キミは日本語吹替の魅力を知っているか?実力派声優が魅せる【吹替】の真実を堪能せよ!

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INTERVIEW #61 ブラッド・ピット〈ジョン・スミス〉役 堀内賢雄 インタビュー

ハリウッドを代表するスター、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが初共演を果たし、2人が交際するきっかけ(2014年に正式に結婚、16年に離婚申請)となったスタイリッシュ・アクション『Mr. & Mrs. スミス』が、従来の「ソフト版」に加え、「日本テレビ『金曜ロードショー』版」、「テレビ朝日『日曜洋画劇場』版」のテレビ版吹替2バージョンを初収録した<日本語吹替完全版>ブルーレイとして、装いも新たにリリース! 今回のスペシャル・インタビューは、本作の日テレ版ほか、『セブン』、『ファイト・クラブ』、『オーシャンズ11』シリーズなどなど、テレビ版を中心にブラッド・ピットの吹替を歴任してきた堀内賢雄が登場。ラジオ、ディスコのDJから声優となった異例のキャリアを持つ実力派が語る、驚きのエピソードの数々とは?

●聴き比べることで作品が別の魅力を放つ──自身にとっても嬉しいテレビ版初収録


──本日はよろしくお願いします。「吹替の帝王」という日本語吹替版の販促サイトの取材になります。ブルーレイBOXのレーベルにもなっているのですが、ご存知でしたか?
そういう、テレビ版の吹替が何バージョンも入っているものがあるというのは、役者仲間から聞いていました。若い頃の収録だし、別のバージョンと聴き比べられて恥ずかしいよな、という話は出ますね。
──今回の『Mr. & Mrs. スミス』ではソフト版とテレビ版2種の合計3バージョンを収録します。堀内さんが演じられた日本テレビ「金曜ロードショー」版が、初ソフト化される形ですね。近年、吹替版のニーズが増えていることはご存知だと思うのですが、「往年のテレビ版吹替で観たい」というファンの方も多くいらっしゃるんです。
そんなファンの方がいらっしゃるのは知っていました。ありがたいですね。それと同時に、こういうソフトが出るのは個人的もすごく嬉しいです。僕がブラッド・ピットを担当したのは、地上波の放送が多いんですよね。ソフト版の吹替えでは最近まで彼の声をあまりやっていなくて、その意味では残っていないんです。放送時に見逃してしまったものもあったし、そういう自分も観たかったものが新たに観られる、手元に残るというのが嬉しくて。
──そうなんですよね、ソフトでは堀内さんのブラッド・ピットは意外に少ない。
この前もワーナーさんのチャンネルで、新作の『オーシャンズ8』に合わせて、『オーシャンズ11』を語ってほしいという企画があったんですね。作品を観直さないとと思ってレンタルしたんですが、自分の吹替じゃない(笑)。細井治さんがやってるバージョンで観ましたよ。「合ってるじゃん」って思いながら(笑)。
──往年のテレビ版吹替のファンがいらっしゃって、そのニーズに応える商品が発売されているという状況をどうお感じになりますか?
吹替を愛してくれる方たちがいて、1つのソフトに色んな形の吹替が収録される。ソフト版と放送版の違い、演じる役者が変わればどう変わるのかって、聴き比べられるのはとてもいいと思いますよね。今また、昔のクラシック作品の吹替をどんどん新しい声優さんで吹き替えるというのもやっているじゃないですか。そのことによってまた作品が別の色を醸し出すというか、新しく広がって、形を変えて色んな方に観ていただければなおさらいいなと思いますね。
──映画自体の印象が、吹替によって変わることもありますしね。「この俳優ならこの声優」という、観る方それぞれにイメージがあると思いますけど、それが別のバージョンで観ることによって、良い意味で崩れます。
そうですね、演じる人によって全然違いますから。ニュアンスの出し方が人によって違います。非常に細かい声優の機微が、聴き比べることで余計に違う形で受け取れるんじゃないかと思います。

●DJ、司会業から吹替の世界に入った人間にとって、「役者は雰囲気がまったく違う」


──さて、今回は作品のこともそうなんですが、堀内さんご自身のことも詳しくお訊きできればと思っています。事前に過去のインタビューを読ませていただいたんですが、かなりの数の取材を受けていらっしゃいますよね。1957年7月30日生まれの61歳でいらっしゃって、出身は静岡県御殿場市、御殿場市立御殿場中学校を卒業後、日本大学三島高等学校に野球のスポーツ特待生で入学されて……と、ご本人にお訊きするまでもなく、全部調べられました(笑)。
(笑) みんなしゃべらないものなんですか?
──その方の性格によるとは思いますが、取材させていただいた方々では、シャイな印象の方が多いです。ある程度インタビューが進まないと、こちらの目を見て話してくださらなかったり。それが、堀内さんはお会いしてすぐなのに、目を見てグイグイしゃべっていただけます。ありがたいですが。
生い立ちから起因するものもあるでしょうけど、僕はディスクジョッキー(DJ)の世界から、この吹替の世界に入ってきてるのが大きいと思いますよ。俳優さんってみんなシャイなんですよ。僕も戸惑いましたから。

 こうして目を見て話すのだって、僕はそういう訓練を受けて、プロのDJ、司会業として、前に出て話すというのが当たり前でやってきたからです。僕みたいなのが普通だと思っていたのに、吹替の世界では全然違う。役者は雰囲気がまったく違うと思いました。ハートの中にあるものを伝えるのに、司会は、その場のメインではないんだけど、多少は目立たないといけないですし、DJはもろに“個性”でしょ? でも役者は、明るさだけじゃなくて陰りがないと成功しない。「お前は明るさしかないからダメなんだぞ」って、ずっと言われていました(笑)。

 僕が吹替をやるようになった1980年代は、今ほど声優が脚光を浴びていない時代でしたから、「この人、話しかけるのにやたら気を遣っちゃうな……」というくらいシャイな人が多くて、僕みたいにおしゃべりな人はいなくて本当にビックリしましたよ。

●夢を諦めざるを得なかった野球特待生が、小林克也に憧れてDJに!?


