キミは日本語吹替の魅力を知っているか?実力派声優が魅せる【吹替】の真実を堪能せよ!

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INTERVIEW #60 ブレイブハート キャサリーン・マッコーマック〈ミューロン〉役 日野由利加 インタビュー

『マッドマックス』『リーサル・ウェポン』シリーズで人気アクション・スターとなったメル・ギブソンの監督第2作にして、見事、作品賞、監督賞を含むアカデミー賞5部門に輝いたスペクタクル歴史ドラマ『ブレイブハート』が、テレビ朝日「日曜洋画劇場」版吹替音声を初収録して、4K ULTRA HDフォーマットで初リリースとなる(2Dブルーレイも同梱)。同テレ朝版、ソフト版共に、主人公ウィリアム・ウォレス(メル・ギブソン)が愛するヒロイン、ミューロン(キャサリーン・マッコーマック)を演じた日野由利加にインタビューを敢行。同作にまつわるエピソード、そして自身がいかにして声優となったかを語ってもらった。

●声のイメージと違う“天然キャラ” 10代の頃は不登校だった!?


──本日はよろしくお願いします。作品のことはもちろんですが、日野さんがどういう経緯で声優になられたのかも振り返っていければ、というインタビューになります。
出演作やプロフィールをちゃんと公式サイトで確認しながらお話ししないといけないな……と思いながら、今、手元にあるスマホの電源を切ってしまいました(苦笑) いただく役は、ハードな印象の役が多いんですけど、本人はこんな天然キャラです(笑)。
──ファムケ・ヤンセンを筆頭に、「男の助けなんて要りませんよ」的な(笑)
はい、「私一人で生きていけますよ」的なキャラクターが多いんですけど、普段の自分は全然違うんですよね(笑)
──(笑) では最初に、生年月日と出身地をおうかがいできますか?
1963年1月16日生まれです。出身は神奈川県横浜市の港南区です。上大岡からバスで戸塚の方に向かった先、市営地下鉄の駅で言うと、下永谷とか舞岡の辺りになります。田舎でしたよ、田んぼがいっぱいありましたし、子豚ちゃんを飼っているような場所もあって。ザリガニも捕っていました。そういう意味では、わんぱくに育ちましたね。いつも泥だらけで遊んでいましたし、ひざも擦り剥いてばかりで。
──のちに文化学院(西村伊作、与謝野晶子らが1921年に創設した専修学校。多くの著名人、文化人、芸術家を輩出してきたが、2018年に閉校)の文学科演劇コースに進まれますが、子供の頃から、お芝居や女優への興味があったんですか?
やっぱりそう思いますよね。取材ではよく訊かれるんですけど、実はそうじゃないんです。高校1年生の時に不登校になってしまって……。女優の斉藤由貴さんも通った学校だったんですが、学校のある駅まで行くと具合が悪くなるんです。それで、そのまま帰宅する。そういうことを夏過ぎまでやっていました。

 母が「娘のこの状況はまずい」思ったらしく、両親の間で「何かで発散させないと大変なことになるんじゃないか」という話になっていたみたいで、劇団ひまわりに入れてくれることになったんです。新聞の下の方に出ていた募集広告を見たそうで。私は歌が好きだったから「児童合唱団に行きたい」と言ったんですが、「横浜から杉並は遠い。恵比寿ならまだ近いから」と説得されて、2時間くらい掛けてひまわりに通いました。学校に行かずに(笑)

 そうしたら、3ヵ月くらいで劇団ひまわりはお仕事をさせてくれるんですね。その頃の中学生向けの雑誌のモデルですとか、ドラマのちょっとしたエキストラですとか。それが楽しくなっちゃって。今思うとただの“逃げ”でしかないんですけど、恐らく「違う自分になれる」、それも「高校に行くことができない嫌な自分」とは違う自分になれることに、救われたんだと思いますね。

●女優になる気はまったくなかったのに、シーツ1枚の姿で初舞台を踏んだ


──なるほど……その時感じた楽しさをもっと経験したいと思われて、演技の勉強、文化学院に進まれたということですね。
……と、思いますよね。でも、違うんです(笑) 私は元々子供が好きで、保育士になりたかったんですね。「おかあさんといっしょ」の歌のお姉さんが夢でしたし。ところが、不登校だったものですから、成績が本当にギリギリで、保育士になることは諦めないといけなくて。その時に、どうしよう?と悩んでいたら、うちの母が「文化学院はどう? 行きたかったのよね」と言うんです。そうなんです、文化学院に憧れていたのは母で(笑) 見学に行くと、生徒はみんな遊んでる感じなんですね、自由で。それで、またも“逃げ”なんですけど「これはいいぞ」と入学しました。本当、勉強したくない子の典型ですね(笑)

 文学科の演劇コースは、小池朝雄さん(「刑事コロンボ」のピーター・フォークの吹替でお馴染み)といった著名な方も教えに来てくださっていて、3年間通うんですけど、私は表には立ちたくなくて、小道具を作ったり、舞台の色んな仕掛けを作る側、裏方をやってみたいと思っていました。ところが1年生の夏に自主公演で筒井康隆さんのスラップスティック・コメディ作品「スタア」をやったんですが、最後の最後のドンデン返しで、色んな人が違う部屋から出てくるシーンで出演者が足りないということで、私も出演することになったんです。それも、今まさにベッドインしていた若いカップルが、シーツ1枚で出てくるという役。どうしてもやる人がいないということで、まだ10代なのに……親にも内緒で、じゃあ仕方ないですねとやることになりました。

