キミは日本語吹替の魅力を知っているか?実力派声優が魅せる【吹替】の真実を堪能せよ!

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PICKUP #17

 今年1月より世界81カ国で放送され、シリーズ歴代No.1の視聴者数と世界最高視聴率を記録した『X-ファイル』新シリーズ。衰えない人気を証明した新シリーズを観る前に観ておきたい、「X-ファイル コレクターズブルーレイBOX〈57枚組〉が3月11日に遂に発売!スペシャル企画第3回は、前回に引き続いて日本語吹替版をフィーチャー。今回は、小杉十郎太がモルダー役、相沢恵子がスカリー役を務めた「ソフト版」日本語吹替音声を徹底解説する。同じキャラクターでも、「テレビ朝日版」の面々とは大きく異なるキャスティング。2つのバーションを見比べる/聴き比べてみると、その両方の魅力に気がつくに違いない。
※エピソード・タイトルは放送時のもの。

フォックス・ウィリアム・モルダー(声の出演:小杉十郎太)

モルダー
 米連邦捜査局(FBI)X-ファイル課に所属する特別捜査官。科学では説明のつかない超常現象事件を追っているため、周囲からは「スプーキー(変人)」と呼ばれている。演じるのはデイヴィッド・ドゥカヴニー。
※キャラクター、キャストのより詳しい解説は前回ページを参照ください。

 ソフト版の日本語吹替声優を務めたのは、『007/カジノ・ロワイヤル』(06)、『007/慰めの報酬』(08)のソフト版ほか、ダニエル・クレイグの声で知られる小杉十郎太。日本大学芸術学部でアナウンス学を学び、卒業後はソフトメーカーの営業マンとして4年間のサラリーマン生活を送ったという経歴の持ち主だ。海外ドラマファンには、1990年から10年間放送された「ビバリーヒルズ高校白書」「ビバリーヒルズ青春白書」のディラン・マッケイ役ですっかりおなじみ(演じた俳優はルーク・ペリー)。ドゥカヴニー作品では、同じモルダー役の『X-ファイル ザ・ムービー』(98)、『X-ファイル:真実を求めて』(08)や、「カリフォルニケーション」(07~14)にも参加。トニー・レオン(『2046』『花様年華』『HERO』ほか)、レイフ・ファインズ(『ナイロビの蜂』『レッド・ドラゴン』ソフト版ほか)らの声も担当している。自身のデビュー作である「機動戦士Ζガンダム」(85)や「金田一少年の事件簿」等でアニメ・ファンからも支持も高い。

キャスト:デイヴィッド・ドゥカヴニー

 1960年8月7日、米ニューヨーク生まれ。イェール大学で教師を目指していたが俳優へと転向、1988年の『ワーキング・ガール』で映画デビューを飾る。ドラマ「ツイン・ピークス」(90~91)で女装趣味のFBI捜査官を演じたほか、ブラッド・ピットとの共演作『カリフォルニア』(93)等の出演を経て、最大の当り役となったモルダー役に抜擢される。一躍スターの仲間入りを果たした『X-ファイル』では、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞、エミー賞主演男優賞ノミネートを経験。ゴールデン・グローブ賞の受賞は、自身が製作総指揮も務めるドラマ「カリフォルニケーション」(07~14)でも達成している。

ダナ・キャサリン・スカリー(声の出演:相沢恵子)

スカリー
 モルダーの相棒としてX-ファイル課に着任する米連邦捜査局(FBI)特別捜査官。物理学と医学に長けた科学至上主義の理論派で、当初は非科学的なモルダーとは冷ややかだった。演じるのはジリアン・アンダーソン。
※キャラクター、キャストのより詳しい解説は前回ページを参照ください。

