「24」シリーズの作曲を担当してきたシーン・カラリー、「24:レガシー」で最もチャレンジングだったことは?[動画あり]

これまで「24 -TWENTY FOUR-」シリーズの音楽を担当してきたシーン・カラリー。キーファー・サザーランド主演の「サバイバー 宿命の大統領」や「ホームランド」、「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」などドラマを中心に活躍する彼が、「24 -TWENTY FOUR- レガシー」で再び「24」シリーズに戻ってきた感想をGold Derbyとのインタビューで語った。

動画:

 

まるでデジャブのようだった

「24」シリーズでエミー賞作曲賞を3度受賞経験のあるカラリー。彼にとって「24」は、彼のキャリアを後押しした重要な作品と言っても過言ではない。そんな大切な作品に再び戻ってこられたことは、「まるでデジャヴ(a little bit of groundhog day)のような気分だった」と振り返る。

今回のように再び同じ作品に関われることは、非常にクールな経験でした。キーファーを主演にロンドンを舞台にした『リブ・アナザー・デイ』とは違い、今回はエリック・カーターという新たな主人公が登場します。彼(エリック役のコーリー・ホーキンズ)は、素晴らしい仕事をしてくれました。劇中のキャストもこれまでとは異なる人たちでしたが、番組のエネルギーやペースなどはそのまま残っていました。新しいキャストや設定だとしても、シリーズが持つDNAはそこにあったのです。ですので、懐かしさを感じるとともに、新しさも感じられました

 

ジャック・バウワーではない、エリックのために曲を書いた

シリーズ特有のDNAを残しつつ、新規キャストというこれまでの「24」とは全く異なる要素を持つ「レガシー」。作曲家として、カラリーはどのようなテーマ、モチーフをもって音楽を作っていったのだろうか?

プロデューサー陣も同意してくれたことですが、私が強く思ったことは、ジャック・バウアーのテーマは今作には適用できないということです。CTUは存在するものの、新しい登場人物に加え、状況も全く異なるものです。

そのため、エリックのために新しく曲を書きました。1人ひとりに個性があるように、エリックのヒーローとしてエネルギーは、もちろんジャック・バウアーの持つエネルギーとは異なっていたからです。またシリーズを通して、エリックにはパーソナルな問題が常に付きまとっています。また細かいプロットが織り交ぜられたストーリー構成になっていたことも大きいでしょう。新しいテーマで曲を作ることは楽しい作業でしたね

しかし、全く新しい音楽は求められていませんでした。初めに用意した曲は、新しすぎると言われてしましました。慣れるまでは大変でしたが、うまい具合にバランスをとることができたと思います

 

もっともチャレンジだったことは・・?

適度なバランスを取りつつの作曲作業は大変だったと振り返るカラリーだが、「24:レガシー」の作曲作業で最もチャレンジングだったことは別にあったという。

劇中では非常にたくさんのスコアが流れます。そのため、(視聴者が)疲れない程度に、メリハリをつけた音楽を作り上げることが一番のチャレンジでした。どの番組にも言えることですが、常に音楽が流れる一辺倒な仕上がりだけは避けたいものです

非常に大きくて派手なアクションシーンもあれば、追跡シーンのようなアクションシーンも出てきます。そういったシーンの作曲をする際は、つねにリアルさを追求する必要があります。スコア単体で成り立つ必要があると思いますが、その一つ一つがうまく繋がりあって、一連の流れを築き上げるものだと思っています。それは、俳優の演技や劇中の各シーンにも同じことが言えるのではないでしょうか。とにかく、多くのスコアが流れるなかで、適切な対比をもって仕上げることが大変ですがやりがいのあることでした

 

映像にばかり着目してしまいがちだが、何気なく耳にしている音楽にも相当のこだわりをもって作られていることがわかる。「レガシー」を観る際は、音楽にも気にして観てみると違った楽しみができるかも?