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ダナ・スカリー
ダナ・スカリーの9年間
ダナ・スカリーの9年間の軌跡は、相棒となったフォックス・モルダー、その彼と築き上げた素晴らしい関係——信頼であり友情、敬愛であり愛情——の記録と言ってもいい。X-ファイル課に赴任した当初のスカリーは、融通の利かない優等生だった。お茶目な珍説を並べるモルダーをポーカーフェイスで見つめる冷たい相棒といった感じだ。ところが、そんな彼女も、実父の死にまつわる超常現象、自らのアブダクト事件を契機に、徐々に変わってゆく。だが、それは事件のせいだけではなく、やはりモルダー。彼の柔軟過ぎる思考と、事件を真摯に受け止める姿勢、そして真実のためなら命さえ差し出す勇気と信念、それに触発されたからにちがいない。いかにスカリーがモルダーを愛し、モルダーによって変わったかは、彼女の言動の数々はもちろん、彼の後任になったドゲットとの会話のなかによく現れている。そしてもうひとつ。彼女はこの9年の間で母となった。アブダクト事件によって不妊症を宣告されたものの妊娠、父をモルダーにもつ息子ウィリアムを出産する。モルダーによって真実の尊さと愛を知った彼女はここで、母としての強さも手に入れたのだ。モルダーとスカリー。ふたりはともに高めあい、すべてをわかちあえる最高のパートナーとなった。
プロフィール
1964年2月23日生まれ。メリーランド大学物理学の学士課程を修了し、医学の学位を取得。クァンティコFBI訓練アカデミーに入り92年卒業。同アカデミーで教鞭をとり、X-ファイル課に。
性格
科学至上主義と言えるほどの理論派だが、その後、モルダーやさまざまな事件に遭遇してX-ファイルな思考の持ち主に。悩みを抱え込み、決して人に頼ろうとしない。唯一心を許しているモルダーに対してもその傾向は顕著。
クセ
ファッションはコンサバだが、シーズンごとにヘアスタイルはチェンジ。クラシック・コンサートの鑑賞という趣味はあるものの、仕事人間なので何をおいてもまず仕事。恋愛ごとにもあまり興味がなく孤独を愛するタイプ。

ジリアン・アンダーソン プロフィール
ドゥカブニー同様、スカリー役で大ブレイクしたジリアン・アンダーソンは1966年8月9日シカゴ生まれ。17歳から演技を始め、オフ・ブロードウェイの舞台で活躍、いくつかの賞も受賞している実力派。またL.A.に移りオーディションを受け、見事『X-ファイル』のヒロイン役を獲得。クールで知的なスカリー役をこなし、過去にエミー賞、ゴールデングローブ賞、2度のSAG賞を受賞した経歴をもつ。映画の出演作は、「マイ・フレンド・メモリー」(98)、「マイハート・マイラブ」(99)など。アメリカ版「もののけ姫」ではモロ役の吹替えを担当している(ちなみにオリジナル版は美輪明宏が担当)。
家族
海軍大佐。スカリーを愛し、お互い「エイハブ船長」「スターバックス」と『白鯨』から引用した愛称で呼び合っていたが、急死。
スカリーを理解する母親。変人なモルダーにも理解を示し、ふたりの関係を暖かく見守っている。孫が生まれてからは育児を助ける。
父と同じく軍人の道を選んだ海軍少佐。スカリーの死に際に現れ、モルダーを冷たくあしらう。現実主義者で不思議を信じない堅物。
スカリーとは反対に超常現象を信じ、自らもサイキック能力をもつニューエイジ系の姉。スカリーと間違われ、射殺されてしまう。
突如登場したスカリーと同じ遺伝子をもつ幼い娘。それを知ったスカリーは母性本能が芽生え愛し始めるが、悲劇に終わることに。
モルダーとの間に生まれた(のだと思う)一人息子。お互いの父親の名前を付けて愛しむ。でも、不思議な力を持っているらしい……。
男性たち
スカリーのFBIの同僚で、同じ誕生日を一緒に祝っていた仲。どうもボーイフレンドだったらしいが、その関係は不明のまま死亡。
女性の髪や爪に執着するサイコ野郎。女性を次々と誘拐した上に殺害し、ついにその魔手をスカリーに伸ばす。赤毛が気に入った?
傷心のスカリーとキスどころか、一夜を共にするタトゥー青年。9シーズンもあるのに、スカリーがそんな感情に走った男性は彼だけ。
吸血鬼事件が起きた小さな町の保安官。スカリーの目を通すとハンサムらしく、ちょっとときめいてる? 演じるはルーク・ウィルソン。
モルダーの隣の部屋に住む奇妙な小説家が、ときおり訪れるスカリーに横恋慕。しかもストレートに愛を告白しモルダーはジェラ。