに多彩。ほんの一瞬しかかからない曲でも、シーンを物語る楽曲をセレクトする、こだわりよう。なかでも、6話のカーレース・シーンでかかるジェットの「Are You Gonna Be Me Girl」と、8話のエンディングに流れるサラ・マクラクランの「Angel」は印象的だ。