海外ドラマ FOX TV SERIES CENTRAL
THE X-FILES
シーズン6:エイリアン侵略に新事実!
シリーズを重ねながら、徐々に解き明かされて行った(というより、どんどん複雑になって行った?)謎、サマンサ問題&政府とエイリアンの関係に、それなりの完結を見るのがこのシーズン。その心構えを表したのか、第1話のサブタイトルも#601「ビギニング」だし。これは#520「ジ・エンド」と対にもなっている。さすがにファンの忍耐力も切れてきたからなのかと、ついうがった見方をしてしまうが、それで終わる『X-ファイル』ではない! 新たなる謎を提供して、次なるシーズンへと期待をつなげるという荒技を見せる。

また、このシーズンに入りドゥカブニーも監督業に進出。そちらのほうでもいい味を出してくれた。
この常連キャラクターが初登場
カーシュ副長官 カサンドラ
ジェイムズ・ピッケンズJr.
すっかりモルダー一派になったスキナーに代わりFBI副長官の椅子に座ったのがこの人。経費にも口を出すほどの細かさで、モルダーたちの前に立ちはだかるのは必至。しかし……。
ベロニカ・カートライト
ギリシャ神話に登場する悲劇の予言者の名前をもつアブダクト経験者。しかもスモーキング・マンの別れた妻! 25年に渡りアブダクトされ続けた、異星人と人類のハイブリット第1号だ。
必見エピソードBEST3
劇場版と同じサブタイトルを冠したこの前後編エピソードに詰め込まれた謎の解答の数々。なんだかとってつけたようでチト唐突な感じもするけど、シリーズを見続けたファンにとっては重要なこと。ひとつのケジメとしてやっぱり要チェックでしょう!
ドゥカブニーが初メガホンを握り、脚本まで書いたのがこれ。彼自身も大好きだという野球ネタで、それも異星人スラッガーと人間の警官の友情というのがおかしく、テーマもずばり、野球の魅力は星さえも越える!? ノスタルジックかつコミカルな佳作になった。
いわゆる<雨を降らす男>もの。事故によって特殊な能力を身に付けたという男が巻き起こす小さな騒動なのだが、そこに彼の切ない恋をプラス。田舎ののんびりした感じとその恋が上手くミックスされて、ちょっと素敵な超常現象ラブコメディが出来上がった。
裏ネタ集
●#601「ビギニング」で原子力発電所の管制室で居眠りをしていた男の名前ホーマーはもちろん、同Fox-TVの長寿人気アニメシリーズ『ザ・シンプソンズ』の原子力発電所にお勤めのパパ、ホーマー・シンプソンから。ドゥカブニー&ジリアンも本人役で声の出演を果たした番組だし。

●シリーズ初のシネスコサイズ作品#603「トライアングル」はまさに映画のよう。豪華な客船等はもとより、長回し、スプリット・スクリーンを使用と、技術的にもチャレンジング。しかもここには『オズの魔法使い』ネタがいっぱい。たとえばモルダーの乗っていた難破船の名前はジュディ・ガーランドからとられたLady Garlandだし、モルダーがタイムスリップした時代は1939年と同作の公開年。ボールルームで演奏しているバンドの名前も西の魔女とマンチキンの支配者を合わせたもの。

●#617「電界」の囚人で電気男、ピンカー・ロールズの名前はミッチ・ピレッジが主演したホラー『ショッカー』の彼の役名ホーレス・ピンカーから。同じく名前の引用では#615「スイート・ホーム」でモルダー&スカリーが使う偽装夫婦名ロブ&ローラは、60年代のTVシリーズ“The Dick Van Dyke Show”でバン・ダイクとメアリー・タイラー・ムーアが演じた夫婦の名前から。

●#614「月曜の朝」に登場するスキナーのアシスタントは、このシリーズで彼が職場結婚したArlene。実は彼女、ジリアンのスタントダブルなのだ。#512「吸血」#603「トライアングル」#611「S.R.819」等にも顔を出している。

●#620「アンナチュラル」にはドゥカブニーの実兄ダニエルがカメオ出演。最初の野球シーンで「ピッチャーを替えたほうがいい」という人がそれだからチェックしてみよう。この兄弟は実生活でもとても仲がいいらしい。