キミは日本語吹替の魅力を知っているか?実力派声優が魅せる【吹替】の真実を堪能せよ!

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INTERVIEW #57 フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」版日本語吹替 ケビン・スペイシー役 江原正士&演出家 伊達康将

クライム・ノワールの鬼才ジェイムズ・エルロイの同名小説を、『ゆりかごを揺らす手』(91)、『8 Mile』(02)で知られるカーティス・ハンソン監督が完全映画化してから20年。作品賞を含むアカデミー賞9部門にノミネートされ、見事キム・ベイシンガーに助演女優賞、ハンソン監督自身にも脚色賞をもたらした『L.A.コンフィデンシャル』の「製作20周年記念版」がリリースされた。1950年代のアメリカ・ロサンゼルスの虚栄と退廃を描き、今なお燦然と輝く傑作が、初収録となるテレビ版吹替音声、キネマ旬報責任監修によるコンプリートブック、ファン必見の豊富な特典映像とともによみがえる! 今回はフジテレビ版吹替でケビン・スペイシー役を務めた江原正士と、演出を手掛けた伊達康将の2ショット・インタビューをお届けしよう。

●「やりたかった念願の作品」(伊達)かつ「複雑な大人の映画」(江原)


──「ゴールデン洋画劇場」版『L.A.コンフィデンシャル』の吹替は2001年3月24日に放送されました。16年前のことですが、当時のことを覚えていらっしゃいますか?
伊達:覚えています。確かこの映画は『タイタニック』が正月映画だった1998年に公開されたんですが、その年のうちに観られなかったので、正月休みに両方借りて観たんですよ。『タイタニック』はもちろん面白かったのですが、『L.A.コンフィデンシャル』は人間模様や政治的な陰謀が非常に複雑に描かれていて、その面白さにうなりました。だから「ゴールデン洋画劇場」の吹替版制作のお話が来た時には、ぜひ自分が演出をやりたいと思いましたね。

江原:大人の映画ですよね。複雑に入り組んでいるから、ちょっと見逃すと登場人物の名前がわからなくなっちゃうんですよ。「え、誰のことだっけ?」って。

伊達:本当にそうですね(笑)。

江原:そこにキム・ベイシンガーが色を添えて、粗野と利口という対照的なタイプの若手刑事2人の対立があって、そこにぬめっとしたケビン・スペイシーが出てくるという。さらに吹替の顔ぶれも豪華ですよね。中村正さんや青野武さん、富田耕生さんなど先輩の方々がドンドンドンといらっしゃって。それにしても完全に大人向けの内容で、子供だったら1ロール目(映像を収録する際の素材=フィルムやビデオテープの「巻」のこと。1ロールは約20分)の5分で飽きちゃうかもしれない(笑)。大人だって“ながら見”じゃなくて、しっかり観てないと内容についていけない。

伊達:確かに展開が早いですよね。

江原:そこに汚職や権力闘争が絡んで生々しいんですよね。取り引きする時の交渉の汚らしさもすごくて、大人の社会って醜いなと思いながら観ました(笑)。それと、出てくる俳優がみんな良くて感動しました。初めてケビン・スペイシーの声を演じさせて頂いて嬉しいと思った反面、苦労もしました。明確な芝居じゃないんですよね。真意の読み取りにくいファジーな芝居で、僕としては珍しいタイプだったので、かなり入念に勉強させていただきました。

ケビン・スペイシーはまず単純にボイスマッチ(声を合わせるの)が難しいんですよ。視聴者が観て違和感がないように、最初のとっかかりだけでも、なんとか合わせなければいけない。あのぬらぬらっとしたワントーンのような喋り方を作っていく必要がある。序盤に登場して、女性を口説いたりするシーンがありますよね。あれも結構、ぬらぬらした感じを何回か試したかったんですけど、伊達さんは結構厳しいんでなかなかリテイクを録ってくれない。本番で「OK」って言われて終わり、みたいな(笑)。

●重鎮から中堅まで──超豪華な顔ぶれが揃った声優陣


──当時も豪華な声優陣だったと思いますが、今振り返って見ると、重鎮から中堅まですごいメンバーですよね。
伊達:そうなんです。観直して思い出して、改めて豪華だなと思いましたね。

江原:いや、すごいですよ。久しぶりに見ても分厚いんですよね。

伊達:そのわりにね、結構、この作品が初めてくらいの付き合いの人もいるんですよ。若い人は当然だけど、例えば山野井 仁さん(数々の作品でエリック・バナ、ジェイソン・シーゲルを務める。『L.A.コンフィデンシャル』のラッセル・クロウ演じるバドの声を担当)も、この時代では大抜擢だよね。

江原:そうですね。ラッセル・クロウなんてね、僕だってやりたいくらいですから(笑)。

伊達:ガイ・ピアースの藤原啓治さん(アニメ「クレヨンしんちゃん」の野原ひろし、『アイアンマン』シリーズのロバート・ダウニー・Jr. で知られる)もそうですね。

●30人以上の名前が並ぶにも関わらず、全員で一斉に収録!