──その明るい性格は、子供の時からですか?
そうですね、クラスの人気者だったかも。“陰”と“陽”があるなら、完全な“陽”ですよね。本を読むのが好きでしたから、多少暗いところもあったんでしょうけど、ずっと運動、野球ばっかりやっていましたね。身体能力がすごく高くて、高校も野球の特待生で進みました。野球漬けの日々、完全な運動の早熟系でしたね。
──それだけ運動ができて明るい性格なら、モテたでしょう?
いえいえ、坊主頭でしたから。それに、どうも明るすぎたみたいで(笑)。中学時代はキャプテンで4番バッター。詐称ナシに、本当に何校からもスカウトが来たくらいのレベルでした。それで、日大三島の寮に入ったんですが、確か2年生の時に身体を壊して部活を辞めて、転校しないといけなくなりました。同じ静岡県内なら違う高校にそのまま行けたんですけど、学年が1つダブっちゃう。他県なら、試験で受かれば同じ学年で入れると聞いて、神奈川県の逗子開成高校を受験して入りました。親元を離れてアパート暮らしをしたんですけど、独りだと絶対に悪いことをすると親父が言って、階下に親戚、それも警察官である厳しい親戚が住んでいるアパートでした(笑)。

 これまでにもよく話していることなんですけど、その時に大きな葛藤があったんです。そりゃそうですよね、ずっと野球しかやってなかったんですから。それを突然辞めちゃったから、ぽっかり心に穴が開いたみたいになりました。それじゃあ、自分はいったい何ができるんだろうと考えたら、少し洋楽に詳しかったんですよね。当時は、糸居五郎さんや小林克也さんがラジオのDJとして全盛期だった時代です。よし、俺はDJになるんだ、大学なんて行きたくないということで、高校を卒業してすぐに東京アナウンスアカデミーの一週間の基礎講座を受けたんです。鼻濁音やら発声練習やらをやって、その中にDJコースというのがあったんですね。プロの方も教えにいらしたりしていて。その体験をしたときに、「DJというのは“個性”なんだよ。何も台本はないんだ」って言われて、「台本がないんなら何を習うんだ?」と思ったんですよね(笑)。

 それならもう自分でやりますのでって、今でいう“クラブ”に自分で売り込んでいきました。1970年代のDJといえば、みんなしゃべってたんですよ。「ナウなナンバーから行ってみよう」とか「土曜の夜はサタデーナイト・フィーバー!」とか言ってたんですから(笑)。必ずしゃべるんです。渋谷や新宿のディスコにオーディションを受けに行くんですけど、実際にはまだやったことはない。じゃあ、どうするのかというと、当時はレコードですよね、ジャケットの裏側のライナーノートがあって、それをダーッと読む。そうすると大体受かっちゃうんです。
──それは、声も良かったからじゃないですか?
その時に気がついたんですけど、やっぱり“リズム”なんですよね。ラジオDJをよく聴いていたので、上手い具合にリズムに乗れました。あとは音楽、リズム&ブルースにはある程度詳しかったですから。だから、どんどんどんどん、役者の世界とは正反対のところに走って行っちゃうんですよ。まあ、元々はDJ希望でしたから、しょうがないです。

●“新劇”の存在を知らなかった! なぜ、DJは役者の道に進んだのか?

──当時は、お芝居、役者の仕事はまったく考えてなかったんですか?
これは初めて話すエピソードかもしれないですけど、“新劇”(歌舞伎等の“旧劇”に対して、海外戯曲を演目とする新興演劇の意。代表的な劇団は、俳優座、文学座など)というものがあるって知らなかったです(苦笑)。

 あの時代、大体この世界に入ってくる人たちって、ほとんどが新劇を分かってるじゃないですか。新劇の劇団を受けて、舞台を経験して声もやる。声優といえば、アニメーションではなくて、洋画吹替が全盛の時代だったじゃないですか。洋画の声をやるなら舞台を経験していないとダメだ、演技をちゃんと学んでいないとダメだと。この世界に入ってから、くどいほど言われたことなんですけど。

 それが僕の場合は、どんどんDJの世界に突き進んで。あと、司会業も地方のラジオもやりましたし、メジャーの目立つ世界ではないですけど、もう少しマイナーなところではそれなりに稼げるようにはなっていたんです。「こういう感じでいいんじゃないか」って、それなりに満足していた頃に、テレビ局のプロデューサーと知り合って「役者になってみても面白いんじゃないか?」と勧められたんです。そうして、たてかべ和也氏(「ドラえもん」のジャイアン役で知られた人気声優。堀内を見出しただけではなく、設立時より死去するまで、堀内が起ち上げたケンユウオフィスの取締役を務めた)との出会いがあり、僕の人生が大きく変わっていったという次第なんです。
──「役者になってみないか?」と勧められたときはどう感じました? まったく考えていなかったわけですよね?
「覗いてみるのもいいかな?」と思ったくらいですね。で、覗くことにしたら、たてかべさんを紹介してくださり、早速僕を劇団に入れてくださいました。でも、1週間で「無理です、辞めさせてください」と(苦笑)。何が嫌だとかそういう話ではなくて、それまで生きてきた世界とまるっきり違う世界で、座長がいて、その下にもという風に、ひとつの劇団の座組がある。その体制に馴染めなかったんですよね。
──ずっと体育会系にいらしたのに。
慢心があったと思います。「自分はDJでもう食べられてるのに、なんでここで一番下からやらないといけないの?」というのがあったんです。たてかべさんに話したら、「アンドロメロス」(TBS系で1983年に放送された円谷プロの特撮番組。堀内の声優デビュー作)と「サイコアーマー ゴーバリアン」(テレビ東京系で1983年に放送されたロボットアニメ。原作は永井豪とダイナミック企画)のオーディションが受かっているから、「それが終わってから辞めろ」と言われたんです。

 「じゃあ、分かりました」と。でも、やったらこれがもう下手で下手で、毎回、居残り居残り居残りなんですよ(苦笑)。司会者としてはそれなりに自信はありましたけど、DJはブースに隠れちゃうわけで、そういえば人前に立って何かやるという経験がなかったんですね。それに、滑舌よく話しちゃうと、「そんなの人間が自然に話してるセリフじゃないぞ、歯切れが良すぎて、なんのリアル感も伝わってこない」って言われて。その時は、自分がこんなにもできない世界があるのかと愕然として。それで、ここでひとつ努力してみようかなと思ったんですね。

●自信を完全にへし折られたデビュー作。共演者の先輩たちが支えてくれた


──これまで、トントン拍子に進んできたのに。
まるっきりダメでしたね。バットがボールに当たらない感じです。オーディションを受けた時に可能性は感じてもらえたと思うんですよ。テンポは良かったりするし、声も悪くない。芝居心を教えてやろうという気になってもらえたとは思いますよね。でも、野球で言えばまったくボールに当たらないスイングをしていたと思います。一生懸命振るんだけど、まず当たらない。
──それだけできないと痛感されたのに、どうして辞めずに続けられたんでしょうか?
人に恵まれたというのが大きかったんじゃないですかね。「アンドロメロス」は、同世代のあたか誠さんが主役でしたけど、ベテランの木原正二郎さんや兼本新吾さんがいらっしゃって。僕は下手でしたけど、そこにいる人たちが、とてもいい人たちだった。何回も何回も録り直しても、嫌な顔しないで付き合ってくれたんですね。皆さんの気持ちがすごく優しくて、それでついて行けた気がしますね。

