海外ドラマ『X-ファイル 2016』

エピソード

闘争 Part1

STORY

モルダーとスカリーがFBIを去って10年以上が経った。しかし、かつての上司スキナー副長官が二人を呼び寄せる。異星人によるアブダクトと政府陰謀の関係を証明する新たな証人が現われたというのだ。モルダーたちは再び真実を追い始める。

POINT

●冒頭では、劇場版「X-ファイル:真実を求めて」(08)の、その後のモルダーとスカリーの関係がさりげなく明かされている。 ●ネットニュース番組の人気キャスター、タッド・オマリーを演じたジョエル・マクヘイルは役者、脚本家、プロデューサーなども務めるコメディアンで、2014年に開催されたホワイトハウス記者協会の晩餐会にゲスト招待され、ネタを披露している。カーターはその様子を見て彼を気に入り、オマリー役をオファーしたという。 ●科学者ガーナーを演じたヒロ・カナガワ(金川弘敦)は旧シリーズのシーズン4「凍結」にも出演していた北海道出身の俳優。現在はカナダを拠点に活動している。ちなみに誕生日はクリス・カーターと同じ10月13日。

変異

STORY

ニュージェニクス社で社員が異常な自殺をした。長年閉鎖されていたX-ファイル課が再開され、FBIに復職したモルダーとスカリーはさっそく捜査を開始する。二人は会社の"創始者"が、遺伝子操作に関わる忌わしい人体実験を行なっているのではないかと疑う。

POINT

●"創始者"オーガスタス・ゴールドマンを演じたダグ・サヴァントは『メルローズ・プレイス』(92~97)のマット役が有名。 映画『GODZILLA』(98)ではオニール軍曹を演じている。 ●ジェームズ・ウォンは、グレン・モーガンと共に旧シリーズの初期を支えた脚本家・プロデューサー。本エピソードは、監督としてはシーズン4「紫煙」、脚本家としては同「タトゥー」以来、19年ぶりの参加。 ●モルダー&スカリーの見る幻想の中に現われたウィリアムは三人の子役、ロングワース兄弟が演じている。6歳のウィリアムを演じたのは、実は末の妹ハンナ。彼女は「スーパーナチュラル」(05~)にゲスト出演するなど、二人の兄に負けず、そのキャリアを築いている。

トカゲ男の憂鬱

STORY

オレゴン州でモンスター絡みの殺人事件が発生する。しかしモルダーは超常現象に捧げてきた過去を振り返り、すっかり自虐的になっていた。しかし、事件を追ううち、モルダーは奇妙な男に出会う。そして彼との触れ合いによってモルダーは以前の情熱を取り戻していく。

POINT

●ガイとは個人名ではなく、ただの「男」という俗称。演じているリス・ダービーはニュージーランド出身のコメディ俳優。彼の服装はカーターが愛してやまないTVドラマ「事件記者コルチャック」(74)の主人公カール・コルチャックと同じである。 ●墓場のシーンでは旧シリーズを支えた名監督、キム・マナーズの名前が刻まれた墓石が登場。マナーズは旧シリーズで50を超えるエピソードを監督し、プロデューサー等も務めたが、番組終了後の2009年に58歳の若さで死去した。フランク・スポトニッツ等、新作に参加できなかった旧スタッフは数多いが、番組は二度と戻ることのないマナーズに対してひとひねり効かせた哀悼の意を捧げている。

バンドエイド・ノーズ・マン

STORY

ホームレスの強制立ち退きに関わっていた男が何者かに身体を引きちぎられて殺害された。捜査を開始したスカリーの元に、彼女の母が倒れたと連絡が入る。スカリーの苦悩と連続怪死事件の謎が絡み合う中、モルダーとスカリーは絆を深め合っていく。

POINT

●オリジナルシリーズでスカリーの母・マーガレットを演じたシーラ・ラーケンが再登場。ちなみに彼女の夫は旧シリーズで監督・プロデューサーなどを務めたR・W・グッドウィン。 ●バンドエイド・ノーズ・マンを造ったアーティストでトラッシュマンと呼ばれている男を演じたのはティム・アームストロング。彼はパンク・ロックバンド"ランシド"のボーカル兼ギタリストとしても活躍している。 ●怪物バンドエイド・ノーズ・マンを演じたのはカナダ出身で身長が2メートル6センチあるジョン・デサンティス。「ヤング・スーパーマン」(03~11)、「スーパーナチュラル」(05~)など、多くの作品で巨漢を生かした怪物、怪人役を多く演じている。

 

バビロン

STORY

テキサスのギャラリーで自爆テロが発生。現場にいた人々は黙示録に記されている天使のラッパのような音を聴いたという。この不可解な事件を担当する若い二人のFBI捜査官が、助言を求めてX-ファイル課にやってきた。モルダーたちは彼らに協力することに……。

POINT

●イスラム系の自爆テロというセンシティブな要素を扱っているのが、あえてタブーに挑むのがカーターらしい。 ●「X-ファイル」の復活が発表されてから、旧キャストのうち誰が出演するのかは常に話題の的だった。ローン・ガンメンの三人の出演が決定したと報じられると、どのように登場するのかファンは興味津々だった。本エピソードではそんな彼らの勇姿(?)にとうとう再会できる。死亡したはずの彼らが、どういう形で登場するかは観てのお楽しみ。 ●今回から登場するFBIのミラー捜査官とアインシュタイン捜査官。このフレッシュコンビを主人公にしたスピンオフの噂もある。ちなみにミラーというネーミングはドゥカブニーの次男と同じである。

闘争 Part2

STORY

タッド・オマリーがネットニュースで新たな政府陰謀を暴露した。ほぼ同時にモルダーが失踪する。スカリーは、かつて自分が異星人に誘拐された経験とオマリーの告発が一連の出来事だと気づく。ほどなく全米各地で人々に異常な病変が始まった。

POINT

●原案にクレジットされているアン・サイモンとマーガレット・フィアロンは、科学考証を行なうアドバイザーとして旧シリーズの頃から番組に協力している科学者。 ●陰謀を暴露するキャスター、タッド・オマリーにはモデルがいる。全米ネットのラジオ番組『コースト・トゥ・コーストAM』のホスト、アート・ベル(※現在、司会はジョージ・ヌーリーが務め、ベルは週末のみ出演)だ。番組は毎晩深夜に放送、エイリアンと人間の混血、心霊体験、世界規模の陰謀などについての話題をリスナーから受け付け、その話題を科学者たちと徹底的に議論している。この番組、全米のリスナーは推定450万人いるという。なお、ベルはエリア51の近隣に住んでいる。