 親はそんなことは知らないから、見に来てくれた舞台で、最後に高校を出たばかりの娘がシーツ1枚で登場して……父はずっと下を向いていたらしいです。それが舞台デビューです(笑)
──それじゃあ、演劇コースに進まれたのに、まったく演技しようと思っていなかったんですか?
はい、全然。俳優になるのも全然考えてなかったですね。文化学院の3年間はまったくそんな気はなかったです。
──そのシーツ1枚のシーンで、何かが覚醒したりはしなかったんですか?
あのシーンは、さすがにめちゃめちゃ恥ずかしかったです(笑) ただ、みんなで一丸になってものを作る楽しさはすごく味わったんですね。だから、そういうことに携わりたいなとは、ずっと思っていました。
──その後は、昴演劇学校に進まれますが……さすがにこの時は女優志望だったわけですよね?
と、思うでしょう? でも、またそうじゃないんですよ(爆笑)

 この時には、杉本春子さんがいらした時代の文学座出身の女優・北城真記子さんが、文化学院に先生でいらっしゃって、「裏方をやりたいなら、うちの劇団(劇団昴)でやれるかもしれないから受けてみなさい」とおっしゃってくださったんです。

 その時に募集が残っていた無名塾と文学座は選考を受けて、どちらも最終選考までは行ったんですけど、仲代達矢さんには「君は顔が小さいし、目が小さいし、鼻が低いから、舞台には向いてないね。映像向きじゃないの?」と言われて落ち、文学座も角野卓造さんの前で植村直己さんの映画についての作文を読まされて、こっちも落ちました。それで北城さんに「じゃあやっぱり劇団昴においで」と言われて、めちゃめちゃ大雪の日に試験を受けたんです。
──俳優志望じゃなくても、同じように演技やカメラテストを受けるんですか?
はい、一応受けるんです。劇団昴では、大雪の寒い日にレオタード1枚で体操させられましたね(笑) 「私、裏方志望なのになあ……」って思いながら。でも、授業は結局俳優志望の人たちと一緒に受けるんですね。裏方の人も、演技のことを分かっていないとダメだということらしいんですけど、それがいつの間にか、私も俳優組になってしまっていたという感じなんです。

 養成所は2年通えばよかったらしいんですけど、結局3年いました。専門学校に通って、養成所にも3年ですから、デビューが遅いんですよ。

●『ブレイブハート』は声優を始めて間もない頃──しかし、すでに『風と共に去りぬ』を演じていた!


──女優としての初のお仕事は、昴で踏まれた舞台でしょうか?
いえ、映像が先でした。研究生の時に、昼の帯の生番組があって、その中で、新婚夫婦が色んな生活の知恵を紹介する生のミニコーナーがあったんです。それをいきなりやらせていただきました。

 舞台はジェームズ・ディーンの映画にもなった「エデンの東」が最初でした。昴には11年間いて、辞めるときにやったのも、そういえば「エデンの東」でしたね。最初は若いヒロイン役で、最後は母親役です。

 ドラマを先に経験して舞台をやって、それから声の仕事ですね。声優は30歳を過ぎた頃からちょこちょことやらせてもらっていましたけど、レギュラーをいただくようになったのは、実際のところ40歳近くになってからだと思います。
──今回の『ブレイブハート』は、1995年公開の作品ですから、30代前半の頃ですね。
自分で言うのもおかしいですけど、可愛かったですよ、声が。この取材を受けるに当たって観直しましたけど、びっくりしました。
──収録のことは覚えていらっしゃいますか?
2日録りだったことは覚えていて、1日目は前半分の収録だったと思います。台本がとにかく厚くて重くて(苦笑) 約3時間ある映画でしたし、あの頃は2日録りは普通でしたね。すごく時間が掛かりましたし、特に前半は物語の立ち上げの部分ですから、皆さん張り詰めていたことを覚えています。
 私が演じるヒロインのミューロンは、主人公のウォレスのミューズであるわけじゃないですか。後々には、ソフィー・マルソーの演じる王女に彼女の面影を見るという展開もあって、すごく緊張しました。アフレコ自体をあまり経験していないということもありましたし。

 ただ、ウォレス役が大塚明夫さんだったのはすごく救いでした。本当にデビューもデビュー、吹替えを始めて間もない頃に『風と共に去りぬ』をやらせていただいているんですが、その時のレッド・バトラー役が明夫さんだったんですよね。
──プロフィールを拝見して驚いたのですが、声の仕事を始めてすぐにスカーレット・オハラ役をやってるんですね!
あれはオーディションだったんです。旅公演の間の移動中、朝の8時か8時半ごろにナレーション・ブースに呼ばれて、「これを見て読んでみて」って、原稿を渡されたんですね。何だろうと思って目を通すと、「え? これって……え? 本当ですか???」という感じで。
──かなり驚きますよね。
アテレコの仕事が何たるかも分かっていない時でした。『ブレイブハート』もそうですね、ほとんど経験していない時期ですね。でも、今観直すと、すごく伸び伸びとしゃべってるんです。何も分からない、怖いもの知らずもいいところなんですけど、すごく躍動しているように感じますね。今は、作品の中での役割やポジションを考えてしまうんですけど、この作品ではそういうのはまったくなくて、本当に2日間、流れに身を任せていたんでしょうね。

 収録の間は全然外にも出なかったですし、先輩たちが演じているのを食い入るように見ていました。王女役を演じた玉川砂記子さん(当時は、玉川紗己子名義)は、ヒロイン役をたくさんされている憧れの人でしたから、そういった方と一緒の空間にいるのは息を呑む感じでした。

●声優デビューのきっかけは、「日曜洋画劇場」の名演出家・福永莞爾の抜擢だったが……

──声のお仕事は、劇団からお話がくる感じだったんでしょうか?
いいえ。演出家の福永莞爾さんが、シェイクスピアの「夏の夜の夢」でヘレナ役を演じている舞台を見に来てくださって。「希有な女優がいるぞ」とおっしゃったらしいんですが(笑)、それで私が声の仕事をしていないということを知って、アガサ・クリスティの『サファリ殺人事件』だったかと思うんですが……ヒロイン役をいきなり振られて! 何の吹替の勉強もしたことないのに。それが外画のデビュー作なんじゃないですかね。30歳になるかならないかくらい。