──配役だけで30人以上のお名前が並んでいますが、この時はみなさんが集まって収録されてたんですよね?
江原:これは全員一緒でした。覚えています。

伊達:基本、“抜き”(何人かを別日に収録する抜き録り)はやらないですから。

江原:伊達さんがいい顔しませんから(笑)。でも、当時はほとんど抜きってなかったですね。別録り(一部のセリフを分けて録音)も少なかった。

伊達:この時代だと普通のことだったのかもしれないけど、一斉に録ってましたよね、セリフが被り被りのシーンででも。この頃はアナログのシネテープを切り張りしていましたね。そういうことをやっていた最後の時期くらいじゃないですかね。

江原:ただ、調整の栗林秀年さんは“魔術師”でしたからね。マイクを6本も立てているのに、ミキサーのそれぞれのフェーダー(ボリューム)をひとりで操作して。ライブ録りの達人ですよね。

伊達:相当な方ですよ。

──ケビン・スペイシーはクレジットではトップなのに、途中で退場する役でしたよね。

江原:最初観た時はビックリしました。「ここでいなくなるの?」って。がっかりですよ(笑)。

※このインタビューの続きは、発売中の『L.A.コンフィデンシャル 製作20周年記念版』商品内に封入されているキネマ旬報責任監修の豪華執筆陣によるブックレット『L.A.コンフィデンシャル』コンプリートブックでお楽しみください!
(2017年8月7日/於:東北新社/取材・文:村山 章/協力:東北新社、フィールドワークス)

伊達康将(だて・やすまさ)【プロフィール】

演出家・音響ディレクター。東京都出身、早稲田大学卒業。東北新社の外画制作事業部・演出部スーパーバイザーとして、数多くの作品の演出・吹替版演出を手がける。主な演出作品として、『ダイ・ハード2』『ダイ・ハード3』(ともにテレビ朝日「日曜洋画劇場」放送版)、『ロッキー』シリーズなど。TVシリーズでは、「空飛ぶモンティパイソン」「新スパイ大作戦」「冬のソナタ」、アニメ作品では『劇場版ゴルゴ13』などがある。

江原正士(えばら・まさし)【プロフィール】

5月4日生まれ、神奈川県出身。青二プロダクション所属。舞台やテレビドラマなどで活動のかたわら、70年代半ば頃より声の仕事をはじめる。以後、声優として数多くの洋画吹替に参加する一方、アニメの出演やナレーターとしても活躍。コミカルな役から冷酷な悪役までを幅広く演じる。洋画吹替えでは、トム・ハンクス、ビル・マーレイ、ウェズリー・スナイプス、ウィル・スミスなどを持ち役とする。

解説&ストーリー

ブライアン・デ・パルマ監督の『ブラック・ダリア』(06)の原作でも知られる犯罪小説の鬼才作家ジェイムズ・エルロイの90年作を、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケビン・スペイシー、キム・ベイシンガーほか豪華実力派キャスト共演で映画化したクライム・サスペンスの傑作。50年代のLAで起こった男女6人の惨殺事件を発端に、3人の刑事が巨大な陰謀に巻き込まれていく姿が描かれる。アカデミー賞2部門に加え、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞、キネマ旬報ベストテン等多数の賞を受賞した。今回の『~製作20周年記念版』では、これまでのソフト版に加え、2001年に初放送されたフジテレビ「ゴールデン洋画劇場」版の吹替音声を初収録。豊富な映像特典のほか、映画監督・入江悠、音楽家・岩崎太整らが原作、演出、音楽などあらゆる視点から検証する「キネマ旬報責任監修!コンプリートブック」を同梱。公開時のハンソン監督のインタビューを再掲載するほか、江原正士&伊達康将の対談も初掲載されている。