 ソフト版の日本語吹替を担当したのは相沢恵子。劇団に所属する舞台女優として活躍していた彼女が、一気に声の仕事を増やすきっかけとなったのが、このスカリー役。アンダーソンの出演作では、同じスカリー役の『X-ファイル ザ・ムービー』(98)、『X-ファイル:真実を求めて』(08)のほか、『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬』(11)、「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」(13~14)等で彼女の声を担当している。強い意志を持った理知的な女性イメージの声質から、『デモリションマン』(93)のサンドラ・ブロック、『マネー・トレイン』(95)のジェニファー・ロペス、『X-メン』(00)のハル・ベリー、テレビ東京版『アンブレイカブル』(00)のロビン・ライトら“強い女”を歴任した。アニメ作品では、「マリア様がみてる~春~」(04・小笠原清子役)、「英國戀物語エマ」(05・キャンベル夫人)で知られる。

キャスト:ジリアン・アンダーソン

 1966年8月9日、米シカゴ生まれ。17歳から演技を始め、オフ・ブロードウェイの舞台で活躍してきた実力派。映画デビューは1991年の『THE TURNING』(未)。ロサンゼルスに移りオーディションを受け、約300人の応募者の中から、見事『X-ファイル』のヒロイン、スカリー役を射止めた。ドゥカヴニーと同じく、同作で大ブレイクを果たし、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞、エミー賞主演女優賞を獲得している(同賞には、2005年のドラマ「ブリーク・ハウス」でもノミネート)。映画出演作は『ラストキング・オブ・スコットランド』(06)、『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬』(11)ほか。近年は大ヒット・ドラマ「ハンニバル」(13~)に出演。

ウォルター・スキナー副長官(声の出演:島香裕)

スキナー副長官
 FBIの副長官で、モルダーとスカリーの上司。当初は超常現象を否定していたが、やがてモルダーたちに理解を寄せるようになる。
※キャラクターのより詳しい解説は前回ページを参照ください。

 日本語吹替版声優を務めたのは、数々の洋画作品で悪役や大男を、独特の野太い声で演じてきた島香裕。『ミッション:インポッシブル』(96)、『M:I-2』(00)のヴィング・レイムスや、『アルゴ』(12)のジョン・グッドマンのほか、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(84・日本テレビ版)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85・フジテレビ版・ビフ役)、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(89・テレビ朝日版)、『少林サッカー』(01)、『チャーリーとチョコレート工場』(05)等の映画、「ER 緊急救命室」(94~09)、「フルハウス」(87~95)のドラマといった多彩な作品でも、その声を聴くことができる。
『X-ファイル』シリーズでは、少し高めに声を作って威厳ある演技で、ひとクセある上司役を演じている。

スモーキング・マン(声の出演:小島敏彦)

スモーキング・マン
登場エピソード:シーズン2 エピソード1「リトルグリーンマン」、
シーズン2 エピソード6「昇天 Part.2」ほか

 アメリカ政府の背後で暗躍する影の政府「シンジケート」の一員で、政府の陰謀やエイリアンの入植、そしてモルダーの妹サマンサ誘拐まで、すべての謎を握る不気味な男。
※キャラクターのより詳しい解説は前回ページを参照ください。

 吹替版を担当したのは、『アウトロー』(12)、『ジャッキー・コーガン』(12)のリチャード・ジェンキンス、『トランスポーター』シリーズ(02~08)のフランソワ・ベルレアンを担当するほか、数々の映画作品で吹替えを務めてたきた小島敏彦。脇役が多いながらも、軽妙な喋りと声で印象に残る演技が特徴。顔出しのドラマ、舞台、アニメ作品でも多く活躍する実力者だ。
『X-ファイル』ではスモーキング・マンに加えて、シーズン2のエピソード7「トリニティ」のローリー、シーズン6のエピソード2「迷走」の無線男1、シーズン7のエピソード1「第17の絶滅」の看護人1、シーズン7のエピソード21「三つの願い」の白髪の男でも吹替えを務めた。

ミスターX(声の出演:麦人)