 その前には、ディズニーアニメの『ピーター・パン』で、ダーリング家の三姉弟の一番下のぬいぐるみをズルズル引っ張ってくるマイケル役をやりました。赤ちゃんの声なんて出したことないのに。

 新人でしたので、とにかく端っこ、それも入口のドアの真裏に座れと言われました(苦笑)。皆さんに挨拶して、いざ始まりますよという時になって、「お前、“耳”も付けないでどうやって仕事やるんだよ!」と怒鳴られたのをすごく覚えてます。「耳? なに? 耳って……?」と焦っていると、“耳”ってヘッドフォンのことだったんですよね(笑)

 そんなことも分からない新人なのに、セリフを言うために前に出ようとするのに、どなたもマイクの前からどいてくださらない。本当に厳しかったことを覚えています。でもそれも愛の鞭。「しょうがないな、誰か教えてやれ」って言われながら、教わった記憶があります。
──福永さんは、吹替ではまだ名前が知られていない方を起用することが多かったようです。育てるのがお好きだったのかもしれませんね。
かなり後になってから、福永さんから「あの時はこうだった」というお話をうかがったんですけど、テレビ朝日の「日曜洋画劇場」が放送されると最後に吹替版のキャストが出ましたよね、毎週のように呼んでくださっていたから、観ている方の間でも注目されて、「日野由利加って誰?」という問い合せがよく来ていたそうなんです。それを聞いて福永さんは影でニンマリしていたとか(笑) テレビに名前が出るのは、うちの両親も喜んでくれましたね。
──「俺が見つけたんだ」と。目利きの方のお眼鏡にかなったんですね。
TVシリーズの「新スーパーマン」(1993年から97年にかけて米ABCで放送。日本ではWOWOW、AXNで放送された)に呼んでいただいた時は、堀内賢雄さんがスーパーマン役で、私はヒロインのロイス・レインを演じたんですが、福永さんは翻訳者に「この子は全然経験がないから、TVシリーズでしゃべらせなきゃいけない。ブレス(息継ぎ)できないように日本語を詰め込んでくれ」と頼んでいたそうなんです。当時は本当に大変だ!と思いましたよ。

●大塚明夫、山寺宏一を相手役に2バージョンを演じた『ブレイブハート』を振り返る

──お話を『ブレイブハート』に戻します。大塚明夫さんが救いだったということでしたね。
そうですね、元々面倒見のいい方ですから、分からないことをコソコソっと教えてくださったし、すごく安心できましたね。逆に、敵役のエドワード1世を演じられた、大先輩の内田稔さんに迷惑を掛けちゃいけないと必死でした。

 印象的なシーンは、ミューロンがイングランド兵に陵辱されそうになって叫ぶところですね。汚い話ですけど、よだれが出ちゃうくらい入り込んだというか。

 マイクに対する声の本域というのが、舞台での芝居と、映像とでは違うんですよね。じゃあ、マイクに対してどう距離を取ったらいいのか、ということも分かっていなかったですし、エンジニアの方も合わせづらかったんじゃないでしょうか。怖いもの知らずもいいところですけど、明夫さんとも、ただ感じたままに演じていたと思います。ストンと役になりきる、そういう感じですね。
──そのお相手は、「日曜洋画劇場」版になると、山寺宏一さんになります。
当時は、テレビで放送される時には、必ずといっていいほどソフト版とはキャストを変えていたんです。なのに、私だけが同じ役を振られまして。ありがたかったですけど、驚きました。そのソフト版とテレビ版の吹替が、今回のソフトでは一緒に収録される……すごい企画ですよね。聴き比べができてしまう(笑) 私は『風と共に去りぬ』も2回やらせていただいているんですけど(1994年のワーナー版&2006年のパブリック・ドメイン版)、その時も、比べられると嫌だなあと思ったんですけど、今度は別々のソフトじゃなく、ひとつのソフトに両方の吹替が入ってるんですもんね(笑)
──はい、音声ボタンを切り替えるだけで、簡単に聴き比べできます(笑) 同じ作品を、同じ役でもう一回録り直すのは、難しいものですか?
難しいですね。気づかないうちに自分が以前にやった感じを追いかけてしまいますから。舞台でも同じなんですけど、それをいかにそうならないように……いえ、相手も変わっているから、そうはならないはずなんですけど、映像を観ているうちに身体の中に残っているものが出てきそうになるんです。でもそれは独りよがりです。テレビ版のお相手は山寺さんですから、ちゃんと山寺さんのお芝居を受け止めての自分の演技、山寺さんがいての私にならないといけないと、かなり意識したと思います。
──ソフト版の収録から4、5年しか経っていませんしね。放送をご覧になって、作品としての印象はいかがでしたか?
テレビ放送の時には少しカットが入っていましたから、ノーカットの元の映画と比べて言うと、「こういうところをカットされちゃうんだ」という気持ちはありますよね。自分の役の出番も少ないから、余計にそう感じたのかもしれないですけど、どこをカットするのか……“見せ方”ってすごく難しいですよね。見せ方によって役の印象がちょっと変わりませんか? 繋がりですとか、やっぱりテレビ版はテレビ版ならではの解釈があるんだな、と思いました。

