キミは日本語吹替の魅力を知っているか?実力派声優が魅せる【吹替】の真実を堪能せよ!

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INTERVIEW #12

1962年の第1作『ドクター・ノオ』から50年。映画史に残る傑作スパイ・アクション・シリーズの製作50周年を記念して、シリーズ全22作品に特典ディスクが付属した全23枚組の「007 製作50周年記念版 ブルーレイBOX」がいよいよ発売となる。6代にわたる主人公ジェームズ・ボンド役の俳優のうち、シリーズの人気を決定付けたのは、なんといっても初代ショーン・コネリー。そして、そのコネリーの声といえばこの人以外に考えられない、若山弦蔵に「007」と“吹替え”について聞いた。

“完璧なものを作らなければ”と臨んだ2006年の新録音

第1作『ドクター・ノオ』から、有名な「ボンド、ジェームズ・ボンド」の自己紹介セリフをCHECK!

──2006年にDVD用に007の新録をされましたが、その時のお話をお聞かせください。TV吹替版と変えたい箇所などはありましたか?(「007 製作50周年記念版 ブルーレイ BOX」に収録されている新録吹替。06年発売の「007 アルティメット・コレクション BOX」用に新規で制作されたもの。)
 “完璧なものを作らにゃいかんぞ”という意欲はありました。やはり生理的なもの……もう年齢的に70代に入っていましたからね。70代の声と40代の声とでは、どうしたって違います。でも“本当にこれでもって集大成にしてやろう”という意欲はありましたね。
──DVDの演出は伊達康将さんでしたが。
 何にも言わない。僕のやりたいようにやらせてくれました。台詞をどんなに変更しても文句を言わないでくれたのが、ありがたかったです(笑)。
ショーン・コネリー 『007 ゴールドフィンガー』
──007の新録吹替に関しては全編で何日くらい掛けてお録りになったんですか?
 1日1本ですね。毎日ではなく、間を置いて。
 僕は007シリーズって劇場で一度も観たことがないんです。何でかっていうとね(笑)……映画というものは、僕にとっては教科書みたいなものだったんですよ。だから娯楽作品よりは芸術作品を観る方が勉強になる、という意識がありましてね。特に007のようなドンパチ物を観ることに、一種の罪悪感のようなものを感じていました。あんなもの観ても勉強にならないって意識がありました。どんなに人気があっても、このシリーズは観たことがなかった(笑)。
──とはいえ、テレビでお仕事される映画には娯楽作品が多いわけですし、中でも007は未だ続いている世界中で人気のシリーズとなりました。その理由は何だと思われますか?
 映画の持つ面白さを、最大限に、あらゆるところにはめ込んでいるからじゃないでしょうか。昨日、実は『ダイヤモンドは永遠に』を観たんですが、映画の中で、大富豪の隠れ家にビキニの女性が2人(ボディガードの女性、“バンビ”と“ザンパー”)いるじゃないですか。いる必然性が無いんですが(笑)、いることによって、何か観る人を惹き付ける。007作品には、そういった要素が随所に鏤められている。だからウケたんじゃないでしょうか。
──あれは確かに007らしいシーンですよね。矛盾だらけですが(笑)。
 007の映画は観ませんでしたが、新聞広告や雑誌ではチラっと見てはいたんです。中でもの凄く印象が強かった女優が『ドクター・ノオ』のウルスラ・アンドレスでした。あんな人、見たことないって感じで……野性味あって、写真だけからでもすごい色気が伝わりますし、実際にはけっこうカワイイ声だったりするんですよね。“いい女優さんだなぁ”と思っていました。
──007シリーズ全体では、どの作品がお好きですか?
 やはり『ロシアより愛をこめて』ですね。
── 一番映画としての風格がある、みたいなところで?
 いや、主題歌が良かったから(笑)。マット・モンローさんの歌が良かった。ダニエラ・ビアンキも良かったですね。

