海外ドラマ『X-ファイル 2016』

イントロダクション

世界最高視聴率記録を樹立!政府をも動かし復活を遂げたSFサスペンス

「X-ファイル」が13年ぶりに新作TVシリーズで完全復活!! 初回放映時、各国で最高視聴率を記録!!

2016年年頭の米国TV界の話題を独占したのが新生「X-ファイル」だ。1月24日、25日という異例の2夜連続放送。人気番組がひしめく午後8時というゴールデンタイムにも関わらず、視聴率トップの成績を収めた。さらにヨーロッパから南米など、世界80カ国でも放映が開始。1月24~27日の4日間だけで累計5000万人以上の視聴者を獲得し、視聴率の新記録を打ち立てた。これは、番組改編による新番組のスタート時期(毎年秋)ではないミッドシーズン・スタートの番組としては前例の無い快挙。さらに、栄枯盛衰の激しいTV業界で、13年もの時を隔てての復活も異例ならば、過去の人気をしのぐ成績を収めたのも異例である。また、米国では地上波放送と並行して、FOXNOWをはじめとするネットTVでストリーミング配信も行われ、その視聴再生回数は2140万回に達している。

リメイクではなく、完全なる続編にして新たな進化を遂げた新シリーズが誕生!

1993年にスタートした「X-ファイル」は、超常現象サスペンスドラマとしては前例のない大ヒットとなり、90年代を代表するTVシリーズとなった。その人気は、TVのみならず、2本の劇場映画が製作されたことが証明している。今回の新シリーズでは旧シリーズを成功に導いたオリジナルのキャストとスタッフが集結。クリス・カーターが製作総指揮を務め、主人公もフォックス・モルダー(デイビッド・ドゥカブニー)とダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン)の黄金コンビが復活した。新シリーズは従来の世界観に加え、現在の社会問題もおりこみ、よりパワーアップしているのが特徴。さらに最新のデジタル技術が導入され、TVシリーズの枠を超えたスペクタル感溢れる画面の構築に成功、注目を集めている。

X-ファイルの世界。「X-ファイル」では、あらゆる怪事件が調査の対象となっている。 UFO、超常現象、怪物、心霊現象、超能力、都市伝説、そして政府の陰謀……。 その事件ファイルの一部を公開しよう。

1.X-fileとは

FBI(アメリカ連邦捜査局)は米国司法省直属の警察機関。本部はワシントンD.C.に置かれ、あらゆる重大事件の捜査を行なっている。そのFBI本部の地下に設けられているのが、UFOや超常現象など、特殊な未解決事件を扱う専従班、X-ファイル課だ。X-ファイルとは未解決の怪事件が記載されたファイルのことを指している。ただし、ほとんどのFBI職員は同課を閑職と見なしており、配属されることを左遷と考えている。

2.オリジナルシリーズについて

「X-ファイル」は米国で1993年にスタートしたTVシリーズ。異星人にまつわる政府の陰謀を縦軸に、超常現象、怪物、都市伝説などを横糸に、幅広いテーマを扱うSFミステリーである。主人公はFBI特別捜査官フォックス・モルダーとダナ・スカリー。モルダーは幼い頃に、妹が異星人に拉致された過去を持ち、X-ファイル課の仕事に没頭する。一方、スカリーは科学者でもあり、モルダーの意見や推論には、かなり懐疑的。物語は相反する立場にあるふたりが協力して怪事件の真相を追うというスタイル。原則的に1話完結の読み切りスタイルだが、ミソロジー(神話)と呼ばれる異星人と政府の陰謀が絡む連続エピソードも存在する。ミソロジーには数多くの謎が散りばめられており、シリーズ全体の根幹を成している。米国では放送開始直後より熱狂的なファンを獲得。2002年まで、全9シーズン、202回に渡って放映され、二度の映画化もされた人気作品となった。