●ファムケ・ヤンセン、キャリー=アン・モス役でお馴染みながら「ここまで続く予感はなかった」

──声のお仕事は、福永さんの抜擢がきっかけという事でしたが、その頃には、ここまでしっかり声優になる予感はありましたか?
まったくなかったです。こんなに続くとも思わなかったので。福永さんが「この仕事は、合う/合わないって結構あるよね」おっしゃったことがあったんです。ちょっと特殊なテクニックはあるんですけど、演技をすることはドラマや舞台とまったく同じなんですね。でも明らかに違う。同じ声を使うにしても、外画とアニメもまた違いますし。
──より深く、声優の道に踏み込んでいこうと思った、心境の変化やきっかけは何だったんでしょうか?
今お話しした「合う/合わない」で言うと、きっと「合っていた」んだと思いますね。20代で顔出しのTVドラマの仕事はほとんど辞めちゃったんですが、カットで割って後から繋ぎ合せて……というリズムやシステムが、どうしても自分の身体に馴染まなかったんです。舞台は、稽古して、生で1つの流れを作るものです。その意味では、吹替は、そういう舞台に似た作り方ができる世界なんじゃないかと思います。順番に録っていきますしね。それが自分の中で上手く合ったんじゃないでしょうか。
──その後は本当にたくさんの作品に参加されて、ファムケ・ヤンセン、ウィノナ・ライダー、ジュリアン・ムーア、キャリー=アン・モス、ケイト・ウィンスレットと……そうそうたる顔ぶれの女優を担当されていますね。
ウィノナ・ライダーは『エイリアン4』(ソフト版)くらいで、そんなにやった印象はなかったんですけど、『若草物語』、『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』、『ドラキュラ』(旧ソフト版)と作品名を見ると、確かに本数やっていますね。30代だったのに、20代前半の役をやらせていただくことが多かったですね。実年齢より10歳くらい若い役……どうもすみません(笑) 声が高くて若く聞こえたんだと思います。
──本作のミューロンを演じたキャサリーン・マッコーマックも、映画出演は2本目くらいで、当時23、24歳でした。こうして地声をお聴きしていると、やっぱり高いお声ですよね。ちなみに、演じやすい女優、演じにくい女優というのはいらっしゃいますか?
ファムケ・ヤンセンは、スレンダーなんですけど、すごく体格がいい方で、あんまり口を動かさないんです。それがやりづらい(苦笑) 口を大きく開けてくれれば簡単なのに、激しい役なのにボソボソとしゃべるので、そこが難しいです。同じ意味で、キャリー=アン・モスもそうですね。体格はいいのに、口を動かさないタイプ。
──かといって、演じるこちら側が大きな口を開けて声を出してしまうと……
そうなんです、合わないんです、やっぱり。普通は、ハッキリとしゃべろうとすると口角を上げないといけないんですが、彼女たちは口角を下げたまま、口の下の部分だけで話すんです。こちらもそういう風にしないと、彼女たちのニュアンスが伝わりません。キャリー=アン・モスの方がまだ口を開いてくれるのでやりやすいかな……。ヤンセンはリズムも取りづらくて。

 色気もある人だから、それも意識しなくちゃいけないのが大変で。「メロディを付けてしゃべる」じゃないですけど、細かいセンテンスで捉えるんじゃなくて、大きな流れを意識するというか、行間や語尾の音を引きずるというニュアンスですかね。計算しているわけじゃないんですけど、彼女の顔を見ながらやっていると、そういう風にするのが自然というか。

●“カッコイイ女”に起用され続ける理由、そして“声優ならではの楽しみ”とは?

──ご自身の声を「高い」と評されましたけど、こうした強い女性、低めの声が合うキャラクターに、なぜキャスティングされていると思われますか? ジュリアン・ムーアも低めの声ですよね。
どうしてでしょう……本当に「どうして!?」と思いましたよ、すごく(笑) この『ブレイブハート』のキャサリーン・マッコーマックやウィノナ・ライダーをやっていた人間が、『X-MEN』や『マトリックス』辺りから、急に“カッコイイ女”に起用していただくようになるんですが、「これ、私の声で大丈夫なのかな……」って。

 『X-MEN』も『マトリックス』も、アニメもやっていらっしゃる演出家の岩浪美和さん(近年は「ガールズ&パンツァー」の音響監督として、メディアでの露出も多数)が起用してくださいました。なにせ計算ができる女優ではないので、自分から意識して低く演じたわけではないと思うんですが、急にその頃から強いキャラクターが来るようになりました。ジュリアン・ムーアも、『ことの終わり』だとか、最初は心理描写の多い作品の繊細な役だったと思います。最近は『ハンガー・ゲーム』シリーズの政治家役とか強い役が多いですけど。

 ありがたいことに、色んな女優さんをやらせていただいてると、向こうの皆さんの役や作品と一緒になって、自分も成長させてもらっているなという実感があるんです。私も自然に、今の年代に相応しい、それなりのしゃべりができるようになってきているというか。
──同じ女優を何作も続けて演じて、成長を感じられるというのは、声優ならではの楽しみですね。
そうなんです。ですから、「今回はこういう路線で来たのね」「今、彼女はこういうことをやりたいんだな」ということが、なんとなく見て取れる。同じ女優として勉強にもなりますし、お互いに……って、向こうはこちらのことは知らないんですが(笑)、ライバル関係というか、演じる者としていただいているものはすごくあると感じますね。