 「ゴーバリアン」の方は、たてかべさんが参加していましたし、よく飲みに連れて行ってくれた鈴置洋孝さん、井上和彦さん、龍田直樹さんもいました。当時バリバリにアニメをやっていた若手の最前線ですよね。笑う演技がまったくできない、下手な人間なのに可愛がっていただけて。教えてもらったのは、芝居よりも酒の飲み方という時代でもありましたね。今では3,000人ほどの俳優が所属している日本俳優連合(1963年に協同組合放送芸能家協会として設立され、1980年に改称。俳優の事業協同組合)ですが、当時は数百人だったと思いますから、どの現場に行っても顔を合わせるような人たちばかりで、ひとつの大きな劇団みたいな感じで、面倒を見てもらった記憶がありますね。先輩たちにお茶を淹れていた時代ですからね。
──今は、新人さんはお茶は淹れないんですか?
ほら、今はスタジオの外に自販機がありますから(笑)。

 当時は新人が必ずお茶を淹れたんです。それで、飲みに行ったらお酒を作る。幹事もやりますよね。僕はずっと運動部でしたから、そういうのは全然平気でしたけど、飲み会の場で学ぶことは本当に多かったです。あの頃はお酒の質が良くなかったから、先輩たちは飲むと大体が悪い酒で……説教ばっかりなんですよ。それか演技論。演技をちゃんと勉強してきていない自分は、何の話かさっぱり分からない(苦笑)。

 ところが、ひとつだけ分かったのは、この人たちがどれだけ芝居に対して真摯で、どれほど芝居を愛しているのかということです。まず芝居の話しかしない。他の話は聞いたことがないです。どれだけ芝居が好きで、映画が好きなのかということを感じましたよね。

 あと、こんなことを話してもいいのかなと思いますけど、まず“優等生”がいませんでした。みなさん“破天荒”。「賢雄さんの芝居は大きくていいですよね」ってよく言っていただけるんですけど、それは当時、ああいう先輩たちを見てきたことが大きいのかなと思います。「何なんだこの人は?」という豪快な人がとにかく多かった。今は、時間も含めてしっかりしていないとダメって言われますけど、どこかで遊び心を持っていないと、芝居の中で面白みが出てこない気がするんです。ああいう先輩たちを知っていると、「賢雄の芝居は面白いよね!」って言われる芝居をもっと追いかけないといけないなと思いますね。

 「色んなものに興味を持って、遊べ」と諸先輩方がおっしゃっていたのは、自分が実際にハートの中で感じてみろということだったんだと思います。そうした先輩方に習ったことは、役者として、人として、今でも大事にしていますよね。

●洋画吹替でも苦労の連続、若い自分にアドバイスするなら「最も大事なのはメンタル」

──初めて参加された洋画の作品は何だったのでしょうか?
洋画のデビュー作は、アメリカのレーガン大統領が俳優だった頃の『バファロウ平原』(1954年に製作された西部劇)という作品です。音響監督の松川陸さんが、大きな役ではなかったんですけど抜擢してくれたんですが、そのきっかけは草野球チーム(笑)。

 たてかべさんが、「お前は野球特待生だったんだから、営業するなら野球だろう」と、音響監督が中心メンバーのチームに入れられたんです。納谷悟朗さんと池田秀一さんがやっているチームもあったんですが、「そんなチームに入っても営業ににならないから」って却下で(笑)。まだ20代でしたし、元は特待生でしたから、いきなり四冠王ですよ。そうしたら、音響監督たちがやたらと作品に使ってくれるようになったんですよ。たてかべさんの戦略が当たったんですけど、「あんなに野球が上手いのに、こんなに芝居が下手だとは思わなかった」と、よく言われました。あの人たちの持論は、「野球が上手いなら、芝居も上手くならないわけがない」なんですね。

 そのチームには、のちのち高木渉さんが入ってくるんですが、彼は野球は上手くなかったです(笑)。でも、彼の洋画の道も、そこから拓かれたと思いますね。

 当時は、そういう普段の付き合いが仕事に繋がっていくことがすごくありましたよね。いつだったか、ムービープラスで、山寺宏一さんが「洋画吹替の世界には、どういう経緯で入ってきたんですか?」と訊かれていましたけど、「堀内賢雄さんの結婚式に呼ばれてモノマネをやったらウケて、音響監督の皆さんが山のように招待されていたので、いきなり使ってもらえるようなりました」と答えていて、こういう付き合いからチャンスが生まれていたのは本当だよなあ、と思いました。

 インターネットの環境がなかったから、声のサンプルを取り寄せるのも手間だった時代ですし、誰かの言葉や評判、目で見てきたことがすごく重要視されていたと思いますよね。起用する側も役者の側も、チャンスを積極的に探していた時代だったなと思います。
──アニメーションに続いて、洋画でも苦労されたのでしょうか?
もう、苦労なんてものじゃないですよ! 収録時には、作品をビデオじゃなくてフィルムで映す時代じゃないですか。トチるとシーンを戻すのに時間が掛かるんです。こっちは右も左も分からないから、どうしてもトチっちゃう。すると、「チッ」って舌打ちされるんです。「洋画は本当に怖い人が多いな」と思いました。洋画の長尺の場合、収録は1日なんですね。誰かが最初に、こっちに聞こえるように、「今日は知らないのがいるからよ、時間掛かるぞ」と話すんですね。トチったらみんなに嫌な顔されるのが分かっていますから、そうすると“トチらない”芝居になっちゃうんです。ただセリフを読んでいるだけ。そうしたら先輩に「なんだよ、棒読み」ってまた嫌味を言われる。萎縮した自分っていうのが、なんだか情けなくて……。

 だから、今、若い頃の自分にアドバイスできるとしたら、“メンタル”だと伝えますね。今思うと、僕の中の恐怖心の亡霊に囚われていたんだと思います。あの咳払いは自分のことを言ってるんだ、またあの先輩が僕のことを見ていたというのは、自意識過剰。自分に自信がなかったからなんですよね。マイクの前に立てば、新人も先輩もない。みんな演者として同じ土俵に立っている、堂々とやった者勝ちなんです。緊張するから肩に力が入って笑うことができなくなる、喉から上の声になるからカン高くなるし、早口になります。肝を据わらせてしゃべると音が安定するんです。これはとても大事ですよね。
──野球で試合にバンバン出ていて、司会もDJもこなしていた人が、アテレコの現場ではそんなに萎縮していたなんて。
最初の仕事から居残りさせられて苦手意識が染みついちゃっていたのかもしれないですけど、そういう気持ちはいまだにありますよ。正解なんてないですし。ただ今は、これまでやってきたことは間違いないっていう想いがありますから、前に出してできていますけど。

 『バファロウ平原』も何度も何度もトチりましたね。セリフの尺を合わせないといけないって焦るんですが、どんどん押していっちゃって、1ロール目で上手くいかなかった、どうしようと思っていたら、2ロールから笹岡繁蔵さんが、セリフをしゃべり出すタイミングで肩を叩いてくれたんです。先輩方は怖かったですけど、結構面倒見のいい方たちばかりでしたね。僕の場合は違う世界から入ったから、人に迷惑を掛けっぱなしでした。でもそのおかげで、同時に優しさにも触れながら生きてこられたんだと思います。

 他の方たちで、ここまで苦労している方は見てないですね。やっぱり演技の訓練をちゃんと受けてきた皆さんですから。

●「リアリティがない」と責められ続けてきた想いを払拭したのは……「あの作品」!?


