INTERVIEW - インタビュー -

「ストレイン」の(小説の)ストーリーは、幼少時から何十年もヴァンパイアに関する魅惑的な概念や伝説を探求する過程で、莫大なメモを蓄積してきた結果、湧き出てきた。そこから生まれたストーリーラインの一部は『クロノス』(92)や『ブレイド2』(02)にも使われたけれど、ほとんどは今回のTVシリーズ「ストレイン 沈黙のエクリプス」を通して再現されている。ただ、他のヴァンパイアと比較して創作するということには興味がなく、近年流行りのヴァンパイアが恋愛対象でロマンチックな主人公であるという描写はかなり妥当だと思う一方で、僕自身は寄生虫のヴァンパイアを創り出すことに興味があった。おぞましいパワーを備えた支配者を創造した伝説であり、人類を脅かすものを創りたかったんだ。

僕の作品において、“メキシコ人だからこそ”の独特な観点はたくさんあると思う。たとえば僕はモンスターが大好きな訳だけど、いつも話の冒頭でモンスターを観客に見せてしまいたいんだよ。メキシコ映画では良くあることで、多分、モンスターは作るのにお金がかかるから、できるだけ早く観客に見せたいんだよね(笑)。もちろん、実際にはマントで隠したり、全編を通して少しずつ露出していき、シリーズも中盤以降というところで全体像をみせたりするわけだけれど、でもやっぱり、最初から見せたいと思っている。

それ以外に“メキシコ的”だと言えるのは、僕の独特な観点かな。僕は生と死、邪悪なものを日常的なものとして受け入れていて、常に魅惑的なものだと思っている。先進国のような道徳的でもったいぶった観念は持ち合わせていないんだ。本当に僕は、こういった世界にとにかく魅了されていて、いつも自己陶酔状態なんだよ」

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