吹替のポイント

発売を記念したスペシャル対談に登場した江原と伊達が担当したのは、フジテレビ版の吹替音声。対談中でも語られている通り、ラッセル・クロウ役にはエリック・バナの声としても知られる山野井 仁が大抜擢。ガイ・ピアース役として、『アイアンマン』シリーズのロバート・ダウニー・Jr. を担当する藤原啓治が名を連ねている。ベテラン勢ではジェームズ・クロムウェルを「奥様は魔女」の中村正が担当。ダニー・デビートに青野武、市警本部長に扮したジョン・マホーン役で富田耕生が参加している。キム・ベイシンガーは、『X-MEN』初期3部作のミスティーク役(テレビ朝日版)の金野恵子。一方のソフト版吹替も、多彩なキャスト揃いで目を惹く。メインキャストには、田中秀幸(スペイシー)、菅生隆之(クロウ)、宮本充(ピアース)を配役。ベイシンガーは高島雅羅が担当している。デビートは永井一郎、マホーンは大木民夫。大御所勢の存在感を、2つのバージョンで聴き比べてみるのも面白い。

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新着情報

2017.11.22「L.A.コンフィデンシャル」江原正士&伊達康将インタビューを追加しました。

2017.10.06「エイリアン2」田中秀幸インタビューを追加しました。

2017.09.22傑作吹替視聴室Vol.26:『猿の惑星』を追加しました。

2017.09.01「エイリアン2」鈴木弘子インタビューを追加しました。

2017.08.25傑作吹替視聴室Vol.25:『エイリアン』を追加しました。

2017.08.04「インデペンデンス・デイ」古川登志夫インタビューを追加しました。

2017.07.28傑作吹替視聴室Vol.24:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を追加しました。

2017.07.03『インデペンデンス・デイ』山寺宏一インタビューを追加しました。

2017.06.23傑作吹替視聴室Vol.23:『シザーハンズ』を追加しました。

2017.05.26傑作吹替視聴室Vol.22:『LOGAN/ローガン』公開記念!を追加しました。

2017.04.28『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【後編】インタビューを追加しました。

2017.03.31『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【前編】インタビューを追加しました。

2017.02.24『ダイ・ハード/ラスト・デイ』樋浦勉インタビューを追加しました。

2017.01.27『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【後編】を追加しました。

2017.01.06『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【前編】を追加しました。

2016.12.22『ホーム・アローン』矢島晶子インタビューを追加しました。

2016.12.09『ホーム・アローン』折笠愛インタビューを追加しました。

2016.10.21『王様と私』壌晴彦インタビュー【後編】を追加しました。

2016.10.07『王様と私』壌晴彦インタビュー【前編】を追加しました。

2016.09.09『X-ファイル』戸田恵子インタビューを追加しました。

2016.08.19『ターミネーター』小山力也インタビューを追加しました。

2016.08.12『ターミネーター』大友龍三郎インタビューを追加しました。

2016.07.22『マイノリティ・リポート』佐藤拓也【後編】インタビューを追加しました。

2016.07.08『マイノリティ・リポート』佐藤拓也インタビューを追加しました。

2016.06.24『コマンドー』若本規夫インタビューを追加しました。

2016.06.10傑作吹替視聴室Vol.21:吹替の名盤特集第四弾を追加しました。

2016.05.27『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』小杉十郎太&相沢恵子&春日一伸インタビューを追加しました。

2016.05.13『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』福永莞爾&平田勝茂インタビューを追加しました。

2016.04.15傑作吹替視聴室Vol.20:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第3弾を追加しました。

2016.04.01傑作吹替視聴室Vol.19:吹替の名盤特集第三弾を追加しました。

2016.03.18傑作吹替視聴室Vol.18:吹替の名盤特集第二弾を追加しました。

2016.02.29傑作吹替視聴室Vol.17:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第2弾を追加しました。

2016.01.29傑作吹替視聴室Vol.16:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集を追加しました。

2015.12.04『ウェイワード・パインズ 出口のない街』津田健次郎インタビューを追加しました。

2015.11.13『glee/グリー』坂本真綾&早川陽一インタビューを追加しました。

2015.11.12傑作吹替視聴室Vol.15:吹替の名盤特集第1弾を追加しました。

2015.10.16『Fargo/ファーゴ』森川智之インタビューを追加しました。

2015.09.30『コマンドー』玄田哲章&土井美加インタビューを追加しました。

2015.08.14『エイリアン』大塚明夫インタビューを追加しました。

2015.08.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』田中敦子インタビュー第1弾を追加しました。

2015.07.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第3弾を追加しました。

2015.07.19『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第2弾を追加しました。

2015.06.30吹替の帝王『エイリアン』幸田直子インタビューを追加しました。

2015.06.30『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビューを追加しました。

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