ミスターX
登場エピソード:シーズン2 エピソード2「宿主」、
シーズン2 エピソード4「不眠」ほか

 シーズン2から登場するモルダーへの情報提供者。その正体は謎であり、モルダーが連絡を取る際には、家の窓ガラスにXの文字をテープで貼り付ける。
※キャラクターのより詳しい解説は前回ページを参照ください。

 日本語吹替版は、「新スタートレック」(87~94)シリーズのジャン=リュック・ピカード艦長(パトリック・スチュワート)役で知られる麦人が担当。同じスチュワートの声優として、『X-MEN』シリーズ(00~・テレビ朝日版)にも参加している。また、ピート・ポスルスウェイト(『アミスタッド』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』ほか)、ベン・キングズレー(『アイアンマン3』『エンダーのゲーム』ほか)、ランス・ヘンリクセン(『エイリアン』シリーズ)の担当のほか、『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『007』シリーズ、『スター・ウォーズ』シリーズなど、多くの有名作品にも参加。デビュー当初には「寺田誠」名義で、NHKドラマや『黒部の太陽』(68)、『仁義なき戦い 完結篇』(74)など、顔出しで出演した作品も多い。『X-ファイル』ではミスターX以外にも、シーズン1のエピソード8「宇宙」のベルト中佐、エピソード9「堕ちた天使」のライト副保安官役としても登場している。

クライチェック(声の出演:松本保典)

クライチェック
登場エピソード:シーズン2 エピソード4「不眠」、
シーズン2 エピソード5「昇天 Part.1」ほか

 モルダーを監視するためFBIに送り込まれたスモーキング・マンの部下。FBIから離れた後も、シンジゲートの命令で暗躍し、非道の限りを尽くす。
※キャラクターのより詳しい解説は前回ページを参照ください。

 モルダーを監視するためFBIに送り込まれたスモーキング・マンの部下。スカリーの不在中に相棒としてモルダーに接近するが、モルダーからは目障りな存在として疎ましがられる。FBIから離れた後も、シンジゲートの命令で暗躍し、モルダーの父、スカリーの姉の殺害など、非道の限りを尽くす。命を失うような目に遭いながらも、幾度となく復活してくる。

 吹替版を担当したのは松本保典。ライアン・レイノルズ(『グリーン・ランタン』ほか)、デヴィッド・アークエット(『スパイダー パニック!』ほか)、フレデリック・ディーファンタル(『TAXi』シリーズ)といった俳優陣を担当しており(『再会の街で』『ジャックとジル』等ではアダム・サンドラー、ソフト版『セブン』ではブラッド・ピットの声も)、「テレビ朝日版」の宮本充と同様、2枚目役で知られる声優だ。アニメでは1988年の「超音戦士ボーグマン」「鎧伝サムライトルーパー」「機甲猟兵メロウリンク」のメインキャストを演じて、一躍注目を集めた。
『X-ファイル』ではクライチェックのほか、シーズン8のエピソード101(『ローン・ガンメン』第2話)「ボンド登場」のアレックス、シーズン3のエピソード1「祈り」のエリック、シーズン7のエピソード21「三つの願い」の男3、そして、シーズン9のエピソード20「グランド・フィナーレ 真実 PART.2」の警備員の吹替えも務めている。

ジョン・フィッツジェラルド・バイヤース(声の出演:稲葉実)

バイヤース
登場エピソード:シーズン1 エピソード16「E.B.E.」、
シーズン2 エピソード3「血液」ほか

 自称・政府監視団体「ローン・ガンメン」のリーダー格で、モルダーの10年来の旧友。ラングリー、フロヒキーとメンバー3人で、特にUFOに関わる事件でモルダーのお助けチームとして大活躍する。
※キャラクターのより詳しい解説は前回ページを参照ください。