UFOとは未確認飛行物体(Unidentified Flying Object)の頭文字を取った造語。空飛ぶ円盤とも言う。異星人の乗り物と言われているが、航空機や自然現象の見間違えである場合が多い。1950年代より世界各地で目撃例が頻発している。
エイリアンとはラテン語の異邦人を由来とする言葉で、異星人のこと。「X-ファイル」に登場する異星人は頭部と眼球が大きいグレイと呼ばれるタイプが多い。シリーズでは政府の陰謀譚にしばしば登場する。
アブダクトとは異星人に拉致されてしまうこと。モルダーは幼い日に、妹サマンサが異星人にアブダクトされたと信じており、その真相を探るべくX-ファイル課で働いている。
心霊現象(幽霊)や呪い、臨死体験や転生(生まれ変わり)、予知夢など、現代の科学や常識で説明がつかない不可思議な現象。米国人のおよそ4人に3人が超常現象を信じているとの調査報告もある。
陰謀のこと。「X-ファイル」の根底に流れる物語に、異星人と政府の密約をめぐる陰謀がある。それは異星人の地球入植計画である。政府は陰謀の隠蔽工作を行っており、そうしたエピソードはミソロジー(神話)と呼称されている。劇場版1作目「X-ファイル ザ・ムービー」(98)は、その集大成といえる内容だった。
PKとはサイコキネシス(Psychokinesis)の略称。PKには、手を触れないで物体を動かす念力(念動力)があるが、思念で発火現象を起こすパイロキネシスもその一種。写真はシーズン1「炎」より、PK能力を持つ人間が発火能力を発動させているシーン。
超感覚知覚(Extra-sensory perception)の頭文字をとった略称で、いわゆる超能力。テレパシー(頭に思い浮かべたことを言葉に出さないで他人の心に伝達させる)やクレアボヤンス(透視能力)などがある。
超自然的な存在や、魔術、神秘的な存在を意味する言葉。また、場合によっては宗教的な秘術や儀式、呪いや心霊現象などもこれに含まれる場合がある。言葉の由来はラテン語の「隠されたもの」に由来している。
クリプティッドとは噂や目撃例などで、存在が示唆されながら生物学的に確認されていない未確認生物。写真はシーズン2「宿主」に登場する怪物フルークマン。なお、フルークマンに扮しているのは、新シリーズで脚本、監督も務めているダリン・モーガン。
ミソロジーとは、神話や神話学を意味する言葉。本シリーズに於いては政府と異星人が絡むエピソード全般を指している。シリーズ全体に渡りミソロジーテーマのエピソードは登場。連続エピソードである場合が多い。
スプーキー

「変人」を意味する。
本作ではFBIでのモルダーのあだ名。

ディープ・スロート

情報提供者の仮名。
ウォーターゲート事件に由来する。

シンジケート

米国政府のなかに存在する秘密組織。影の政府とも呼ばれている。活動目的はエイリアンの地球入植に協力すると共に、エイリアンと人類のハイブリットを産みだし、人類滅亡を防ぐことにある。強大な力を持ち証拠隠滅や情報操作のために軍部まで動かす。

アーバンレジェンド

都市伝説のこと。近代あるいは現代に口承で広まったうわさ話を指す。日本の口裂け女や人面犬なども、都市伝説の一種。

ブラックオイル

人体に侵入し、その意識を操り、エイリアンの姿に変貌させる黒いオイル状の生命体。正体は不明。

バウンティハンター

エイリアンの遺伝子を組み込んだハイブリッド人間のクローン。シンジケートの密命を受け、エイリアンに関する証拠を抹消する。

アナサジ

エピソード・タイトルには英語ではない、耳慣れない単語がある。シーズン1「ラザロ」、シーズン2「アナサジ」、シーズン6「ミラグロ」などがそう。それぞれ、聖書に登場する人物の名前、米国先住民の文化集団、スペイン語で「奇跡」を意味する言葉である。ほかにもドイツ語やラテン語、ヒンディー語などが使用されている。

製作費

「X-ファイル」のテレビシリーズは、1話あたり150万ドルの予算がかけられている。これは現在の邦貨に換算すると1億6千万円になる。さらに劇場版1作目「Xファイル ザ・ムービー」(98)では6千6百万ドルの予算が費やされていた。新シリーズは物価の上昇もあり、全6話の製作費は10億円を超えると言われている。

真実はそこにある

オープニング画面の最後には、毎回「THE TRUTH IS OUT THERE(真実はそこにある)」とのキャッチコピーが入る。しかし、ときおり、それが「TRUST NO ONE(誰も信じるな)」や「EVERYTHING DIES(皆、死ぬ)」、「BELIEVE THE LIE (嘘を信じろ)」など、違う言葉に変わることがある。それらの言葉は、エピソードの内容にリンクしており、全部で20種ある。

本当はワイド画面

「X-ファイル」のテレビ放映時と発売されたDVDソフトは、画面アスペクト比(縦横比)は4:3のスタンダード・サイズだった。しかし、2016年3月に発売されたブルーレイボックスではアスペクト比(縦横比)が16:9で収録されている。これはオリジナル画面を上下トリミングしたものではなく、シリーズは当初から映画用のビスタサイズで撮影されており、テレビ放映時には左右をトリミングしていたためだ。この真実の「X-ファイル」が楽しめるのはブルーレイーボックスだけだ。