 こちらは……実年齢からすると声がまだ老けないので、もう少し“生活感”といいますか、年代相応の感じが出てくればいいのに、と悩んでいたりするんですけれど。

●「ベイツ・モーテル」での評価に困惑!? そして、『グレイテスト・ショーマン』のこと

──でも、「ベイツ・モーテル」(2013年から17年にかけて米A&Eネットワークスで放送。日本では14年よりWOWOWで放送中。映画『サイコ』の前日譚)の母親役、ヴェラ・ファーミガの声は素晴らしく“熟女声”だなと思いましたよ。
極端に意識して低い声で演じているつもりはないんですけど、ノーマ役は皆さんハマり役だとおっしゃってくださいますね。ただ、ノーマはかなりエキセントリックじゃないですか。だからちょっと複雑で(苦笑)
──ああいう、ちょっと変わったキャラクターはお好きですか?
ちょっと変わった人というか、狂気を感じる役って、実は私、結構多くて。あんまり考えなくてもできるということは、私も本当はそういう人?って、最近思います(笑) だって、「『ベイツ・モーテル』は本当にピッタリですよ!」と言われると、「あれ?」って考えちゃいますよ。と思ったら、「デスパレートの妻たち」(2004年から12年にかけて米ABCで放送。日本では05年から13年にかけてNHK-BSほかにて放送された)では、華やかでミーハーなところからダークでドロドロした方に転落していく役(メインキャストのエヴァ・ロンゴリア)をやっていますから……私は不思議な方面に転がっていくタイプみたいですよね(笑)
──今後吹替を担当してみたい女優はいらっしゃいますか? この作品をやってみたいですとか。
そうですね……これはカッコをつけて言うわけじゃないんですけど、自分では決めない方がいいんじゃないかなと思っているんです。もちろん、何かをやりたい、何かをできるという可能性を自分から発信するのは大事だとは思うんですが。今までの経緯を振り返ってみても、そういうことを自分で明確に決めてこなかったからこそ、まったく予想もしていなかったポジションに今の自分がいるんじゃないかと思うんです。

 『グレイテスト・ショーマン』で、一座のメンバー役のキアラ・セトルを担当したんですけど、彼女の吹替に自分が起用されたのも「どうして?」と思いました。香盤表(出演者のリスト)が間違っているんじゃないかとマネージャーに問い合わせたくらいです。演出家の杉本理子さんにも、最初「私で大丈夫ですか?」と訊いたんです。そうしたら、「はい、大丈夫です。いつものままやってくださいって」って言われて。いつものままってどういうの?と、そこで本当に迷っちゃったんですけど。
──キアラ・セトルはブロードウェイ・ミュージカルで注目された女優ですが、オペラ歌手のような大きな体型ですし、『グレイテスト・ショーマン』では、普通の人とは違った姿かたちで生まれてきた「髭の生えた女」という役回りでしたしね。日野さんが演じられてきたどの女優のタイプとも違います。
杉本さんは、「日野さんが素直にしゃべるそのままがいいんです」とおっしゃるんですね。劇中で彼女が歌う「This Is Me」は、“これが私!”という、ありのまま、そのままの自分でいいんだという曲ですが、本当にそのまま演じてほしいという要望で、ちょっとでも頑張ろうとすると、「もっと普通でいいです」という指示も来るくらいでした。

 セトルが演じるレティは、他人から白い目で見られるような容姿で生まれてきて、色んな目に遭ってあの一座に合流してきたわけなんですね。色んなものを背負っている。演出家は別に私が過去に不登校だったとか、そこまで知っていてキャスティングしているわけじゃないんでしょうけど、そうした経験やそこで感じた想いも含めてが「そのままの私」なんですよね。それを形にしたとまでは言えないですけど、なるほど、そういうことかと思えたんです。

 ですから、さっきの可能性の話じゃないですけど、普段の姿や居住まいとかを、どこでどういう方が見てくださっているか分からない、どんなお話をいただくのか分からないから、自分ではできるだけ決めない方がいいと思っているんです。どこに進んでいくか分からないのが、自分的にも楽しいというのもありますから。
──なるほど……演じられている声の印象だけだと、落ち着いた、強い大人の女性というイメージだけになってしまいますね。それが、実際にお会いすると、こんな方だったのかと大きなギャップを感じます(笑)
それは嬉しいですね(笑) やったー!という感じです。その可能性を取っておきたいんです。お話をいただけるなら、どんな役でも、何でもやりますよ。

●日野由利加が考える「吹替版の魅力」&「吹替とアニメの違い」

──日野さんが感じていらっしゃる「日本語吹替版」の魅力とはなんでしょうか?
「ゆかいなブレディー家」(1969年から74年まで米ABCで放送されたコメディ・ドラマ。日本では70年から71年にフジテレビ系で放送)や「奥さまは魔女」(1964年から72年まで米ABCで放送されたコメディ・ドラマ。日本では66年からTBS系で放映され、再放送も繰り返された)が、子供の頃は大好きだったんですけど、吹替がこれだけ日本の文化として根付いたのは、先輩の皆さんが、本当に“吹替力”というものを築いてくださったからなんだと思います。なにせ、情報量が字幕に比べてすごい。文字数に囚われないから臨場感がありますし、単に完成した作品に声をアテているだけじゃないと思うんです。

 海外の向こうの人たちにとっては、元の映画が完成版なのかもしれないけど、その作品が持っているそれぞれの国の習慣や民族の歴史が、日本語を通して表現されることで、違う文化圏にいる私たちに向けてすんなりと入ってくる。どう表現するかによって、まったく別の印象を持たせることもできてしまいますし。