 吹替版声優は、1970年代から、多くの作品でさまざまな役柄を演じてきた稲葉実。『007/ドクター・ノオ』(62)、『007/ダイヤモンドは永遠に』(71・TBS新録版)をはじめとする「007」シリーズや『ダイ・ハード』(88)といったアクション作から、『アメリ』(01)等のラブ・ストーリーやコメディ作まで参加。幅広い芸風を感じさせる。2001年の『地獄の黙示録 特別完全版』では報道写真家役のデニス・ホッパーの声を担当、強い印象を残している。『X-ファイル』では、バイヤースのほかにも数々の登場人物の吹替えを担当。シーズン1のエピソード17「奇跡の人」の検事、シーズン2のエピソード4「不眠」のピルソン、同エピソード07「トリニティ」のカーバー、シーズン3のエピソード10「731」のザマ、同エピソード21「化身」の男2、同エピソード15「海底」のサイザー、シーズン6のエピソード1「ビギニング」の老人2、同エピソード2「迷走」のアナウンサー1、同エピソード20「アンナチュラル」の白人コーチ、同エピソード22「創世記」の男1、シーズン7のエピソード14「呪文」のキャスター、同エピソード21「三つの願い」の上院議員、シーズン8のエピソード12「メデューサ」のアナウンス、同エピソード15「デッドアライブ PART.2」の牧師など枚挙に暇がない。稲葉が、バイヤース以外にどの役をやっているかを探すのも面白いかも。

リチャード・ラングリー(声の出演:落合弘治)

ラングリー
登場エピソード:シーズン2 エピソード3「血液」、
シーズン2 エピソード8「昇天 Part.3」ほか

 ローン・ガンメンのメンバーで、ハッキングと情報収集を担当。長髪でヘヴィメタルのバンドTシャツを好んで着用している。
※キャラクターのより詳しい解説は前回ページを参照ください。

 日本語版吹替を担当したのは、広告代理店勤務を経て、1990年頃から活動を開始した落合弘治。「ビバリーヒルズ青春白書」のレイ役、『ドラッグストア・カウボーイ』(89)のマット・ディロン、『ミッドナイト・クロス』(81)のジョン・トラヴォルタ、『大いなる遺産』(98)イーサン・ホークを担当しているほか、NHK版「セサミストリート」のエルモ役でも知られている。『X-ファイル』では、落合も数々の登場人物を兼任。シーズン1のエピソード16「E.B.E.」のハナディ、同エピソード17「奇跡の人」のサミュエル、シーズン2のエピソード4「不眠」のホートン刑事、同エピソード7「トリニティ」のマクスウェル、シーズン3のエピソード1「祈り」の警備員、同エピソード10「731」の兵隊、同エピソード15「海底」の技師2、同エピソード17「プッシャー」の警備員、シーズン4のエピソード7「紫煙」のビル、シーズン5のエピソード19「幻妖」の技術者、シーズン6のエピソード20「アンナチュラル」のムース、シーズン7のエピソード21「三つの願い」の男1、シーズン8のエピソード8「透視」のアナウンスらの声を担当している。また、シーズン4のエピソード23「フラッシュバック」およびシーズン5のエピソード15「旅人」では、長島雄一(現・チョー)に代わってモルダーの父役を担当しているのも気になるところ(「フラッシュバック」は父の若かりし頃)。

モルダーの父(ウィリアム・モルダー)
(声の出演:長島雄一/現芸名・チョー)

登場エピソード:シーズン2 エピソード16「入植 Part.1」、
シーズン2 エピソード17「入植 Part.2」ほか

 妻と別居し、長年モルダーとも不仲だった父親。長きに渡り政府機関に籍を置き、1940年代以降はシンジケートの一員としてスモーキング・マンとも手を結んでいた。
※キャラクターのより詳しい解説は前回ページを参照ください。

