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カルトであるはずのテーマを大ヒットさせメインストリームに乗せた。そんな奇跡をシーズン1で起こしたシリーズのシーズン2となると当然、力作が続々登場。ひとつのパターンとなる、政府の陰謀&エイリアン・アブダクト系の前後編ものもここからはじまり、物語はより深みへと謎を増して行った。その一方で、相変わらず一話完結タイプはパンチの利いた優れたものが多く、つまりは見事にバランスのとれたシリーズになったのだ。
また、このシーズンでの<事件>と言えば、やっぱりスカリー役のジリアン・アンダーソンの妊娠。シーズン開始とともにお腹が膨らみ始め、カーターは頭を抱え込んでしまったとか。
スティーブン・ウィリアムズ
事故死したディープ・スロートに代わってモルダーの情報ソースになる謎の男。連絡をとるときは家の窓ガラスにXという字をテープで貼り付ける。最初はこのキャラ、女性の設定だった。
ニコラス・レア
スカリーの不在中、モルダーの相棒になって近づくが、実はスモーキング・マンの手下。モルダー・パパを殺すのも彼と、悪の限りを尽くす。何度も死んでる(?)が、なぜかいつも健在。
ブライアン・トンプソン
#216「入植Part1」から登場する謎のエイリアン。どんな人間にも化けられる能力を持ち、しかも驚くべき怪力。前後編ものにはほとんど登場すると言ってもいいくらいだ。サマンサの秘密、スモーキングマンの謎、すべてに関与している。
ミーガン・リーチ
アブダクトされたサマンサが成長した元気な姿で登場。しかし!? というわけで、各シーズンにほぼ必ず現れる謎のサマンサのこれがハシリ。そのからくりは、実は最後まで謎のまま。
シリーズを支えた脚本家コンビ、グレン・モーガン&ジェームズ・ウォンが手がけたストレートなオカルトもの。科学的アプローチなしにエピソードを作り上げたため恐怖感もひとしおだし、オチもいい。事件のカギを握る女性教師の描き方が何といっても秀逸。
ブラックなネタのなかでも際立ってブラックなのがこれ。なにせフリークスたちをテーマにとりつつも笑える作品にしているのだから凄い。そのひとりがぼーっとしてるモルダーを指して「あんなヤツばかりじゃおもしろくないだろ」とまで言わせているんだから!
このシーズンはオカルト系が充実。というわけで、こちらも『エクソシスト』『オーメン』を彷彿とさせるようなストレートなオカルトもの。子供の事故死から始まり、悪魔祓いで終わるが、その最後に意味深な言葉が。実はここに一番驚きと恐怖が隠されている。
●#201「リトル・グリーン・マン」に登場する上院議員の名前はリチャード・マシスン。これはもちろん、『オメガマン』『ある日どこかで』等、映画でも有名なSF作家リチャード・マシスンからの引用。カーターがファンらしい。
●#202「宿主」の主人公、フルークマンを演じたのは脚本家グレン・モーガンの弟ダリン。彼はのちに#220「サーカス」#320「執筆」等、シリーズ屈指のブラックユーモア系の脚本を書くことになる。このフルークマンも人気が高く、#317「プッシャー」ではスーパーに置かれたタブロイド紙の表紙を飾っている。
●ジリアンの妊娠とともに、カメラも彼女のバストアップばかり。#205「昇天Part1」のスカリーがスーパーで買い物するシーンでは、妊娠をネタにしてピクルスとアイスクリームを買わせている。#206「昇天Part2」に登場するスカリーの大きなお腹はもちろん自前だし、無事に帰還した#208「昇天Part3」では産後の肥立ちを考えて、ずっとベッドのなか。スタッフの苦労(&皮肉)がにじんだエピソードが続出。その赤ちゃんは94年9月25日に帝王切開で誕生し、名前はジリアンの大好きな女優パイパー・ローリーからとってパイパーに。ちなみにその旦那様は、シリーズの美術監督エロル・クライド・クロッツ。のちに離婚しちゃいますが。
●#214「呪文」の最後、黒板に書かれた文字「あなたたちと一緒に仕事が出来てよかったわ。また会いましょう」は、これを最後にシリーズを去った(といってものちに復帰)グレン・モーガン&ジェームズ・ウォンからスタッフへ感謝の気持ちを込めたもの。
●クリス・カーターが役者デビューしたのは#225「アナサジ」。スキナーのオフィスに揃ったお偉いさんのひとりとして出演している。また製作総指揮のR.W.グッドウィンもカメオ出演していたが、編集時にカットしたらしい。