──そういった苦労を克服して、堂々と演技できるようになったポイントとなる作品は何でしょうか?
音響監督に「このトーンでいきましょう」と言ってもらうまでには、今でも1ロールは芝居のトーンを決める戦いが音響監督との間にはあるんですけど、「“伝える”ということに対しては堂々とできるようになった」と実感できたのは、『英国王のスピーチ』(2010年に製作され、アカデミー賞4部門を受賞。堀内は主演男優賞を受賞したコリン・ファースを担当)ですね。

 イギリスが危機的な状況を迎える際に、国民を鼓舞するためのスピーチじゃないですか。まさに、ハートを伝えられるか、伝えられないかという芝居ですよね。この世界に入ってきて、いつも自信がなかったんですけど、このセリフが言えた時に「もしかしたら少しだけ、堀内賢雄という役者っていけるんじゃない? こういう真実のあるセリフも言える役者になったんじゃない?」って思えたんですよね。僕にとっての喜びの作品になりました。
──すごく最近の話じゃないですか! そういう悩みは、キャリア10年目くらいで解消されていると思っていたのに。
いえいえ、全然ですよ! 最近ですよ! コンプレックスなんですかね、芝居の訓練を受けてきた人たちときっかけが違いますから、いつだって不安は抱えていました。人に「歯切れよく話せていいですね」と言われても、僕は褒められている気がしないんです。でも、この滑舌は訓練を受けちゃっているから、どうしてもずっと舞台をやってきた人とはセリフの色が違う。年齢の割には口が回るんですけど、でも、回りすぎるからリアリティがないんだとも思います。

 「お前またいい声でしゃべってんじゃねえよ」って言われ続けてきたこともコンプレックスですね。そりゃそうですよね、「ハーイ、今夜は1970年代の~」ってDJとしてしゃべっていて、そのための訓練を積んできていたわけですから。そうじゃない、もっとナチュラルにしゃべるんだ、しゃべるんだ、しゃべるんだと考えて、でも自分は日常から歯切れがいいし、「いい声ですね」ってリアルでも言われちゃうしなあ……みたいな(笑)。

 “リアリティ”を突き詰めたときに、「俺は、『サザエさん』に出られる役者になれるんだろか?」と考えたことがありました。結局出ることはできたんですけど、「サザエさん」は究極の日常の劇、リアリティ勝負の作品なわけなんですよ。「リアリティがない」と言われ続けて、それをずっと追い求めてきて、『英国王のスピーチ』だったり、「サザエさん」だったり、あとは意外なんですが、ドキュメンタリーのナレーションにも辿り着きました。今はリアル感が満載の作品に出していただくことも多くなってきていて、それが僕にとっての喜びになっているんです。

 自信のなさの裏返しで、自分ばかりが出ていた以前の作品とは違って、今は作品の流れに乗りながら存在感を出せるようになってきたと思います。それは、たくさんの仕事をしてきたのと同時に、色んな人と付き合ってきて、結婚して子供も産まれたりもして、色んなものが自分の中に責任として積み上がってきたということなんでしょうね。手前味噌ですが、それなりの生き方ができたのかなと、しゃべりに分別が付いてきた結果なのかなと思いますよね。
──肩の力が抜けてきたのかもしれないですね。「こうじゃないとダメだ」という若い頃の意識が、年を重ねると緩まっていくと思いますし。
逆に、人前に出てイベントやったりするのが、ちょっと苦手になってきたかもしれないです。少しシャイになってきたんですよね。ああ、僕、ちょっと役者の仲間入りしてきたかなって(笑)。

●実は歌が苦手だった!? 歌手役を演じた「フルハウス」のまさかの裏話

──顔を出してイベントに出演されるなど、マルチに活躍される声優の先駆け的存在だと思っていたので、苦手になられてきたとおっしゃるのは意外です。
そうですね、ゲーム関連のイベントは、結構早くからやっていたかもしれないですね。「アンジェリーク」シリーズ(1994年から、コーエーが発売している女性向け恋愛シミュレーションシリーズ)のようなゲーム派生のイベントで歌を歌ったり、フリートークしたり、確かに早かった気はしますね。そういった仕事のお話を断わらない、というもあるかもしれない(笑)。色んなものがきっと肥やしになると思っていますし、逆にまたそこで、苦手なものが見つかってくるんです。

 TVシリーズの「フルハウス」(1987年から95年に渡って米ABCで放送されたシチュエーション・コメディ。日本では93年からNHK教育テレビで放送。堀内は主人公ジェシー役を担当した)を何年もやらせてもらいましたけど、ミュージシャン役なのに実は歌が苦手で……。

 収録では歌があるんです。台本を開く時に、いつも「歌がありませんように……」って祈るんですけど、いつもあるんです。歌の収録は別日で、歌の先生とコーラスの方がいらして、「はい、違いますよ、この音ですよー」と毎回しごかれました。共演の山寺宏一さんにしても、大塚芳忠さんにしても、坂本千夏さんにしても、みんな驚くほど才能があるんですよ。みんな歌が上手いんです。僕が「Is you~♪」なんて歌うと、「賢雄さん、伊豆の温泉みたいに聞こえますよ」なんて茶化される。僕をリラックスさせてくれるんですよ。でも意外と僕も傷ついたりして……(苦笑)。

 でも、克服しなければいけないことが目の前にあって、繰り返していくと、どんどん上手くなっていくんですよ。それで今度は、ゲームのイベントで人前で歌う依頼があると。これがまた苦手で(苦笑)。でも、それも経験していくと、どんどん慣れてくるんです。「あんなに下手だった堀内賢雄さんが、今はあんなに堂々と上手く歌えるようになるのは、すごく私たちの人生の励みになります」とか書いてるファンレターが来たり(笑)。
──(笑) どう受け止めたらいいのか分からないですね。
それが、メンタルが鍛えられたからなのか分かりませんけど、「キャラクターが歌っている」という体裁だからなんとか平気なのかもしれないですけど、それなりに放送にも耐えられるようになってきたわけなんです。そういう意味で言えば、逃げないで向き合う。なんとか一定のレベルに行くまではがんばれるんですね。野球に例えてばかりですけど、スライダーやフォークボールといった変化球は、見たことがないとまったく打てない。でも、空振りを続けていると、どこにバットを合わせればいいのか、なんとなく分かってくるんです。ゲームのイベントでは、結構歌わせていただきましたね。

●ブラッド・ピット、ベン・スティラー、チャーリー・シーンほか、スターたちの演じ方

──お話が面白いので聞き入ってしまうんですが、映画に話を戻させてください。ブラッド・ピットはもちろんですが、ベン・スティラーやチャーリー・シーンなど数多くの俳優を担当されてきました。ご自身が気に入っている俳優や、演じやすい俳優、演じにくい俳優を教えてください。
ブラッド・ピットは芝居が好きで、ただの二枚目をやりたくないんだなと思いながら、芝居重視でやることが多いですね。顔がああいうイケメンで、日本でも人気が高いので、声の響きやちょっとした色気を乗せているというのはあります。ただ、この人は作品で主張して、やりたいものしかやらないんだろうなと感じますよね。

