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BONES—骨は語る—

イントロダクション

今、全米でもっとも人気を集めるジャンル、クライム・サスペンス。
科学捜査、心理分析、地道な捜査……さまざまな形で描かれる犯罪ドラマにまたひとつ新たな傑作が誕生した。法人類学者テンペランス・ブレナンとFBI捜査官シーリー・ブースがコンビを組んで数々の難事件を解決していくこの『BONES』のテーマはそのタイトル通り、ズバリ骨。損傷が激しく身元確認の困難な遺体が発見されると、法人類学者テンペランス・ブレナン率いるジェファソニアン法医学研究所のラボのメンバーが身元確定に全力を尽くす。あくまで骨にこだわったユニークな視点からは、想像以上に多様なドラマが生まれ、骨の欠片からどれほどの情報が引き出せるのか、その多彩さには目を見張るばかりだ。

ストーリーの基本は1話完結だが、劇中少しずつ明かされるブレナンの過去がやがて大きなテーマとして形作られていくという点も大きなポイント。1話完結だからと油断していると、最後に驚かされることになる。分かりやすい1話完結ドラマと同時に、シリアス・ドラマの醍醐味も存分に味わえる、二重にエンターテイメントを追求した作品が『BONES』なのだ。

アメリカでも人気急上昇! ますます広がる『BONES』の世界

2005年に全米FOXチャンネルでスタートした『BONES』は、熾烈な視聴率競争を繰り広げる状況の中、早々にシーズン2の放映が決定。現在アメリカではシーズン3を放映中の人気ドラマだ。このドラマの面白さは“骨”という観点から事件を見る、という単純なものではない。科学捜査をポイントにしたクライム・サスペンスが数多い中、『BONES』は捜査をするチーム構成の面白さや、キャラクターの人間関係を重視したストーリーテリングで観る者を惹きつける。実際このドラマは多くの犯罪ドラマの中でも、かなり陰惨なシーンが多い。ラボには当たり前のように骨が転がっている状態だ。にも関わらず番組に暗さがないのは、キャラクターを重視した巧みなストーリーテリングの賜物なのだ。

アメリカではシーズンを重ねるごとに視聴率も上昇し、シーズン2では「X-ファイル」のデイビッド・ドゥカブニーが1エピソードを監督している。スピンオフ小説やオフィシャル・ガイドブックも発売され、『BONES』の世界はますます広がっている。

法人類学とは?

ブレナンの専門は法人類学。あまり聞きなれない言葉だが、法医学との違いは何なのか?
法人類学者が扱うのは、人類学的見地から人種や年齢、性別や身体的特徴を識別する作業。死因を解明するいわゆる検死は法医学者の管轄となる。だから、法医学者が死因の特定もできないほど遺体が損傷している場合、法人類学者が骨から身元を確認し、時にはそこから死因が判明することもある。
もっとも、身元確認には法人類学者だけでなく、さまざまな分野の科学者たちの協力が必要となる。『BONES』の場合、ブレナンが骨を検視し、そこから採取した付着物等を調べるのは鉱物と昆虫の専門家、ジャックの役割。植物学者でもある彼は骨に付着したわずかな種子や花粉から、殺害現場を特定することもある。アンジェラが担当するのは白骨化した遺骨から、生前の顔を復元する作業。3DCGでの映像化というのはドラマならではの話だが、復顔した顔を基にデータベースと照合して身元を確認するというのは現実にもある話だ。