アテレコは口パクじゃなくて呼吸を合わせる

『007 サンダーボール作戦』 『007 ドクター・ノオ』 『007 ダイヤモンドは永遠に』
──ハードの発達とも関連していくと思うのですが、若山さんが別録りになってゆくのは、いつ頃からでしょうか?
 『スパイ大作戦』が終わった後ですね。その後、NHKで『新・バークにまかせろ』(1994年)というシリーズが放送されることになり、その時も“(収録は)俺ひとりでやらせろ”と言ったんですが、NHKにダメだと言われて。あれが最後じゃないかな、みんなと一緒に収録をしたのは。
──別録りにしてほしかったというのは、どういうお考えからでしょう?
 言ってしまえば、ヘタな台詞が周りから聞こえてくるのが気に入らない、ということがありました。それで気を散らされるのが嫌でね。“そんな台詞、こっちが受けられないだろ!?”というようなことが積み重なっていくので、“ダメだこりゃ、やり直そう”となるわけですよ。
──若山さんは、最初から画面の中の相手の役者と芝居をしていると。
 そうです。それが全然違うイメージでもって、あちこちから声が聞こえてくると気が散っちゃってね。“(一緒に吹替を収録している)相手の台詞が聞こえないと、俺も乗れない”みたいなことを言う人もいたりするわけです。でも画面の中の相手役と、やり取りしなきゃ。
──シリーズ物の場合は時間を掛けて自分の物にしていけますが、長尺物の場合は1回切りで終わってしまうことも多いわけですが、その辺りの違いや難しさというのはありますか?
 まったくありませんね。向き合い方としては同じです。
──画面の演技に対して、自分の何かが対応していくということですか?
 そうです。やはり画面の中に自分が移っていくという意識をもたないと。アテるんじゃなくて、入り込むんです。画面の俳優と一緒に呼吸しないとダメなんです。
──口パクじゃなくて呼吸を合わせるんだと、よくおっしゃってますよね。
 『シカゴ特捜隊M』というシリーズでリー・マーヴィンの声をやったときに、翻訳があまり上手くなかったものだから全然タイミングが合わなくて。あの人、ものすごい勢いでベラベラ喋るんです。“どうしたらいいんだろう?”と散々悩んだ末に、考えてみれば“リー・マーヴィンだって息をするんだから、彼と同じところで息をすればいいんじゃないか”と気が付いて。そこでひとつ目が開かれたという感じがしましたね。息を合わせていけば、ちゃんと台詞も合うんです。とにかく寸法合わせのため、日本語として成り立たなくても切ってしまうように、当時の台本は書かれていました。それをまた役者も(そのまま)喋るんですよね。
──日本語としては、おかしいところで切れてるわけですね。
 “こんなの喋れるわけないだろ”というよう台詞を、平気で声にしているのが嫌でした。
──日本語台本のブレス位置が合わない場合は、具体的にはどうされるんですか?
 もう必死になって作りますよ。その台詞の意味を作り替えますね。画面を参照しながら。
──今ですと、大作のオフィシャル版の吹替には外国のディレクターさんが入ったりもしますから、“元の台詞で強いところは日本語でも強く”と要求されたりするようですが、日本語の場合は言葉の順序が違っているので、その通りにはいかないこともありますよね。
 それを正すのが日本版のディレクターの仕事ですね。言葉を変えるか何かしなきゃ。画面と掛け離れたニュアンスになってしまってはマズイでしょう。画面で怒鳴ってたら、やっぱり日本語も怒鳴らなきゃ。でも、怒鳴る必然性のある台詞に変えなきゃダメですけどね。
──そうなると、倒置法が多くなってくる感じですか?
 倒置法は嫌じゃないですし、わりと簡単に(最適な台詞に)できるんですけどね。そのくらいの工夫はディレクターにはやってもらいたいと思います。


身体全体が健康なら、声も健康でいられる

──ここ数年、若山さんよりも下の世代の方々の物故が相次ぎましたが、何か体力作りや声のために心掛けていることはありますか?
 いまだ週に1~2回ヘルスクラブに行って体操してます(笑)。喉だけの問題じゃないんですよね。身体全体のコンディションが重要です。身体全体が健康であれば、声も健康でいられるんだと思います。いまでも週1回、高田馬場の図書館に行って、ボランティアの朗読をずっと続けてもいますよ。声が出ている間は続けようと思っています。ショーン・コネリーもだんだん低い声になってきましたが……。
──まさしく若山さんにピッタリという感じですが。
 007シリーズ以外のショーン・コネリーの吹替で印象に残っているのは、『王になろうとした男』という作品です。JALの機内上映用の吹替で、まだ僕が007シリーズでコネリーを担当する前でしたが、いい芝居をするんだなぁと思った記憶があります。
 007シリーズの合間に、ショーン・コネリーが演技派として出演した『丘』という映画もありましたね。地味な映画でしたが。ボンド役はもう嫌だとか言っておきながら、『ネバーセイ・ネバーアゲイン』で、また007シリーズをやっちゃいますが(笑)。
2012年9月24日/於 東北新社/聞き手:とり・みき 文:村上 ひさし

解説&ストーリー

 1962年の第1作「ドクター・ノオ」から50年。「007」シリーズの製作50周年を記念して、23枚組のブルーレイBOXが初回限定生産で発売! 『007は二度死ぬ』『女王陛下の007』『ダイヤモンドは永遠に』『私を愛したスパイ』『オクトパシー』『美しき獲物たち』『リビング・デイライツ』『ゴールデンアイ』『トゥモロー・ネバー・ダイ』の初ブルーレイ化9作品を含むシリーズ全22作品を完全収録し、特典ディスク「007 製作50周年記念版 ボーナスディスク」も同梱される。映像特典は合計122時間にもおよぶ大ボリュームで、これまでに発表されてきたものに加えて、シリーズに登場した様々なシーンをテーマ別に集めたビデオクリップ「007コレクション」、これまでボンドを演じた6人の俳優たちが役作りやエピソードについて語る「歴代のボンドたち」、ロンドンで開催された50周年記念展示会を伝える「デザイニング007」、最新作『スカイフォール』の舞台裏を紹介する「ビデオブログ集」が新たに収録される。
詳しくはこちら

