Matt Nix マット・ニックス[製作総指揮・脚本]

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マット・ニックス Matt Nix

製作総指揮・脚本

1971年9月4日、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。07年から「バーン・ノーティス」に携わり、製作総指揮・脚本を担当。本作で08年、優れたミステリーに与えられるエドガー賞を受賞した。10年はブラッドリー・ウィットフォード、コリン・ハンクス主演の刑事コメディー「The Good Guys」でも製作総指揮・脚本を務めた。

SEASON1 INTERVIEW

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―主人公マイケルが元スパイという発想はどこから、生まれたのでしょうか。

「今では、この番組に関わってる友人なんだけど、彼はその昔、企業のために世界中の様々な機関で仕事をしていたことがあるんだ。彼と話をしているうちに、彼の持っている技術がどのように身についていったのか、そのスキルを彼がどうやって、活かしているのか、そんな色々なことを知るようになった。いままでのスパイドラマというのは、スパイのスキルを他のスパイに対して使うものが多い。だけど、僕が興味を持ったのは、そのスパイのスキルがどこから来て、誰がスパイになるかを決めるのか。そもそも、スパイたちの家族はどんな暮らしをしているのか、ということだった。それから、もしスパイが普通の人のために働いてくれたら面白いなとも思ったんだ。スパイが普通の人の敵と戦ってくれたら、どうなるのかなと思ったんだよ」

―マイケル役のジェフリー・ドノヴァン、フィオナ役のガブリエル・アンウォーの起用の理由を教えてください。

「まずはガブリエルから話そう。彼女はオーディションで決まったんだ。そのオーディションのシーンというのが、第1話にあるマイケルが怪我を負って、ベッドで寝ている場面だった。オーディション用に僕が書いたスクリプトは、“寝ていたマイケルが目を覚まして、フィオナと話し出す”、それぐらいだった。いろんな女優がオーディションにやってきて、目を覚ましたマイケルと話して帰ったよ。そこにガブリエルがやって来た。彼女はセリフを言う前に、いきなりベッドを蹴飛ばして、マイケルを起こしたんだ。それを見た僕は、速攻で家に帰り、脚本を書き換えた。彼女のおかげで、フィオナのキャラクターが決まったんだ。ジェフリーもオーディションだ。ただし、オーディションはしていたものの、本当は大スターをキャスティングするはずだった。誰もが知っている役者を起用するよう、テレビ局から言われていたからね。ジェフリーがオーディションに来たとき、僕はもう、既に50回は同じオーディションシーンを繰り返して、かなり飽き飽きしていた。なのに、ジェフリーときたら電話で怒鳴るシーンに次々とアドリブを足していって、僕を笑わせてくれたんだ。それ以来、僕の頭の中はジェフリーでいっぱいになってしまった。結局、TV局の人たちを説き伏せて、彼を起用したというわけなんだ」

―このドラマの魅力はどこにあると思いますか。

「やはり、実際のスパイはどんな生活をしているのかを見せているところと、普段は見られない、さまざまなスパイのテクニックを披露しているところだろうね。それから、マイケルにとっては普通の人には難しいことが簡単で、簡単なことが難しいというところも面白い点だと思う。戦うことが楽勝の彼にとって難しいこととは、母親や家族、ガールフレンドとの付き合いだからね。それから、大抵のスパイドラマは、多くの集団が登場する。スパイに使える資金もふんだんにあるし、機器も充実している。ところが、マイケルの場合、それを全部、自分で作らなくちゃならないんだ。このドラマは、他のスパイドラマと比べて、事件そのものの内容より、マイケルの人間性がよく描かれているところも特徴のひとつだと思うよ」

―舞台にマイアミを選んだ理由、マイアミ・ロケにこだわっている理由を教えてください。

「マイアミの利点は、いろいろなテイストを持った、すごく特別な街だという点だね。ほかの場所とはまず日差しが全然違うし、レストランやショップも様々だ。隣接する環境も独特で、興味深い場所が広がっている。だから、いわゆるマイアミらしいビーチと、そうじゃない場所でも撮影できる。もちろん、ロスから離れているし、不便な点もある。スタッフだって、ロスほどのドラマ経験はない。だけど、大規模なアクションやスタントの現場経験を積んだ人がたくさん、揃っているんだ。シーズン1から格段にスケールアップしたアクションは、マイアミを舞台にしたドラマを歓迎してくれているスタッフの努力と彼らの技術のおかげなんだよ」

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