 吹替版声優は、現在は“チョー”として活躍する長島雄一。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(01~03)のゴラム役で知られ、以来、ゴラムをモーション・キャプチャーで演じたアンディ・サーキスが演じるキャラクター(『猿の惑星』のシーザーなど)の声を担当するようになる。『トランスフォーマー/リベンジ』(09)、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(11)のジョン・タトゥーロの声でも知られる。現在の芸名は、顔出しで出演したNHK教育テレビ「たんけんぼくのまち」(84~92、09)で扮したキャラクター“チョーさん”が由来。アニメ「ONE PIECE」(99~)のブルック役としても人気を博している。『X-ファイル』では、モルダーの父役以外でも、シーズン1のエピソード2「スクィーズ」の捜査官2、同エピソード3「導管」のホルツマン、同エピソード4「ジャージー・デビル」のレーンジャー、同エピソード5「影」の過激派1、シーズン2のエピソード15「新鮮な死体」の管理人、同エピソード18「恐怖の均整」の掃除夫、シーズン3のエピソード2「ペーパークリップ」の老人2、同エピソード16「アポクリファ」の長老2、同エピソード15「海底」のヒスパニックの男を担当している。

ジョン・ドゲット(声の出演:大塚芳忠)

ジョン・ドゲット
登場エピソード:シーズン8 エピソード1
「サーチ・フォー・モルダー Part.1」~

 シーズン8から登場するFBI特別捜査官。元ニューヨーク市警の刑事職からFBIに入局した、現場叩き上げの骨太タイプ。海兵隊出身で、レバノンでの従軍後、シラキュース大学で公共政策を専攻し修士の学位を修めた。行方不明となったモルダーの捜索のため赴任してくるが、スキナーの後任として登場する副長官カーシュの命令によって、モルダー発見に至るまでX-ファイル課を担当することになる。堅物で融通が利かず、さらに超常現象を否定するその思考から、当初はスカリーが猛反発。だが優秀な捜査能力と、モルダーを彷彿させる強い信念と使命感から、スカリーの態度は軟化。固い信頼関係が築かれていく。ドゲットの登場によって、それまでの『X-ファイル』にはなかった骨っぽさと男臭さがドラマに注入され、物語はよりアクティブになってゆく。

 日本語版吹替声優を務めたのは、数々の洋画吹替、アニメ、報道やバラエティ番組におけるナレーションで活躍するベテラン、大塚芳忠。ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ジェフ・ゴールドブラム、レイ・リオッタ、ドニー・イェン作品を多く担当するほか、『アンタッチャブル』(87)、『ウォーターワールド』(95)のケヴィン・コスナー、『ショーシャンクの空に』(94)のティム・ロビンス、『エクスペンダブルズ』(10)のエリック・ロバーツ、『007/リビング・デイライツ』(87)、『007/消されたライセンス』(89)のティモシー・ダルトン(ともにソフト新録版)などで、独特の存在感を示している。ドラマでは「フルハウス」(87~95)のダニー役、「THE BLACKLIST/ブラックリスト」(13~)のジェームズ・スペイダー扮するレッド役で人気を誇っている。

 『X-ファイル』では、ドゲット役以外でも、シーズン1のエピソード22「ローランド」のノレッティ、同エピソード23「三角フラスコ」の角刈りの男、シーズン2のエピソード19「歪み」のトロンハイム、同エピソード20「サーカス」の牧師、シーズン3のエピソード17「プッシャー」のプッシャー、シーズン4のエピソード05「追憶」のエペソ、同エピソード06「整形」のフランクリン、シーズン5のエピソード08「狐狩り」のモデール、シーズン7のエピソード13「ファースト・パーソン・シューター」のアナウンサー、同エピソード14「呪文」のウィーダーなどの声を演じている。

