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THE X-FILES
シーズン7:スカリーのガンは治るか?
実はサマンサ問題は解決してなかった! が、ここにきてモルダーもやっと納得。そこで一気に加速するのは、エイリアン問題。といっても以前のそれとは異なるタイプのもので、何とわれわれ人類が信じてきた歴史を覆すほど大きなネタ。これが最後にかけて膨らんで行くのだ。本シーズンの冒頭でふっといて、そのあと無視されているが、シーズン9に入って表面化することになるからご安心を。また、シリーズ打ち切り説が出始めたのもこの時期からで、その元凶はドゥカブニー。ギャラの件でカーター&フォックス・サイドとモメはじめたのだ。もちろん、各エピソードにそんな不仲な雰囲気はないものの、シリーズ全体に息切れを感じないでもない。もしかしてネタを出し尽くした?
このキャラクターが再登場
ビリー・マイルズ
ザカリー・アンスレー
記念すべきシーズン1の「序章」に出ていた、あのアブダクト高校生が再度登場。成長したいまは同じ町の保安官職に就き、またもUFO事件が起きたと言ってふたりに連絡するのだ。
 
必見エピソードBEST3
1話完結ものがちょいと不調なシーズンのなかで、絶頂期のノリを彷彿とさせるのがこれ。運が悪いのに運がいいというラッキー男を、これまた独特のおとぼけ&コミカルなタッチで描き笑いを誘いまくる。特に連鎖反応的に次々と重なって行くラッキーがサイコー!
ドゥカブニー2度目のメガホン&脚本は、シリーズそのものをパロったシリーズファンだからこそ楽しめるエピソード。ジリアン役に実妻のティア・レオーニを当てたりと、とことん遊びまくる。ハリウッドへの皮肉も利かせていて、彼のコメディ・センスを垣間見る思い。
こちらも米国の人気TV番組、実在の刑事の活躍を追いかける“Cops”のパロディ。番組同様ドキュメンタリー・タッチで迫り、それが後半になると『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』風になる。つまり、ドキュメンタリーそのものをパロっているわけなのだ。
裏ネタ集
●#701/#702「第六の絶滅」にはマーチン・スコセッシのキリスト受難もの『最後の誘惑』の影響大。モルダーを救世主&犠牲者に見立てて、彼を十字架にもXにも見える手術代に寝かせているし。が、もっとも似ているのは、モルダーが普通の生活を送る自分を夢見るところ。スコセッシ版でも磔になったキリストが普通の人生を夢見ていた。

●#704「ミレニアム」はもちろん、カーターのもうひとつのTVシリーズからの引用。ランス・ヘンリクセンが同作の主人公フランク・ブラックの役で登場し、彼の娘もまんま出ている。また、ここでパロられているのはロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』。「頭を狙え!」という台詞まで頂き!

●ドゥカブニーに触発されたのか、ジリアンも監督&脚本デビューを#717『宿縁』で飾った。実生活ではスピリチュアルものが大好きなジリアンらしい癒し系のストーリー。もちろん、彼女のもっともフェイバリットな作品だ。

●#713「ファースト・パーソン・シューター」は#511「キル・スイッチ」に続くウィリアム・ギブスン脚本作品。ジャパン・カルチャー全開で、「ムサシ」「ニンジャ」等の単語が連発される。

●#719「ハリウッドA.D.」でモルダーを演じるのはドゥカブニーの実生活での友人で人気コメディアン、ゲーリー・シャンドリング。映画のスカリーを演じるのがドゥカブニー夫人、ティア・レオーニだということにも、ファンは思わずニヤリ。また『この胸のときめき』で共演したミニー・ドライバーを筆頭に、ドゥカブニーの兄ダニエル、クリス・カーター、VFXプロデューサーのビル・ミラー、ドゥカブニーのスタンドイン、スティーブ・キジアクらもカメオ出演と凄い数。また、ここでモルダーが「リチャード・ギアに演じてもらいたい」とリクエストするのは、ドゥカブニーが第二のギアと言われていたから。