吹替のポイント

 歴代ジェームズ・ボンドを演じてきた6人の俳優は、初代のショーン・コネリーを若山弦蔵、2代目ジョージ・レーゼンビーを小杉十郎太、3代目ロジャー・ムーアを広川太一郎、4代目ティモシー・ダルトンを大塚芳忠、5代目ピアース・ブロスナンを神谷明、横島亘の2人、6代目ダニエル・クレイグを小杉十郎太という面々が担当。なかでも若山弦蔵、広川太一郎は、ファンにとっては“ボンド=コネリー=若山”“ボンド=ムーア=広川”と一体化してイメージ付けられている、フィックス中のフィックスと言っても過言ではないだろう。収録されている音源は、インタビューで若山が「完璧なものを作らにゃいかんぞ」「本当にこれでもって集大成にしてやろう」と意欲を語っている06年のDVD新録版。第16作『消されたライセンス』までが新録版の収録となり、以降の第17作『ゴールデンアイ』からは、ソフト版発売時に収録された日本語吹替版音源が使用されている。

新着情報
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新着情報

2019.4.5「プロメテウス」佐古真弓インタビューを追加しました。

2019.3.5「エイリアン4」高乃 麗インタビューを追加しました。

2019.2.5「エイリアン3」吉田理保子インタビューを追加しました。

2018.12.5「プレデター2」大塚芳忠インタビューを追加しました。

2018.11.5「Mr.&Mrs.スミス」堀内賢雄インタビューを追加しました。

2018.10.5「ブレイブハート」日野由利加インタビューを追加しました。

2018.9.7「ポセイドン・アドベンチャー」羽佐間道夫インタビューを追加しました。

2017.12.20「劇場版 SPACE ADVENTURE コブラ <4K ULTRA HD>」榊原良子インタビューを追加しました。

2017.11.22「L.A.コンフィデンシャル」江原正士&伊達康将インタビューを追加しました。

2017.10.06「エイリアン2」田中秀幸インタビューを追加しました。

2017.09.22傑作吹替視聴室Vol.26:『猿の惑星』を追加しました。

2017.09.01「エイリアン2」鈴木弘子インタビューを追加しました。

2017.08.25傑作吹替視聴室Vol.25:『エイリアン』を追加しました。

2017.08.04「インデペンデンス・デイ」古川登志夫インタビューを追加しました。

2017.07.28傑作吹替視聴室Vol.24:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を追加しました。

2017.07.03『インデペンデンス・デイ』山寺宏一インタビューを追加しました。

2017.06.23傑作吹替視聴室Vol.23:『シザーハンズ』を追加しました。

2017.05.26傑作吹替視聴室Vol.22:『LOGAN/ローガン』公開記念!を追加しました。

2017.04.28『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【後編】インタビューを追加しました。

2017.03.31『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【前編】インタビューを追加しました。

2017.02.24『ダイ・ハード/ラスト・デイ』樋浦勉インタビューを追加しました。

2017.01.27『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【後編】を追加しました。

2017.01.06『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【前編】を追加しました。

2016.12.22『ホーム・アローン』矢島晶子インタビューを追加しました。

2016.12.09『ホーム・アローン』折笠愛インタビューを追加しました。

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2016.09.09『X-ファイル』戸田恵子インタビューを追加しました。

2016.08.19『ターミネーター』小山力也インタビューを追加しました。

2016.08.12『ターミネーター』大友龍三郎インタビューを追加しました。

2016.07.22『マイノリティ・リポート』佐藤拓也【後編】インタビューを追加しました。

2016.07.08『マイノリティ・リポート』佐藤拓也インタビューを追加しました。

2016.06.24『コマンドー』若本規夫インタビューを追加しました。

2016.06.10傑作吹替視聴室Vol.21:吹替の名盤特集第四弾を追加しました。

2016.05.27『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』小杉十郎太&相沢恵子&春日一伸インタビューを追加しました。

2016.05.13『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』福永莞爾&平田勝茂インタビューを追加しました。

2016.04.15傑作吹替視聴室Vol.20:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第3弾を追加しました。

2016.04.01傑作吹替視聴室Vol.19:吹替の名盤特集第三弾を追加しました。

2016.03.18傑作吹替視聴室Vol.18:吹替の名盤特集第二弾を追加しました。

2016.02.29傑作吹替視聴室Vol.17:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第2弾を追加しました。

2016.01.29傑作吹替視聴室Vol.16:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集を追加しました。

2015.12.04『ウェイワード・パインズ 出口のない街』津田健次郎インタビューを追加しました。

2015.11.13『glee/グリー』坂本真綾&早川陽一インタビューを追加しました。

2015.11.12傑作吹替視聴室Vol.15:吹替の名盤特集第1弾を追加しました。

2015.10.16『Fargo/ファーゴ』森川智之インタビューを追加しました。

2015.09.30『コマンドー』玄田哲章&土井美加インタビューを追加しました。

2015.08.14『エイリアン』大塚明夫インタビューを追加しました。

2015.08.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』田中敦子インタビュー第1弾を追加しました。

2015.07.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第3弾を追加しました。

2015.07.19『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第2弾を追加しました。

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2015.06.30『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビューを追加しました。

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