キャスト:ロバート・パトリック

 1958年11月5日、米ジョージア州マリエッタ生まれ。大学時代はフットボール選手だったが、演劇の授業をきっかけに中退して俳優を志すようになる。1986年にロサンゼルスに移り、バーで働きながら舞台を経験。ロジャー・コーマンのキャスティング・ディレクターに見いだされ、B級アクション映画に出演するようになる。『ダイ・ハード2』(90)の端役を経て、1991年『ターミネーター2』の敵役T-1000に大抜擢。以降はアクション映画に欠かせない顔のひとりとなる。2000年、デイヴィッド・ドゥカヴニーの『X-ファイル』主演降板を受けて、第3の主人公=ドゲット捜査官役に就任。高い演技力とアクションの才能は、サターン賞の最優秀主演男優賞(テレビ部門)に輝いた。

モニカ・レイエス(声の出演:佐々木優子)

モニカ・レイエス
登場エピソード:シーズン8 エピソード14
「デッドアライブ Part.1」~

 シーズン8中盤から、ドゲットの要請によってX-ファイル課に協力するFBI特別捜査官。シーズン9で、出産のためFBIアカデミー配属となったスカリーに代わる形でX-ファイル課に配属され、ドゲットの正式な相棒となる。ブラウン大学で民俗学、神話学を専攻し、宗教学の修士を取得した才媛。幼少期はメキシコで育ったためスペイン語が堪能で、強い霊感の持ち主でもある。ドゲットと知り合ったきっかけは、彼の息子の誘拐事件を担当したことから。ドゲットにほのかな想いを寄せている。

 オカルト方面にめっぽう強く、“女性版モルダー”といった雰囲気のレイエスの吹替版を担当したのは、サンドラ・ブロック(『ザ・インターネット』『しあわせの隠れ場所』ほか)、ジュリア・ロバーツ(『オーシャンズ11』シリーズほか)、メグ・ライアン(『恋人たちの予感』日本テレビ版ほか)、コートニー・コックス(『スクリーム』シリーズほか)ら、芯の強さと可愛らしさをあわせもつ人気女優陣の声を担当してきた佐々木優子。アニメでは「ちびまる子ちゃん」(90~)のおばあちゃんを放送以来演じ続けているが、こちらは打って変わった可愛らしい声。演技の幅の広さがうかがえる。

 『X-ファイル』では、レイエス役以外でも、シーズン1のエピソード20「純スクィーズ」のコレスキー、シーズン1のエピソード21「輪廻」のジュディー、シーズン7のエピソード1「「第15の絶滅」の看護婦1、シーズン8のエピソード13「受胎」のチーム2。さらに、8歳の時にモルダーの目の前でエイリアンに誘拐された妹サマンサの吹替えも担当している(シーズン2のエピソード16「入植 Part.1」、同エピソード17「入植 Part.2」、シーズン5のエピソード2「帰還 Part.2」、シーズン7のエピソード2「第6の絶滅 Part.2」)の声を担当している。

キャスト:アナベス・ギッシュ

 1971年3月13日、米ニューメキシコ州アルバカーキ生まれ。高校在学中の1985年にジョン・ヴォイト主演作『デザート・ブルーム/キノコ雲と少女』(85)で映画デビュー。1988年のジュリア・ロバーツとの共演作『ミスティック・ピザ』で注目を集め、ケヴィン・コスナー主演作『ワイアット・アープ』(95)、オリヴァー・ストーン監督作『ニクソン』ほか話題作に次々と出演、2000年『X-ファイル』シーズン8でレイエス捜査官役に抜擢された。同役では、サターン賞で最優秀助演女優賞にノミネートを果たした。他の代表作は「ブラザーフッド」(06~08)、「ブリッジ/国境に潜む闇」」(13~14)など。

●納谷悟朗、富田耕生、富山敬ほか──
ソフト版のゲスト声優も聴き逃せない!