 ベン・スティラーは、コミカルな演技の中にとっても哀愁がある人だと思います。どんなにコミカルな役をやっていても、芝居的には真面目で、声を作ったりしてふざけない。あの人の目の奥にある寂しさを演じられるような、ナチュラルな芝居を意識していますね。

 チャーリー・シーンはそうですね……この人は、芝居なのか地なのかよくわらかない。どちらかと言えば作品ありきで、あんまり彼の顔だからというニュアンスは付けないで、作品に従ったキャラクターとして演じていますね。『プラトーン』の時だけじゃないですかね、元の演技以上にナイーブさを加えたのは。

 作品に登場するキャラクターとしてではなく、その俳優のイメージに合わせる、寄せてるというのは、ブラッド・ピットとベン・スティラーくらいで、後の人は、大体自分の演技でやっている感じですね。

 さっき話した『英国王のスピーチ』の時にも思ったんですが、役者の演技をそのまま再現するのは、自分にはできないです。最初は吃音の練習ばかりしていたんですけど、「これは必要ないんじゃないか?」と思いました。なぜなら、こうした部分が上手いことが必要なら、器用な役者が起用されているはずなんです。「そうじゃない、最後のスピーチなんだ」と。

 時々迷ってしまう時があるんです。「この俳優のこの顔だから、この声だから、この音を出しているから、この吹替だ」ってね。でも、「違う違う、“誰”が演じているかではなく、このセリフを言わせているのは、この“作品”なんだ」と思い直して方向を元に戻します。

 最近は特に、同じ役者でも、色んな映画で色んなタイプの役をやるじゃないですか。その時に、「この役者だから、こういう風にしゃべる」というのは、ほとんど決めていないです。今は、自分の培ってきた演技を信じて演じていますね。間違っていたら、音響監督はすぐに「全然違うよ」って飛んできますから(笑)。

●ああいう役者になりたい──「バックドラフト」の羽佐間道夫に“神”を見た

──洋画のアテレコは、向こうの役者の芝居に近づけていくもの、その俳優を日本語で再現するものだと思っていたのですが、ご自身の演技で演じていらっしゃるんですね。もちろん、人によってアプローチは違うんでしょうけれど。
『ロッキー』で、羽佐間道夫さんがやっているシルベスター・スタローンって、ぴったりじゃないですか。でも、やる前までは「羽佐間さんの声は絶対に合わない」って言われていたんですよ。『ロッキー』でのあの羽佐間さんの声は、かなり地の声で、作っていないと思います。あれほど合わないと言われていたのに、一度観ると「羽佐間さんしかいない」って納得させられます。引き寄せちゃうんです。あれは羽佐間さんの演技力ですよね。

 声が合う合わないっていうよりも、演技力が勝ってしまうのが、吹替のすごさじゃないかと思います。羽佐間さんが声を枯らして張り上げる「エイドリアーーーーーーーーーーン!」という叫び。あの演技の深さがすべてを物語っている気がしますね。奥さん、家族を愛するというのはこういうことなのかと。羽佐間さんがしゃべると、どんな役でもみんなあの人に引きずり込まれちゃうんです。

 僕がウィリアム・ボールドウィンを担当した『バックドラフト』では、羽佐間さん(ロバート・デ・ニーロの声を担当)のナレーションが最後に流れるんですが、人間の声で鳥肌が立ったのは初めてでした。声というよりも、人生、役者人生というものが反映されていて、テクニックなんて超越しちゃってるんでしょうね。神を見たみたいな感じがしました。

 やっぱり、ああやって自分の方に寄せられる役者になっていきたいなと思います。小賢しい吹替、口先のテクニックだけでやっていくんじゃ絶対に行けない領域です。もっと大きい何か。そこでは、声が似ているとか、似てないとかは関係なくなると思います。
──洋画の吹替だけではなく、アニメーションやナレーションも手掛けられていますが、それぞれの違いや難しさを教えていただけますか?
アニメーションだと、デフォルメして大きな芝居にしてくれという要望が多いですね。外画の場合は、あんまり芝居が大げさだと観ている人も疲れちゃうんですけど、アニメーションは画が派手ですから、芝居も大きくないと浮かび上がってこないんですね。多少オーバー・アクションでやっているところはあります。

 面白いことに、「息を入れてください」とか、色んなものを要求されるんですね。「息を入れるって……何?」とか思っちゃうんですけど。台本に「(息)」とか書いてるわけですよ。「これはなんの息?」と訊くと、「振り向くときの息です」と言われる。でもリアルな人間って、振り向くときに息なんてしないじゃないですか(笑)。でも、アニメーションではそれを入れるわけです。人間なんて「息」を意識しては生きていないですから、新人の声優だと、絶対に上手くいかないです。

 洋画も息を入れますけど、元にちゃんと音があるし、画面に顔がありますから。見ながらやればいい。ところがアニメーションの世界では真っ白な画面に突然吹き出しが出てきて「息」と書いてあるだけです。細かく入ってくるのを、「ふっ」「はっ」とやる。40年以上やってるからできるわけで、これは難しいですよ。画がない中で、吹き出しだけがボンボン出てきますから。

 ですから、これまでは洋画が中心だった人がアニメに行くと苦労しちゃうんですよね。瞬発力がないと、どんどん尺が合わなくなっていきますから、余りにも合わなくて「二度とやりたくない」になります。洋画は元の音があるから、それが少しガイドになります。でもアニメーションは音はまったくないですから。その中で監督の要求に応えていく、細かい尺に対応するのはかなり大変です。洋画とアニメとどちらがいいということはないですけど、合わせたりする技術的な難しさは、アニメーションの方がありますよね。ただ、いい役者はどこにいっても上手いですから。やっぱり音響監督さんは欲しがりますよね。

●自身の声に対する評価と、声優にとって必要なこととは?