 そういう、日本独自の風味みたいなものをまとった“日本の作品”として出来上がっているものを、子供の時から観ていたんですよね。それが吹替版の意味や魅力じゃないかと思っています。
──日本語に翻訳されて、日本語という音に置き換わっている時点で、それはもう「日本の文化」が沁み込んでいるということになると思います。
そうですよね。お茶の間で何かしているとか、台所でお母さんが料理を作りながらだとか、「ながら見」していてもスッと言葉として映画の内容が耳に入ってくるって昔から言われていたと思うんですけど、それは吹替版ならではの情報量の多さでしょうし、やっぱり吹替版は大切な日本の文化、絶対に廃れさせてはいけないと思うんです。今は、自分が声優という立場になってしまいました。日本人の私が、日本の言葉に置き換えて演じることによってどう表現できるのか、責任重大だと思っています。
──そういう意味でも、テレビで日本語で映画が流れてくる機会が減ったのは寂しいところですよね。日野さんは吹替のほかにアニメ作品にも多く参加されていますが、それぞれの違いを教えていただけますか?
「演技」をしているのは同じなんですけど、外画の場合は、最初に、向こうの女優さんがどう演じているか、この映画が作品としてどう意図されているのかを、自分なりに解析していく作業がすごくあるんです。でもアニメの場合は、例えば、文字で書かれたエピソードを最初に読んで、そこから自分で演じるキャラクターの肉付けをしていかなくちゃいけない。原作がマンガで、「絵」がある場合は大分助けられるんですけど、それでも平面的なものにいかに奥行きを与えて、肉感的にしていくか。アニメはアフレコの時にも絵がないことが多いですから、台本のセリフからキャラクターがどんな表情をしているのかまで読み取って、自分でコントラストを付けていくんです。

 キャラクターを作っていくという意味では、アニメの方が自分が関わる比率は高いと思います。それこそ文字のひとつひとつから始まって、立体的な肉付けをして、そこにちゃんと脈々とした血流があるようにしていくには、エネルギーのかけ方がやっぱり違いますね。
──どちらの方がお好きですか?
うーん……どちらも楽しくて、楽しさの質は別々ですから。外画は、映画としてすでにできているミューロンという役にスッと、こちらから入っていく。役と私の距離を埋めていくという感じですよね。アニメの場合は、自分の肉体からキャラクターを生み出していく、血管や骨組みを書いて、皮膚も赤みがかっているのか青ざめているのかを思い描いて、すべて肉付けして自分の身体から出すという感じでしょうか。

 言い換えると、外画の場合は、あちらの方の呼吸なり生理的なものを、すべて私がもう一度体現しなければいけない。アニメはそれをこちら側で一から作る。その違いですね。

●憧れだった大先輩との思い出と後輩たちへの想い──「声優ブーム」に何を思う?

──声の仕事に注目が集まって、「声優ブーム」と言われている状況が続いていますが、どのように感じていらっしゃいますか?
スポットが当たっているのは、マルチな才能を発揮する若手の声優が増えてきたからですよね。そういう方たちに、私は「ありがとう」と言いたい立場ですね(笑) 以前は声だけで顔はあまり出さずに、ファンの人にとっても「この声はどんな人が出しているんだろう」というシークレットさが面白い状況でしたけど、今はもう、ビジュアルもそうだし、歌っても踊ってもすごく表現力豊かで、キャラクターとも一体化していて。たまにご一緒するイベントがあると、イメージを壊さないかと私はとても困ってしまうんですけど(苦笑)

 これだけ世界的に日本のアニメが文化として認められたのは、若い方が活躍してくれているおかげだなと思います。もちろんそれは、こういうお仕事の礎を築いてくださった先輩方のおかげでもあります。私はそのちょうど間、中間地点に立っている世代なんですよね。
──日野さんが声の仕事に飛び込まれた1980年代終盤から90年代は、吹替の世界は成熟期に入っていて、テレビの洋画劇場の制作システムは完成していた時代だったと思います。それから徐々に、放送枠は減っていってしまいましたが。
日本人が誇れることのひとつだと思うんですが、「繊細さ」がこの仕事にすごく合っていると思います。表情や表現、言葉の意味の解釈までひとつひとつをすごく突き詰めるじゃないですか。伝統芸能もそうだと思うんですが、音で聴いて覚えていくと思うんですね。人間の音に対する感覚ってとても豊かで、視覚的な情報よりも印象的で、記憶に強く結び付くと思うんです。セリフにも音符があるというか、メロディのように脳に入ってくる。ですから、これだけ、すでに出来上がっているものを違う言葉で再現する声の仕事、声優というのはとても重要な役割なんだと思います。それがこだわりと言うか、この仕事を絶対に絶やしちゃいけないと感じるところなんです。
──「この人みたいになりたい」と思っていた方や、影響を受けた方はいらっしゃいましたか?
私がこの世界に入るか入らないかの頃は、戸田恵子さんが何作もヒロインをやっていらして。今でも思うと思いますけど、一人の方が何種類も声色を使って変化していける……戸田さんがアンパンマンの声をやっているなんて驚きですよね。そういう意味でも、当時は戸田恵子さんと高島雅羅さんが素晴らしいと思っていましたね。

 もっと大先輩では、沢田敏子さん(『エバー・アフター』、『氷の微笑2』で共演済み)ですね。この間久しぶりに、「ミルドレッドの魔女学校」(イギリスの児童文学「ワーストウイッチ」シリーズを原作とした2017年のNetflixオリジナルシリーズ)でご一緒したんですけど、やっぱりすごいです。あの声の張り、艶っぽさ。普通は変わっていくと思うんですけど、変わらないのが本当にすごいと思います。
 子供の頃から吹替版のドラマや映画を観ていたので、その頃に親しんだ「声」にはやっぱり弱いですよね。北浜晴子さんとは『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』でご一緒したんですけど、自分は浮き足立ってしまって、本当にしゃべれないくらいでした。「ああ……『奥さまは魔女』のサマンサだ……」と思いながら、口を開いたままでずっと見てました(笑)

 子供の頃に観ていたあの作品のあの声その声が、スタジオに行くといらっしゃる。武藤礼子さんですとか、池田昌子さんですとか、震えちゃうような皆さん。昌子さんといったらオードリー・ヘプバーンですし、そういう思い出は大きいですよね。