X-files
 バラエティに富んだ実力派たちが主要キャラクター役を務めているテレビ朝日版日本語吹替だが、出番の多くないゲスト・キャラクターにも、豪華な顔ぶれをキャスティングしているのが特徴的だ。

 ゲスト声優の多彩さは、ソフト版吹替も負けてはいない。すでにこの世を去ってしまった大御所から、今も活躍する実力派たちが続々登場し、バラエティ豊かなキャラクターで観る者を楽しませてくれる。

 テレビ朝日版にも参加した大ベテランの故・納谷悟朗は、シーズン3 エピソード7「歩兵」とシーズン6 エピソード9「ティトノス」で登場。同じくテレビ朝日版に参加した富田耕生はシーズン6 エピソード3「トライアングル」、同エピソード4「休息」、シーズン6 エピソード8「クリスマス・イブの過ごし方」で存在感を披露している。

リック・モラニスの吹替のほか、「宇宙戦艦ヤマト」(77)の古代進役等で人気を博した故・富山敬は、シーズン1 エピソード22「ローランド」、同エピソード23「三角フラスコ」に参加、多くの作品でクリストファー・ロイド、ジョー・ペシの吹替を務めた故・青野武もシーズン2 エピソード20「サーカス」で声を揃えている。

 現在、ハリウッド一線級のスターを担当することが多い声優陣としては、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ(03~)を筆頭にジョニー・デップのフィックス声優を務める平田弘明が、シーズン3 エピソード19「賭博」、同エピソード20「執筆」、シーズン6 エピソード9「ティトノス」、同エピソード10「S.R.819」、同エピソード21「トリップ」、シーズン9 エピソード17「解放」、同エピソード18「サンシャイン・デイズ」に登場。

ブラッド・ピット(主にフジテレビ版)、ベン・アフレック、ベン・スティラーを多く手掛ける堀内賢雄が、シーズン1 エピソード18「変形」、同エピソード19「闇」、シーズン4 エピソード13「タトゥー」、同エピソード14「腫瘍」、シーズン6 エピソード22「創世記」、シーズン8 エピソード101(『ローン・ガンメン』第2話)「ボンド登場」、シーズン9 エピソード15「英雄に捧ぐ」と、多くのゲスト・キャラクターを演じている。

さらに、イライジャ・ウッド、ヘイデン・クリステンセンのフィックス声優としても知られる浪川大輔が、シーズン9 エピソード5「蠅の王」に参加。

『ホーム・アローン』(90)のマコーレー・カルキン(フジテレビ版)、『シックス・センス』(99)のハーレイ・ジョエル・オスメントなど、少年役で知られる矢島昌子(「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけ役でも有名)は、シーズン1 エピソード10「イヴ」、同エピソード11「炎」、シーズン3 エピソード11「黙示」で声を確認できる。

 また、シーズン7 エピソード4「ミレニアム」では、『X-ファイル』と同じクリス・カーター製作総指揮のドラマ『ミレニアム』(96~98)の主人公フランク・ブラック(演じるのはランス・ヘンリクセン)がクロス・オーバーして登場するが、『ミレニアム』で彼の声を担当した故・小川真司が同じく声を演じている。小川はテレビ朝日版のスキナーの声を担当し、洋画ではマイケル・ダグラスの声をほぼフィックスで担当した。

商品詳細や特典の詳しい情報は X-ファイル公式サイトへ
なお、「X-ファイル」新シリーズは2016年夏、デジタル配信・ブルーレイ&DVD発売予定

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作品解説

 ゴールデン・グローブ賞テレビ部門作品賞・主演男優賞・主演女優賞、エミー賞主演女優賞・脚本賞ほか技術部門賞の栄誉に輝く大ヒット・ドラマシリーズ。全米では1993年から2002年の9シーズンに渡ってFOXチャンネルで放送。ピーク時には、全米視聴者数2,000万人超という記録を樹立したSFサスペンス・ドラマの金字塔だ。日本では1994年よりレンタル(当時はVHSビデオ)が開始、1995年11月からの地上波放送(テレビ朝日系列)とあわせて、大ブームを巻き起こした。テレビ放送ではシーズン3までしか描かれなかったが、レンタルおよびセルでは、以降もリリースは継続。シーズン8でモルダーに代わる主人公キャラクターとして、ドゲット捜査官(ロバート・パトリック)が登場し、レイエス捜査官(アナベス・ギッシュ)との新コンビ結成で、さらなる活性化を果たした。