──ご自身の声について、どのように評価されていますか?
今は大分増えてきましたけど、ずっと悪役が苦手でした。優しい声だったんですよね。それが、演技ができるようになって、人生でも色んな目に遭ってできるようになってきました。基本的には、ほわんとした、包み込むような優しいトーンが持ち味じゃないかと思います。アニメの「鬼平」(池波正太郎の「鬼平犯科帳」のアニメ化。2017年にテレビ東京系で放送)の時も、「鬼平は、何言っても動じない、『いいじゃねえか、大丈夫だよ』みたいなセリフが多い」という理由で起用されました。包容力系と言うんですかね、そういうタッチの声だなと思います。高校の時から、「なんか落ち着く」と言われていましたね。
──声を維持するために、何か特別なことをされているんでしょうか?
何にもしてないです。僕は“おしゃべり”じゃないですか(笑)。人といると、とにかくしゃべる。「役者は“間”が大事」と言われますけど、僕だって間を作れますけど、喉のためにはしゃべっていた方がいいです。滑舌もそうですけど、常に口は使っている方がいいというのが持論です。自分がおしゃべりなのを打ち消そうとしてるんだろうと言われますけど、そんなことはないんですよ。

 やっぱり役者は、声を出さないとダメですよ。役者が何万人もいる中で、ずっと長くやっている役者さんで共通しているのは発声です。発声・滑舌・芝居心じゃないですけど、全部衰えてくるんです。それぞれを自分で維持していかない限りは、誰も助けてくれません。よく先輩たちが「滑舌悪くなるのは味になるんだ」なんて言っていましたけど、あれはウソでしたね(笑)。トチってるのは、やっぱり味にはならないんですよ。

 ですから、やっぱり訓練しますよね。老いてくると、タ行とラ行とサ行に出るんです。あと、カタカナ。いまだにトイレで声を出して台本を読んでいますし、朗読の仕事も断わらずにやっています。こんな61歳が、イメージ的には、軽くて、酒飲んで面白い人にしてますけど、やっぱり努力しないといけないところでは真面目に克服していくしかない。お金をいただく立場なら当然だと思ってやっていますよね。

●「何もしなければ、何もない」ベテラン声優、事務所社長として若手に伝えたい想い

──「吹替ブーム」「声優ブーム」と言われて脚光を浴びるようにはなりましたが、現状についてはどのように感じられていますか?
今の若い人たち、声優希望の人まで入れたら何万人もいますから、自分で掴もうとしないとチャンスはめぐってきませんよと思います。色んな事務所があって、自分も事務所をやっていますけど、名のある人は相当努力をしていますし、だからこそいい仕事が入ってくるわけです。それで、そのポジションをどいてくれないじゃないですか。でも、若い人はそこをどけていかなくちゃいけないですよね。だから、確かにアルバイトして生活費を稼ぐのは大事なんですけど、でも、好きなこの世界で身を立てていくとしたら、やっぱりどこかで芝居の方も努力してください、と感じたりするんですよね。
──注目が集まった分、山のように志望者も増えて……先輩声優、事務所の社長としてのお考えなんですね。
そうですね、考えますよね。バンバン活躍している一流の人たち自体が一生懸命努力している中で、ウチの若手なんかが何も努力しなかったら、何にも得られないよと伝えていかないといけないと思っています。才能の世界は、持って生まれたものがないのなら、人一倍努力していかないとダメなんです。チャンスは、待ってても向こうからは来やしません。こんなにタレントがいる時代です、「自分にはオーディションの話がない、チャンスがない」ってひがんでいる時間はないんです。抜きん出るものを自分で磨いて作っていかないと。

 昔は人数が少なかったから、飲みに行って面白いヤツだと思われたら使ってもらえた時代でしたけど、今はそういうわけにはいきません。こんなこと言ったら申し訳ないですけど、僕たちの時代とはまったく違います。人数が、絶対量が違うんです。低年齢化していますし、昔は、タレントさんや歌手が声優をやるということも少なかったじゃないですか。でも今は、録音技術も進化しましたから、皆さんがやれるようになりました。ネームバリューのある人やベテランでさえ、自分の居場所を維持していくにはみんながみんな頑張らなくちゃいけない。
──ブームであることが、状況をとんでもなく難しくしていっているんですね……。
ちょっと人気が出ても、才能と努力がないとすぐに消えていく時代になったと思いますね。でも、そういうトップ声優、人気声優になれなくてもいいじゃないですか。日本一の職人声優になれれば。どの作品にも必ず名前がある、みたいな。

 「じゃあ、努力っていったい何すればいいんですか?」って訊かれるんですけど、でも、それは自分で考えなさいよと。僕は1年365日のほとんどで、音響監督やプロデューサーと話していますが、皆さん頭にあるのは作品、役者、芝居のことばかりなんですね。これだけみんな熱い人たちなんだから、役者もみんなそれに応えられる熱さを持って欲しい。ウチの若手も頑張っていますから、期待しているんです。いいものができるようになったら、やっぱり嬉しいですしね。

●山田みほが相手でよかった? 『Mr. & Mrs. スミス』を振り返る

──若い声優陣を抱えて、育てていらっしゃる方ならではの言葉ですね。ではまた、『Mr. & Mrs. スミス』に話を戻させていただきます。映画自体は2005年の作品で、日本テレビ「金曜ロードショー」版の放送は2008年になりますが、当時のことは覚えていらっしゃいますか?
僕がブラッド・ピットを担当するのは、フジテレビが多かったんです。ですから、どういう経緯で決まったかのかは分かりませんが、お話を聞いて「『金曜ロードショー』で、僕のブラッド・ピットにしてくれたんだ」と思いましたね。アンジェリーナ・ジョリー役の山田みほさんもよく知っていましたけど、これは大抜擢でしたよね。オーディションだったと思いますけど、彼女の声もすごくアンジーに合っていましたし、ヴィンス・ヴォーンをやった内田直哉さんとも、飲みに行ったり遊んだりする仲でしたから、やりやすかったと思います。

 作品はカー・チェイスありの、銃撃戦ありの、建物が吹っ飛んだりと派手でしたから、あまりストーリーやお芝居の流れを重視する感じじゃなく、ブラッド・ピットの色気やスター感を演技に色濃く出した記憶がありますね。岡野浩介さんが、キーマンになるアダム・ブロディをやっているじゃないですか。「この役ピッタリだな。このふてぶてしさを出せるのは岡野しかいない」って話したのを覚えてます。
──ブラッド・ピットが、ちょっとコミカルですよね。堀内さんもすごく軽妙に演じられている印象です。ちょっと抜けてる感じがいいですよね。
あの夫婦は2人ともスゴ腕の殺し屋なんですけど、どちらかというとブラッド・ピットの旦那の方が遊ばれている感がありますよね。アンジェリーナ・ジョリーの奥さんの方が一枚上手みたいで。演技としては、その匂いが出せればいいかなと思いました。
──2人の掛け合いが多いじゃないですか、そこは山田さんはやりやすかったでしょうか?
僕的にはやりやすかったですね。テレビ朝日版のアンジー役の深見梨加さんが相手だったら、僕はもっと引いていて、さらに弱々しい印象になっていたかも(笑)。深見さんの方が存在感がありますし、アンジェリーナ・ジョリー本人にはぴったりですね。山田さんは僕よりずっと若いですし、経験も少なかったから、こちらの存在感を出せてやりやすかったですけど、こういうバランスもよかったんじゃないですかね。僕的にも、山田さんのアンジーもとても気に入っています。

 この当時からブラッド・ピットとアンジーとの関係が噂されていましたよね。演技を観ていると「あ、この2人はそうなのかな?」と感じますよね。
──改めて観たら、どう見ても付き合ってるだろう!みたいな、目配せや表情がありますね。
そうなんですよね、ありましたよね。確かに、2人のために作り上げられた映画のようになっていました。「多分このシーンは付き合っているからこそのシーンなのかな?」と、探してみるのも楽しみかもしれませんね。

●本音を暴露!? 山寺宏一ほか「別の声優が演じるブラピ」をどう思っているのか?

