マイケル・ウェスティン Michael Westen

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SEASON2 INTERVIEW

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―このドラマが世界で大ヒットしている理由は何だと思いますか。

「実は、このドラマはアメリカ以外でもフランス、ブラジル、エジプトでも放送されて、大ヒットしているんだ。それぞれ文化的背景が違うのにどうしてなんだろう。ほかの国のことはわからないけど、アメリカ限定で答えるなら、やっぱりユーモアじゃないかな。そこがボンド映画ともボーン・シリーズとも違うところなんだ。マイケルは真面目一辺倒な男じゃないし、僕らもこのジャンルを超シリアスにしてないからね。もちろん予算があればシリアスにすればいいところなんだけど(苦笑)。例えば、山林で300人の男がマイケルを追い回すようなシーンがあったとしても、実際にドラマに出せるのは3人ぐらいのものだろう(笑)。だけど、僕らはそれをツッコミで、笑いに変えられるんだ。“なんだ。たった3人かよ!”ってね。そういう気さくなジョークがアメリカの観客には親しみを持って受け入れられているみたいだ。それから、シーンごとにナレーションのような解説がついているのも重要だ。気が利いているよね。もちろんスパイものは人気のあるジャンルだし、アクションもふんだんに盛り込まれているから、多くの人に楽しんでもらえているんだと思うよ」

―どうして、マイケルは魅力的なんでしょう。

「それは彼が気高くて常に正しい事のために闘っているからじゃないかな。いまの時代、悪に立ち向かっていく人の姿を見るのはとても心強いことだ。それだけならよくある話かもしれないけど、マイケルが特別なのは彼には独自のスタイルがある。彼はスーパーマンじゃない等身大の男だ。しかもものすごく普通。ウクライナ人テロリストの警戒心は解けるのに、母親には頭を悩ませっぱなしとか(笑)。強さと脆さを併せ持っているのがマイケルなんだ。泣きも笑いもするし、穏やかで静かなときもあれば、賑やかで楽しい面もある。マイケルにはそういういろんな面があるから多くの人に愛されているんだろうね」

―これまでのところで、最も大変だったスタントを教えてください。

「シーズン2のフィナーレかな。40フィートの高さのヘリから海に飛び降りるんだ。実際に飛び降りているのはスタントマンで僕じゃないんだけど、飛び込んでから海面に浮き上がる瞬間を撮影するために、僕も20フィートある船のタワーから飛び降りたんだ。落下しながらカメラから見えないように耳抜きをしなきゃいけなかったんだけど、ジャケットのポケットに重石を入れられたせいで、予想外の速さで降下していって、それどころじゃなくてね。見かけよりもとてもハードなスタントだったよ」

―その最終エピソードで見せたマイケルの涙が印象的でした。

「マイケルは相手を助けることができる限り、絶対に人を殺したりしない。でもあの場面では相手から自分を撃ってくれと頼まれてしまうんだ。プライドが高く正義感の強いマイケルだけに、あの場合は相手を殺すのが正しいと理解はしていたけれど……とても大変なシーンだったし、感情的にも辛い場面だった。マイケルだけでなく、僕にとってもね。普段はフィオナが人を撃ったり、吹きとばしたりする役割だから(笑)。何しろ彼女はクレイジーだし、彼女の病み方はマイケルのそれとはちょっと違うんだよね」

―マイケルとフィオナのやり取りも痛快です。

「負けず嫌いの二人の関係はすごく面白いよね。お決まりの男女のパターンとは一味違うものだから。相手役のガブリエルと僕との相性も抜群だし、お互いの魅力を引き出し合いながら演じるのは楽しいよ。ただし、実際にフィオナのような女性に出会うようなことがあったら、僕自身は真っ先に逃げると思うけどね(笑)」

SEASON1 INTERVIEW

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―あなたが演じているマイケルは、どのような人物ですか。

「アクション番組で欠かせないのが銃だ。だけど、このドラマで重要なのは、マイケルみたいなキャラクターが銃なしで問題を解決するところなんだ。シーズン1の第2話で、“いきなり銃なんて大人気ない。大人はダクトテープで戦う。この方がずっとスマートだ”という台詞がある。マイケルが面白可笑しく語っているんだけど、その言葉の真意は誰も傷つけることなく問題を解決しようじゃないか、という意味。マイケルは聖人じゃないけれど、最も非暴力的な方法でやり遂げる方法を考える。僕はマイケルのそんなところが気に入っているよ」

―あなたとマイケルの共通点はどんなところでしょう。

「たくさんあるよ。マイケルは母親から逃れるために家を出て、国のために戦う。現実世界で生き抜いていくためには、自分が故郷の街を出なくてはならないことを彼は知っていたんだろうね。僕自身はといえば、母親から逃れるためではないけれど、役者になるために故郷を離れてニューヨークに向かった。僕の育った街で役者になった人なんて、誰一人いなかったから、大きなリスクだったよ。誰もお手本にせず、自分の信じた道をただひたすら突き進むようなところは、僕らはとても似ていると思う。それから、マイケルは母親に頭が上がらない(笑)。彼女はマイケルにとって、手に負えないほど強烈で手ごわい母親なんだけど、どんな物事も解明できるのに母親にだけは、どうしても歯が立たない男を演じるなんて、相当面白いよ」

―スタントもできるかぎり、自分でやっているそうですが、ケガは大丈夫ですか。

「ケガはしょっちゅうさ。実は第1話の冒頭シーンのバイクは、僕が壊してしまったんだ。バイクの乗り方は知っているし、実際にバイク乗りなんだけど、あのときは道がボコボコでね。急にハンドルを切ったら、バイクが転倒して、くるぶしを切ってしまったんだ。大した怪我ではなかったけど、それ以来、スタッフは僕にスタントをさせるのを渋るようになってしまった。でも戦闘シーンは自分で演じている。走ったり、よじ登ったりするのもやるな。ただし、車に衝突したり、衝突されたりするのはスタントマンに演じてもらう。僕がケガをしたら撮影を中断するしかないからね(笑)」

―アクションのためにどのようなトレーニングをしていますか。

「僕自身、正道会館の空手を12年間、続けて、初段を持っている。ここ6年は、総合格闘技と合気道をやっているよ。それが僕のトレーニングだし、アクションシーンでもおおいに役立っているよ。おそらくマイケルも接近戦の訓練を受けてきたから、これまでの窮地を乗り越えられたのだろうしね」

―マイケルのモノローグが面白いです。

「僕も大好きなんだけど、サウンド・ステージ内の小さなブースで収録するのは結構、大変なものなんだ。というのは、週5日、14時間は撮影。もちろん、僕はほぼ、どのシーンにも出演しているから、出ずっぱり。リハーサルが終わると、いったんトレイラーに戻って、すぐ衣装に着替えて本番だ。その間、時折15分から20分間の休憩がある。その合間を見て、あのモノローグを収録しているんだ。特に大変だったのはシーズン1。何しろ、1日も休みがなかったからね。ある金曜の夜なんて、17時間、ぶっ通しで撮影して、夜中の1時30分までかかってね。やっとのことで、トレイラーから出てきたらスタッフに呼び止められて、“今からモノローグの収録だ”なんて、言われてね。すごく辛かったし大変だったけど、結局、夜中の2時半までかけて、なんとか録ったんだ。そのおかげで翌週は体調を崩したけどね(笑)」

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