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「X-ファイル」を深く愛するコアなファンへ――トリビア

TVシリーズ終了後、何年もたって主演がオリジナルキャストのままで映画化された作品は、実はそれほど多くない。最近では「セックス・アンド・ザ・シティ」(1998~2004放映)が4年後の2008年に劇場版公開されて話題になった。それより古い作品としては「スタートレック 宇宙大作戦」(1966~69)があまりにも有名。なんと放映終了後、11年もたってからオリジナルキャストで劇場版が製作され、1979年に全米公開されている。ちなみに「スタートレック」はその後、さらに5本の劇場版が作られ、その後の新TVシリーズも5本の劇場版が製作されている。
「X-ファイル:真実を求めて」を製作後、クリス・カーターは劇場版での「X-ファイル」のさらなる展開を構想しているともいわれている。21世紀、もしかしたら映画館を舞台に新たな「X-ファイル」の歴史が始まるかもしれない!?

※映画→TVシリーズ化という流れは割りとポピュラーなのに、TVシリーズ→映画化、しかもオリジナルキャストで……というのは案外少ないのです。

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「X-ファイル:真実を求めて」の製作にあたっては、外部への情報漏洩を恐れて、徹底した秘密主義が貫かれた。映画のタイトルを表すコードネームは「Done One」。これはプロデューサーのクリス・カーターが、過去すでに劇場版を一本製作していることにちなんでいる(その一本こそ「X-ファイル」劇場版の第1作である)。そして、撮影が行われたカナダ・ブリティッシュコロンビア州の監督組合のリスト“The Directors Guild production list”には、“Rich Tracers”という名が登録された。その正体はクリス・カーター。なんとこれ、彼の名前(Chris Carter)のアナグラムである。

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秘密主義は、映画のプロモーションにも引き継がれた。初期の宣伝ポスターには映画の公開日と公式サイトのアドレス以外、文字は一切印刷されていない。画面下方には俯瞰で小さくとらえられたモルダー&スカリー、2人の影は画面中央で交錯してX字型を描いている。このシンプルなデザインがいっそう映画への関心を高めたことは間違いない。

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劇中、モルダーが犯人を追跡中に立ち寄った「ナッター食料品店」。その名はTVシリーズ初期において20以上のエピソードを監督したデビッド・ナッターに由来するもの。ナッターは「ターミネーター サラ・コナークロニクル」(2008~)でも監督を務めるなど活躍中。

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「X-ファイル」のTVシリーズ第1~第5シーズン及び劇場版第1作が、カナダのバンクーバーを拠点に製作されていたことは有名な話(第6シーズンからロスに移動)。今回の劇場版は、ひさしぶりに再びバンクーバーでの製作となったため、初期のTVシリーズに何度か出演したことのある地元の俳優たちが再びキャスティングされている。その1人が女性捜査官役のサラ・ジェーン・レッドモンドSarah-Jane Redmond。彼女の姿は第3シーズン「オーブリー」、第5シーズン「星」で見ることができる。その他にも何人もの“顔なじみ”が出演しているので、コアなファンはDVDでチェックしてみては?

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モルダーは以前と変わらずノキアの携帯電話を愛用している。そして彼のケータイに登録されている名前はまたそうそうたるもの。ロブ・ボウマンはTVシリーズと劇場版第1作目の監督。ヴィンス・ギリガンとジョン・シバンはTVシリーズでプロデューサーと脚本を担当していた。いずれもファンにとって忘れがたい往年の名スタッフである。

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モルダーの部屋には、今も少女時代に失踪した妹サマンサの写真が大切に貼られている。TVシリーズで、その少女時代のサマンサを演じたヴァネッサ・モーレイも今や22歳。すっかり成長した彼女は、意外な所にカメオ出演している。モルダーがスカリーと共にFBIのオフィスに足を踏み入れるシーン、モルダーはすれ違う女性捜査官に一瞬気を取られているが、実はその女性捜査官こそヴァネッサその人なのだ。

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そのヴァネッサ・モーレイ(Vanessa Morley)は、実はジリアン・アンダーソンと同じ8月9日生まれである(ジリアンの生年は1968年、ヴァネッサは1986年)。ちなみに彼女はカナダのブリティッシュコロンビア出身で、妹のナターシャも女優だそう。

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スカリーの勤める「悲しみの聖母」病院でのワンシーン。病院の廊下の椅子に座っている男性に見覚えはないだろうか。そう、他でもないクリス・カーターその人がカメオ出演しているのだ。

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その「悲しみの聖母」病院でのシーンは、バンクーバー市内にある救世軍のベールギンハウスで撮影された。

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もう1つ、病院のシーンで使用されたのは、カナダはブリティッシュコロンビア州、南西部に位置するコキットラム市のリバービュー病院(Riverview Hospital)。ここは広大な敷地内の使用していない施設をTVドラマや映画の撮影に貸し出していることで有名である。「スーパーナチュラル」や「4400 未知からの生還者」等でもロケで使用されている。実は「Xファイル」のTVシリーズでも過去に一度、ロケを行なったことがあるのだ。……ただし、有名なロケ地だからといって勝手に入り込んで見学・撮影するのはNG。「X-ファイル:真実を求めて」の撮影中にも侵入者が逮捕されている。

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スカリーが少年の治療法を巡って関係者と議論するシーン。部屋の壁に数枚の聖職者の写真が飾ってあるが、そのうちの1枚に注目。なんと、TVシリーズでモルダー&スカリーの名(迷?)サポート役として活躍したローンガンメンのリーダー・バイヤーズ役でおなじみのブルース・ハーウッドがいるではないか。英雄よ、永遠なれ。

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映画の冒頭で、ランディ・ストーンという人物への哀悼の意が表されている。彼はTVシリーズ開始時の(←正確には第1シーズン「パイロット」の)キャスティングスタッフであった。デイビッド・ドゥカブニーがモルダーを、そして当時ほとんど無名でキャリアもなかったジリアン・アンダーソンがスカリーを演じることになったのは、彼の功績によるところが大きい。いわばモルダー&スカリーの生みの親ともいえるストーンだが2007年、「X-ファイル」劇場版の完成を待たず、この世を去った。

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