──お答えにくい質問になるかもしれないですが、テレビ朝日「日曜洋画劇場」版では、山寺宏一さんがブラッド・ピットを担当されています。本数では堀内さんがブラピ役は多いのですが、宮本充さん、平田広明さん、森川智之さんも演じた作品があります。他の方が演じていることについて、どう感じられたりするのですか?
僕は全然そういうのは気にしないんですよね。『マネーボール』の時は東地宏樹さんがやりましたけど、音響監督から「今回は東地さんがブラッド・ピットだけど、監督の役やりませんか?」と連絡が来て、「やらせてよ」とお願いしました。「賢雄さんはあんまりこだわりないんですね」と言われましたけど、「あなたは今回のブラピは俺じゃないと思ったんだから、それはいいんじゃない」と。

 なんというか、「その悔しさがなきゃダメだよ」と言われたら、「そうなの?」という感じで。だって、「何で違う人に変えるんだよ!」と言ったって、音響監督がそう思ってるのなら、それはしょうがないんじゃないかと思うんです。僕は、与えられたものを一生懸命やろうと思っているだけなんですよね。
──特に最近は、作品によって、同じ俳優でも違ったタイプのキャラクターを演じていますしね。
ジャッキー・チェンくらいじゃないですか、全部石丸博也さんがやっているのは。そんなことを言ったら、山寺さんは山寺さんの役の作り方があるし、僕は僕の作り方があるし、音響監督の立場を考えると、この作品なら山寺さんが合う、賢雄ならこっちの作品の方がいいんじゃないかというのがあって当然です。平田さんが多く演じているジョニー・デップだって、何回か僕がやったことありますし、色んな人が色んな俳優を担当していますからね。
──これはお世辞でもなんでもなく、私の中でのブラピは堀内さんです。
いや、僕もそう思ってますから(笑)。いつも全力ですよ。他人がやったのを見て、「ああ、合ってるじゃん」とは思いますけど、「俺よりいいじゃん!」とは思わないですよ。ただ、僕がそれを決められるわけじゃないです。全部が全部「堀内賢雄で行こう」となれるような努力するしかないですけど、こればかりは(苦笑)。同じブラッド・ピットでも、映画によって、演じている役のイメージが違いますからね。

 ここでまた羽佐間さんや野沢那智さんの話になるんですけれど、野沢さんのブルース・ウィリスって、あんまりイメージできないじゃないですか。ところが、日曜洋画劇場の『ダイ・ハード』は那智さんですよね。アラン・ドロンのイメージなんだから、はじめは誰もが「合わないじゃん」って思っていたわけです。それが、全部引っ張っていっちゃうでしょ。最後はもう「ブルース・ウィリスは那智さんだ」となるじゃないですか。

 あの力を見ていると、僕もああなりたい、って思います。やっぱりすごい、そんな風になれればいいなと思うんですよね。これが得意、苦手ではなくて、どんな役が来ても“堀内賢雄”で引っ張っていけるような役者になっていきたいですよね。

●合うと思うのはクラシック作品の二枚目俳優、そして「007」をやってみたい

──今後やってみたい役者や作品、シリーズはありますか?
クールな役ですかね。ずっと芝居をしなくていい、メリハリは要らないという役をやってみたいんですけど、来ないと思いますね(笑)。「007」シリーズのダニエル・クレイグ、ああいう役は絶対自分には来ないなと思いながら観てます。
──堀内さん、全然クールな役を演じられると思うのですが。
クールな役もやらせていただいたことありましたけど、音響監督としゃべっちゃうと、こういう陽気な感じですから、次からそんな役はなくなっちゃうんですよ(苦笑)。明るい役がきちゃうんです。
──それって……思いっきり、“堀内賢雄”が役を引っ張ってきてますよね。
(爆笑) そうなんです、ほとんど明るい役になっちゃいます。やってみたいのはいっぱいありますけど、悪役もやり出しているし、幅は広がってきていると思いますね。

 あと、今は旧作の吹替を録り直すことが増えているじゃないですか。1年ほど前に、『静かなる男』という映画で主演のジョン・ウェインの声をやらせてもらったんです。あの時に、ちょっと自画自賛ですが、昔の俳優に声が合うと思ったんです。

 みんなどっしりしてて、落ち着いていて。僕の普通のトーンがピッタリくるんです。余計なことをしなくてもいいし。セリフもゆっくりですし、間もある。そういうセリフ回し、モノクロの映画に自分の声は合うんだと感じたんですよね。
──クラシカルな、古典的な二枚目ですね。
そうなんです。今後も増えてくることを期待しています。

 WOWOWで2017年に放送されたマリリン・モンローの作品『モンキー・ビジネス』で、亡くなられた小林修さんがやられたケーリー・グラントの追加収録部分を担当させていただいたんですが、修さん、こんなコミカルな役やっていたんだと驚きました。でも……僕に回ってきたのは、歌の部分でした。
──(爆笑)
まさか歌とは……(笑)。
──そういえば、『Mr. & Mrs. スミス』でも歌のシーンがありましたね!
あったでしょ、遠慮っぽく(笑)。

 その『モンキー・ビジネス』も古い作品なんですけど、「賢雄さんが小林さんともトーンが一番似てる」と言われまして、あの時代の役者さんの匂いを自分も持っているのかもしれない、古い作品に合うんだなと思いましたね。根が……真面目なのかも、古いのかもしれないですね。そういう役者でずっといたいという気持ちもあるかもしれません。大塚明夫さんにも同じような匂いを感じるんです。音が落ち着いていてね。

●「一番楽しませてもらったブラッド・ピット作品」を楽しんでほしい

──それでは、最後に、今回初めて堀内さんのバージョンが収録される『Mr. & Mrs. スミス』を楽しみにされている皆さんにメッセージをお願いします。
作品の面白さもさることながら、僕がブラッド・ピットを演じる中で一番楽しませてもらった作品でもあります。ブラッド・ピットが出演している映画では一番明るい作品で、彼が楽しそうに演じている映画だと思いますね。明るいトーンの、コミカルであり、ちょっと今までとは違うブラッド・ピットの台詞回し、音だったりを、とても楽しんで演じさせてもらえたので、皆さんにも喜んでいただけるかなと思います。
(2018年8月10日/於:東北新社/取材・文:村上健一/協力:東北新社、フィールドワークス)
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堀内 賢雄(ほりうち けんゆう)【プロフィール】