 池田昌子さんとはテレビ版の『オールウェイズ』の時にランチにお誘いいただいてご一緒したんですが、内心は「ええっ!? 一緒に行くんだ……」とうろたえていて、今でも覚えてるんですけど、五目そばを頼んだんですが、2本程すすっただけであとは食べられませんでした。あの声の人と同じ空気を吸っているのか……と思うと、クラクラしちゃって(苦笑) そのくらいすごい方たちと、私が現場でご一緒してるなんて、恐ろしいですよね。
──逆に後輩の方で推薦したかったり、すごいと感じられている方はいらっしゃいますか?
本当にマルチな才能を持つ方が多いですよね。「ベイツ・モーテル」で一緒にやっている戸松遥さんや豊崎愛生さんは、音楽ユニットの“スフィア”としてコンサートも行なっているような方たちで、本当に感性がすごいんですよね。“慣れ”が早い。外画の吹替は初めてと言いながら、すぐに自然に馴染んじゃうんです。あの年代の感性っていったい何だ?と驚きますよ。昭和育ちの私たちとはつくづく違うなと思います。
──そうおっしゃいますが、吹替黎明期から活躍されている先輩たちからすると、日野さんも“新世代”の方だと思います。元々は舞台女優でいらしたわけですし、人前に出てパフォーマンスすることのハードルはそんなに高くないのではないでしょうか?
世代的にはそうだと思います。同期の女優では田中敦子さん、深見梨加さん、雨蘭咲木子さん、男優では小山力也さん、平田広明さんといったメンバーが揃っているんですけど、確かに彼らはそうかもしれないですね。でも私は、最初に話した通り、不登校になってしまったこともありますし、向き/不向きという話ではないですが、顔を出さない声優の世界の方が向いていた、合っていたというのは、正直あるかと思います。

●吹替ファンへのメッセージは「ブラボー!」&「感想を聞かせてください」

──劇場でも吹替版の上映も増えましたし、吹替で映画を楽しまれる方が増加しているのは間違いないのですが、「テレビで放送された時の吹替で観たい」というファンのニーズも高まっています。そうした皆さんがいらっしゃることについてはどう思われますか?
ブラボーですよ、最高です!

 私もそのバージョンで観たいと思っているひとりなんです。やっぱり吹替が数種類入っているなら、比べて観たいと思いますね。解釈の違いですとか、演じる人が変わればお芝居も変わるわけで、大塚明夫さんはこう演じた、一方の山寺宏一さんはこう演じていたのかって、すごく観たいですよね。
──それでは最後に、『ブレイブハート』を購入された方へのメッセージをお願いします。
正直言って、照れくさく複雑なんですよね。改めて過去の仕事を見られるのは、俳優として、表現者としての成長も問われるわけですよね。でも、単純に、私も「吹替の帝王」ですとか、いくつもの吹替のバージョンを収録しているソフトはお宝だと思っているんです。原語&字幕で観るのとは違う楽しみ方、聴き比べができたりする角度の違う楽しみ方ができるといますので、ぜひご覧になった皆さんの感想を聞きたいです。質問もいただきたいくらいです(笑)
──取材をしていると、「昔の吹替が今さら世に出るのが恥ずかしい」とおっしゃる方も多いです。
照れくさいのというのは、もちろんあります。でも、生き生きとしゃべっていた当時の自分もいるわけなんですよね。今の自分を形作ってきたひとコマを垣間見ていただけるのも幸せですし、そういう意味では、作品としては完成品だけど、人間としてはまだまだ完成前の途上にある、私のひとつの側面を観ていただけるわけです。そこにあった可能性が今の自分に繋がっていると思いますから、その意味でも、ぜひ感想をお寄せいただければと思います。
(2018年8月14日/於:東北新社/取材・文:村上健一/協力:東北新社、フィールドワークス)
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日野由利加(ひの ゆりか)【プロフィール】

1963年1月16日神奈川県生まれ。オフィスPAC所属。文化学院文学科演劇コース卒業後、昴演劇学校を経て1987年、劇団昴に入団(2011年に退団)。劇団在籍時の90年代初頭から声優業に携わり始め、間もなく『風と共に去りぬ』(ソフト版)のヴィヴィアン・リー役を射止める。洋画吹替では、『X-MEN』シリーズのファムケ・ヤンセン、『マトリックス』シリーズのキャリー=アン・モスのほか、ウィノナ・ライダー(『エイリアン4』ソフト版)、ジュリアン・ムーア(『ハンガー・ゲーム』シリーズ、『フォーガットン』)、ケイト・ウィンスレット(『タイタニック』ソフト版)を数多くの作品で務める。「NARUTO ナルト」シリーズ、「戦国BASARA」シリーズなど、アニメ作品・ゲーム作品にも多数参加している。

解説&ストーリー

1980年代を代表するアクション・スターのひとりであり、『ハクソー・リッジ』『アポカリプト』『パッション』の監督としても評価を受ける、メル・ギブソンの製作・監督・主演作。スコットランドの伝説の英雄ウィリアム・ウォレスの生涯を、壮大なスケールと濃密なドラマで描き切り、監督第2作目にして、1995年度のアカデミー賞で作品賞、監督賞、撮影賞、メイクアップ賞、音響効果編集賞の5部門で受賞を果たした。残虐なイングランド王エドワード1世の支配下にあった13世紀のスコットランドを舞台に、妻を殺され復讐に燃えるウォレスが、祖国の解放を願う民衆を率いて立ち上がる。実在したウォレスの戦いを描くのが悲願だったというギブソンの入魂ぶりが随所に感じられるが、中でもVFXが発達していない時代に、数千名のエキストラを投入して撮影された戦闘シーンが壮絶。カメラはその戦いの渦の中に入り込み、暴力的な描写からも目を背けず、圧倒的な迫力と臨場感を実現しているのだ。

