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THE X-FILES
シーズン1:超常現象の陰に真実がある
記念すべきファーストシーズンのパイロット版は、ストレートなUFOアブダクトもの。あまりにストレート過ぎて大丈夫か!? と思ったものの、視聴率15%をマークし続投が決定した。

このシーズンは最初だからなのかバラエティに富んだ超常現象系が多く、ほとんどが1話完結であり、事件そのものも未解決。シリーズ当初のウリもこの2点で、ありがちなテーマを独自の切り口とリアリティで描き多くのファンを獲得した。モルダーのサマンサ問題も、ここでは彼のプロフィールの一部として登場する程度。後半の怒濤&悲壮な展開を考えると、何とも平和なシーズンだったのだ。
この常連キャラクターが初登場
ディープスロート スモーキングマン
ジェリー・ハーデン
#101「ディープ・スロート」から登場するモルダーの情報ソース。ベトナム戦争時はCIA諜報部員として活躍(暗躍?)したらしいが、その後の活動は謎。#123「三角フラスコ」で事故死する。
ウィリアム・デイビス
政府の陰謀、エイリアン入植、サマンサ誘拐……すべての謎を握る不気味な男。実は#100「序章」から出演していたが、口を開くのは#120「続スクィーズ」から。モルダーの父という説もあったりして……。
ローンガンメン スキナー副長官
ブルース・ハーウッド、ディーン・ハグランド、
トム・ブレイドウッド
バイアース、ラングリー、フロヒキーの3人からなるモルダーのお助けチーム。政府の陰謀、UFO系が得意で、自分たちでファンジン(笑)も発行している。常に貧乏だが、志だけは高い。
ミッチ・ピレッジ
FBI副長官。堅物で融通が効かないヤツだったが、徐々にモルダーに感化されて柔軟な男に変貌。モルダーとスカリーが信頼を寄せるまでになる。ベトナム従軍時に幽体離脱の経験あり。
必見エピソードBEST3
9シーズンを通しても10指に入る心理ドラマの傑作。スカリーが死刑囚の霊能力を信じ、モルダーが否定するという通常の逆パターンが緊迫したムードを生み、それが同時にスカリーの揺れる心を浮き彫りにする。その死刑囚に扮したブラッド・ダーリフも熱演!
後に続編が作られたほど人気キャラになった肝臓喰い男ユージーン・トゥームズ。彼の不気味さとユニークな設定が本エピソードのおもしろさ。ありがちな話をブラックでヒネリの利いたものに変えるのが上手なことを、早くもこの第3話で証明したことになる。
ついにエイリアンが! というわけでシーズン1のフィナーレは国防総省地下に保存されたエイリアンや謎の水棲人間が現れ、しかもアクションがてんこ盛りで、もちろん謎は未解決。これでシーズン2まで待たなきゃいけないの! というお馴染のパターンもここから。
裏ネタ集
●クリス・カーターは数字遊びが大好き。それは最初のエピソードから発揮されていて、最後にスカリーが見る時計は11時21分と、カーターの奥さんの誕生日11月21日にひっかけている。ちなみにカーターのプロダクション、Ten Thirteenも彼自身の誕生日10月13日から。

●#102「スクィーズ」のトゥームズを演じたダグ・ハッチソンは、実はベジタリアン。オーディションのときは、子供に見えるという理由で落とされそうになった。彼はこのあと映画に進出し『グリーン・マイル』等に出演。

●#107「氷」に登場する犬は、ドゥカブニーの愛犬ブルーのパパ。ブルーという名前はドゥカブニーが好きなボブ・ディランの曲『タング・レッド・アップ・イン・ブルー』からとられた。

●#119「闇」で森林警備隊を演じているジェーソン・ベグーはドゥカブニーの幼なじみで、彼に俳優になるよう勧めた人。私たちがモルダーに会えたのも彼のおかげ。

●森林保護っぽい内容でもある#119「闇」は、アメリカの環境ドラマ賞<ベスト・ドラマ・シリーズ賞>をゲット。とはいえカーターは「別にそんなつもりで作ったわけじゃなく、ただ怖がらせたかっただけ」とコメント。また#113「性を曲げるもの」の宗教団体がアーミッシュに似てるため反感を買うのではという意見にカーターは「彼らはTVを見ないから大丈夫」と返答。余裕ある?

●#113「性を曲げるもの」には、のちに準レギュラーになる悪役クライチェック役のニコラス・レアもまったく違う役でちらりと出演している。

●#117「奇跡の人」の神の手をもつ青年を演じたスコット・ベアストウは、のちにカーターが手がけたシリーズ『ハーシュ・レルム』の主人公に抜擢された。

●スカリーの母親を演じるシェイラ・ラーキンは、シリーズの製作総指揮であり監督のR.W.グッドウィンの奥さん。