1957年7月30日静岡県御殿場市出身。ケンユウオフィス代表取締役。DJ、司会業から、テレビ局プロデューサーに俳優への転身を勧められ、たてかべ和也を紹介されたことから声優となる。1983年の特撮番組「アンドロメロス」でデビュー。洋画吹替では、ブラッド・ピット(フジテレビ版『オーシャンズ11』シリーズ、フジテレビ版『ファイト・クラブ』、『フューリー』)をはじめ、チャーリー・シーン(テレビ東京版『プラトーン』)、ベン・スティラー(『ナイト ミュージアム』、『ズーランダー』)、ベン・アフレック(『パール・ハーバー』)、レオン・カーフェイ(『コールド・ウォー』シリーズ)ら多くの主演スターを担当。2002年に独立してケンユウオフィスを設立。2012年の第6回声優アワードでは「富山敬賞」を受賞した。

解説&ストーリー

『オーシャンズ11』(01)、『トロイ』(04)のブラッド・ピットと、『トゥームレイダー』シリーズ(01~03)のアンジェリーナ・ジョリーというトップスターの初共演が大きな話題となった、2005年製作のアクション大作。2002年に『ボーン・アイデンティティー』を送り出し、アクション映画監督として一躍注目を集めたダグ・リーマンのメガホンの下、美男美女のおしどり夫婦、ジョン&ジェーン・スミス夫妻が互いの秘密(=対立する組織に所属する凄腕エージェント同士)を知ったことから、壮絶な対決に突入していくさまが描かれる。全米では初登場No.1を飾ったほか、累計約1億8,630万ドルを記録。日本でも興収46.5億円の大ヒットを果たした。ピット扮する直感&パワー型のジョン、ジョリーが演じたハイテクを駆使する戦略型のジェーンのコントラストと掛け合いが目を引く。脚本は、のちに『シャーロック・ホームズ』『X-MEN:フューチャー&パスト』等を手掛けるサイモン・キンバーグ。

吹替版のポイント

これまで収録されていなかったテレビ版日本語吹替2種が、HD映像とともに、いつでも好きなときに楽しめるのが嬉しい。テレビ朝日「日曜洋画劇場」版では、ソフト版と同じく山寺宏一がブラッド・ピットを担当しているが、日本テレビ「金曜ロードショー」版では、初期主演作からテレビ版を中心にピットを演じてきた堀内賢雄がキャスティング。ピット担当声優としてもおなじみの2人の、深く甘い声と高い表現力を聴き比べることができる。アンジェリーナ・ジョリーの吹替は、ソフト版でおなじみの湯屋敦子に対して、テレ朝版ではテレビ版ならこの人の深見梨加が担当。山寺演じるピットとの、それぞれのやりとりに注目だ。一方の日テレ版では、ドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」や「犬夜叉」ほか人気アニメに参加していた山田みほが抜擢。湯屋、深見とは違うトーンながらも、しっかりと“アンジー”を感じさせる妙演を、堀内を相手に披露している。ヴィンス・ヴォーンはソフト版、テレ朝版、日テレ版それぞれで、小山力也、江原正士、内田直哉が担当。実力派声優陣が、クセ者俳優をどう表現しているかも比較したい。

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新着情報

2018.12.5「プレデター2」大塚芳忠インタビューを追加しました。

2018.11.5「Mr.&Mrs.スミス」堀内賢雄インタビューを追加しました。

2018.10.5「ブレイブハート」日野由利加インタビューを追加しました。

2018.9.7「ポセイドン・アドベンチャー」羽佐間道夫インタビューを追加しました。

2017.12.20「劇場版 SPACE ADVENTURE コブラ <4K ULTRA HD>」榊原良子インタビューを追加しました。

2017.11.22「L.A.コンフィデンシャル」江原正士&伊達康将インタビューを追加しました。

2017.10.06「エイリアン2」田中秀幸インタビューを追加しました。

2017.09.22傑作吹替視聴室Vol.26:『猿の惑星』を追加しました。

2017.09.01「エイリアン2」鈴木弘子インタビューを追加しました。

2017.08.25傑作吹替視聴室Vol.25:『エイリアン』を追加しました。

2017.08.04「インデペンデンス・デイ」古川登志夫インタビューを追加しました。

2017.07.28傑作吹替視聴室Vol.24:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を追加しました。

2017.07.03『インデペンデンス・デイ』山寺宏一インタビューを追加しました。

2017.06.23傑作吹替視聴室Vol.23:『シザーハンズ』を追加しました。

2017.05.26傑作吹替視聴室Vol.22:『LOGAN/ローガン』公開記念!を追加しました。

2017.04.28『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【後編】インタビューを追加しました。

2017.03.31『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【前編】インタビューを追加しました。

2017.02.24『ダイ・ハード/ラスト・デイ』樋浦勉インタビューを追加しました。

2017.01.27『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【後編】を追加しました。

2017.01.06『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【前編】を追加しました。

2016.12.22『ホーム・アローン』矢島晶子インタビューを追加しました。

2016.12.09『ホーム・アローン』折笠愛インタビューを追加しました。

2016.10.21『王様と私』壌晴彦インタビュー【後編】を追加しました。

2016.10.07『王様と私』壌晴彦インタビュー【前編】を追加しました。

2016.09.09『X-ファイル』戸田恵子インタビューを追加しました。

2016.08.19『ターミネーター』小山力也インタビューを追加しました。

2016.08.12『ターミネーター』大友龍三郎インタビューを追加しました。

2016.07.22『マイノリティ・リポート』佐藤拓也【後編】インタビューを追加しました。

2016.07.08『マイノリティ・リポート』佐藤拓也インタビューを追加しました。

2016.06.24『コマンドー』若本規夫インタビューを追加しました。

2016.06.10傑作吹替視聴室Vol.21:吹替の名盤特集第四弾を追加しました。

2016.05.27『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』小杉十郎太&相沢恵子&春日一伸インタビューを追加しました。

2016.05.13『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』福永莞爾&平田勝茂インタビューを追加しました。

2016.04.15傑作吹替視聴室Vol.20:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第3弾を追加しました。

2016.04.01傑作吹替視聴室Vol.19:吹替の名盤特集第三弾を追加しました。

2016.03.18傑作吹替視聴室Vol.18:吹替の名盤特集第二弾を追加しました。

2016.02.29傑作吹替視聴室Vol.17:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第2弾を追加しました。

2016.01.29傑作吹替視聴室Vol.16:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集を追加しました。

2015.12.04『ウェイワード・パインズ 出口のない街』津田健次郎インタビューを追加しました。

2015.11.13『glee/グリー』坂本真綾&早川陽一インタビューを追加しました。

2015.11.12傑作吹替視聴室Vol.15:吹替の名盤特集第1弾を追加しました。

2015.10.16『Fargo/ファーゴ』森川智之インタビューを追加しました。

2015.09.30『コマンドー』玄田哲章&土井美加インタビューを追加しました。

2015.08.14『エイリアン』大塚明夫インタビューを追加しました。

2015.08.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』田中敦子インタビュー第1弾を追加しました。

2015.07.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第3弾を追加しました。

2015.07.19『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第2弾を追加しました。

2015.06.30吹替の帝王『エイリアン』幸田直子インタビューを追加しました。

2015.06.30『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビューを追加しました。

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