吹替版のポイント

メル・ギブソン、ソフィー・マルソーを筆頭に、パトリック・マッグーハン、キャサリーン・マッコーマック、ブレンダン・グリーソンと、実力派キャストが揃う作品だけに、ソフト版、テレビ朝日版それぞれの吹替でも、高い実力を誇る声優陣が起用。濃厚なアンサンブルが楽しめる。キャスティングは、ソフト版、テレ朝版の順で、ギブソンは、多くのスター俳優をそれぞれ担当している大塚明夫/山寺宏一、マルソーは、フィービー・ケイツなどの声で知られる玉川紗己子(現・玉川砂記子)/ジュリア・ロバーツ、ダイアン・レインの声も演じた佐々木優子、マッグーハンは、多くのドラマ・映画にも出演し、ヘンリー・フォンダの声も務めた内田稔/モンゴメリー・クリフトなどのFIX声優だった山内雅人、グリーソンは、ビル・パクストンの声も担当した星野充昭/オリバー・プラットやエリック・ツァンの声で知られる塩屋浩三という顔ぶれ。インタビューで本人も「驚いた」と語っているが、日野由利加がマッコーマックを両バージョンで担当している。さらにソフト版では大木民夫が、テレ朝版では森田順平も参加している。

新着情報
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  • L.A.コンフィデンシャル製作20周年記念版
  • 「コマンドー」アンコール発売
  • ヒート
  • エイリアン2
  • ID4
  • X-ファイル
  • ウェイワード・パインズ 出口のない街
  • ダイ・ハード/ラスト・デイ

新着情報

2018.12.5「プレデター2」大塚芳忠インタビューを追加しました。

2018.11.5「Mr.&Mrs.スミス」堀内賢雄インタビューを追加しました。

2018.10.5「ブレイブハート」日野由利加インタビューを追加しました。

2018.9.7「ポセイドン・アドベンチャー」羽佐間道夫インタビューを追加しました。

2017.12.20「劇場版 SPACE ADVENTURE コブラ <4K ULTRA HD>」榊原良子インタビューを追加しました。

2017.11.22「L.A.コンフィデンシャル」江原正士&伊達康将インタビューを追加しました。

2017.10.06「エイリアン2」田中秀幸インタビューを追加しました。

2017.09.22傑作吹替視聴室Vol.26:『猿の惑星』を追加しました。

2017.09.01「エイリアン2」鈴木弘子インタビューを追加しました。

2017.08.25傑作吹替視聴室Vol.25:『エイリアン』を追加しました。

2017.08.04「インデペンデンス・デイ」古川登志夫インタビューを追加しました。

2017.07.28傑作吹替視聴室Vol.24:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を追加しました。

2017.07.03『インデペンデンス・デイ』山寺宏一インタビューを追加しました。

2017.06.23傑作吹替視聴室Vol.23:『シザーハンズ』を追加しました。

2017.05.26傑作吹替視聴室Vol.22:『LOGAN/ローガン』公開記念!を追加しました。

2017.04.28『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【後編】インタビューを追加しました。

2017.03.31『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【前編】インタビューを追加しました。

2017.02.24『ダイ・ハード/ラスト・デイ』樋浦勉インタビューを追加しました。

2017.01.27『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【後編】を追加しました。

2017.01.06『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【前編】を追加しました。

2016.12.22『ホーム・アローン』矢島晶子インタビューを追加しました。

2016.12.09『ホーム・アローン』折笠愛インタビューを追加しました。

2016.10.21『王様と私』壌晴彦インタビュー【後編】を追加しました。

2016.10.07『王様と私』壌晴彦インタビュー【前編】を追加しました。

2016.09.09『X-ファイル』戸田恵子インタビューを追加しました。

2016.08.19『ターミネーター』小山力也インタビューを追加しました。

2016.08.12『ターミネーター』大友龍三郎インタビューを追加しました。

2016.07.22『マイノリティ・リポート』佐藤拓也【後編】インタビューを追加しました。

2016.07.08『マイノリティ・リポート』佐藤拓也インタビューを追加しました。

2016.06.24『コマンドー』若本規夫インタビューを追加しました。

2016.06.10傑作吹替視聴室Vol.21:吹替の名盤特集第四弾を追加しました。

2016.05.27『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』小杉十郎太&相沢恵子&春日一伸インタビューを追加しました。

2016.05.13『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』福永莞爾&平田勝茂インタビューを追加しました。

2016.04.15傑作吹替視聴室Vol.20:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第3弾を追加しました。

2016.04.01傑作吹替視聴室Vol.19:吹替の名盤特集第三弾を追加しました。

2016.03.18傑作吹替視聴室Vol.18:吹替の名盤特集第二弾を追加しました。

2016.02.29傑作吹替視聴室Vol.17:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第2弾を追加しました。

2016.01.29傑作吹替視聴室Vol.16:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集を追加しました。

2015.12.04『ウェイワード・パインズ 出口のない街』津田健次郎インタビューを追加しました。

2015.11.13『glee/グリー』坂本真綾&早川陽一インタビューを追加しました。

2015.11.12傑作吹替視聴室Vol.15:吹替の名盤特集第1弾を追加しました。

2015.10.16『Fargo/ファーゴ』森川智之インタビューを追加しました。

2015.09.30『コマンドー』玄田哲章&土井美加インタビューを追加しました。

2015.08.14『エイリアン』大塚明夫インタビューを追加しました。

2015.08.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』田中敦子インタビュー第1弾を追加しました。

2015.07.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第3弾を追加しました。

2015.07.19『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第2弾を追加しました。

2015.06.30吹替の帝王『エイリアン』幸田直子インタビューを追加しました。

2015.06.30『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビューを追加しました。

2015.06.30吹替の帝王 公式サイトをリニューアルオープンしました!

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