新着情報
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新着情報

2017.10.06「エイリアン2」田中秀幸インタビューを追加しました。

2017.09.22傑作吹替視聴室Vol.26:『猿の惑星』を追加しました。

2017.09.01「エイリアン2」鈴木弘子インタビューを追加しました。

2017.08.25傑作吹替視聴室Vol.25:『エイリアン』を追加しました。

2017.08.04「インデペンデンス・デイ」古川登志夫インタビューを追加しました。

2017.07.28傑作吹替視聴室Vol.24:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を追加しました。

2017.07.03『インデペンデンス・デイ』山寺宏一インタビューを追加しました。

2017.06.23傑作吹替視聴室Vol.23:『シザーハンズ』を追加しました。

2017.05.26傑作吹替視聴室Vol.22:『LOGAN/ローガン』公開記念!を追加しました。

2017.04.28『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【後編】インタビューを追加しました。

2017.03.31『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【前編】インタビューを追加しました。

2017.02.24『ダイ・ハード/ラスト・デイ』樋浦勉インタビューを追加しました。

2017.01.27『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【後編】を追加しました。

2017.01.06『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【前編】を追加しました。

2016.12.22『ホーム・アローン』矢島晶子インタビューを追加しました。

2016.12.09『ホーム・アローン』折笠愛インタビューを追加しました。

2016.10.21『王様と私』壌晴彦インタビュー【後編】を追加しました。

2016.10.07『王様と私』壌晴彦インタビュー【前編】を追加しました。

2016.09.09『X-ファイル』戸田恵子インタビューを追加しました。

2016.08.19『ターミネーター』小山力也インタビューを追加しました。

2016.08.12『ターミネーター』大友龍三郎インタビューを追加しました。

2016.07.22『マイノリティ・リポート』佐藤拓也【後編】インタビューを追加しました。

2016.07.08『マイノリティ・リポート』佐藤拓也インタビューを追加しました。

2016.06.24『コマンドー』若本規夫インタビューを追加しました。

2016.06.10傑作吹替視聴室Vol.21:吹替の名盤特集第四弾を追加しました。

2016.05.27『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』小杉十郎太&相沢恵子&春日一伸インタビューを追加しました。

2016.05.13『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』福永莞爾&平田勝茂インタビューを追加しました。

2016.04.15傑作吹替視聴室Vol.20:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第3弾を追加しました。

2016.04.01傑作吹替視聴室Vol.19:吹替の名盤特集第三弾を追加しました。

2016.03.18傑作吹替視聴室Vol.18:吹替の名盤特集第二弾を追加しました。

2016.02.29傑作吹替視聴室Vol.17:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第2弾を追加しました。

2016.01.29傑作吹替視聴室Vol.16:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集を追加しました。

2015.12.04『ウェイワード・パインズ 出口のない街』津田健次郎インタビューを追加しました。

2015.11.13『glee/グリー』坂本真綾&早川陽一インタビューを追加しました。

2015.11.12傑作吹替視聴室Vol.15:吹替の名盤特集第1弾を追加しました。

2015.10.16『Fargo/ファーゴ』森川智之インタビューを追加しました。

2015.09.30『コマンドー』玄田哲章&土井美加インタビューを追加しました。

2015.08.14『エイリアン』大塚明夫インタビューを追加しました。

2015.08.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』田中敦子インタビュー第1弾を追加しました。

2015.07.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第3弾を追加しました。

2015.07.19『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第2弾を追加しました。

2015.06.30吹替の帝王『エイリアン』幸田直子インタビューを追加しました。

2015.06.30『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビューを追加しました。

2015.06.30吹替の帝王 公式サイトをリニューアルオープンしました!

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