キミは日本語吹替の魅力を知っているか?実力派声優が魅せる【吹替】の真実を堪能せよ!

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INTERVIEW #54 テレビ朝日「日曜洋画劇場」版 ビル・プルマン役 古川 登志夫

2016年に20年ぶりの続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』が公開され、再び注目を集めた『インデペンデンス・デイ』が、「吹替の帝王」シリーズ第12弾『インデペンデンス・デイ<日本語吹替完全版>コレクターズ・ブルーレイBOX』としてリリースされている。『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』と、壮絶なディザスター描写で“破壊王”の異名で語られることになるローランド・エメリッヒ監督の全世界ブレイク作。スペシャル・インタビューの第2回は、今ソフトで初収録となったテレビ朝日「日曜洋画劇場」版日本語吹替音声で、ビル・プルマン演じるトーマス・J・ホイットモア米大統領を担当した古川登志夫が登場。バンド「スラップスティック」、当たり役「ジョン&パンチ」「うる星やつら」についても語った。

●15人兄妹の末っ子!? 大学生活をリタイアして劇団員の道へ


──出身地からおうかがいできますか?
栃木県の栃木市です。
──15人兄妹とうかがっているのですが。
ええ、10男5女です。
──昔は兄妹が多いのはそれほど珍しいことではないとはいえ……。
それにしても……ですよね(苦笑)。15番目の生まれ、末っ子でした。母が45歳の時の子でしたが、父が、15人目でキリがいいから産んでおけ、と言ったらしいんです。
──45歳で15人目ということは、結婚されてからほぼずっと妊娠されていたような状況ですか。
年子に次ぐ年子ですよね。僕は、海軍に所属していた長兄が太平洋戦争で亡くなった後に生まれたので、長兄のことは海軍のセーラー服を着ている遺影でしか知りません。
──最終学歴をおうかがいできますか?
日本大学の芸術学部ですが、実は4年生で中退しました。
──あ、僕と同じですね(笑)。
そうですか(笑)。卒業制作をしているときに学園紛争とぶつかり、そのままリタイアして劇団「現代」に入団しちゃったんです。劇団「青年座」の中堅が脱退して創った劇団です。学園紛争が終わって、学校から復学の知らせが来たんですけど、既に入団後だったので放置してしまいました。その劇団の代表が中田浩二さん(時代劇を中心にテレビドラマで活躍しつつ、アラン・ラッド、ジェフリー・ハンターの吹替え、「忍風カムイ外伝」のカムイ役、「エースをねらえ!」の宗方コーチ役を務めた)で、いろいろ教えて頂きました。まさに師匠であり、恩人です。

●恩師・中田浩二に導かれ、「FBIアメリカ連邦警察」で声優デビュー

──中田さんに連れられて吹替えの現場に行かれるようになったんですね。
そうです。東北新社の「FBIアメリカ連邦警察」(米ABC製作のドラマ。日本ではTBS系列にて1965年から75年にかけて放送)が最初でしたね。日本語版の演出は中野寛次さんでした。黒沢良さんと中田浩二さんのふたりが主役の声を担当されていた番組でしたが、ある日、中田さんから「FBIのスタジオに見学に来い」と声をかけて頂き、収録風景を見学させて頂きました。収録後「ちょっと中に入って、ひと言やってみろ」と言われまして、いわゆるオーディションだったんですが、とても初めてで出来るような仕事じゃない。パトカーのスピーカーがドンと大映しになったときに聴こえる、本部からの連絡通信員の声をやることになったんです。ひと言なのに、それが合わなくてね(笑)。台詞が尺におさまらず、こぼれちゃう。「もっと早くしゃべれ」と言われてもこぼれちゃう。ただスビーカーが映っている間に台詞を言えればいいだけ、役者の顔が映ってるわけではないから、口パクあわせもないし、簡単なはずなんですよ今思えば。しかしその時は「こんな難しい仕事、とてもできない」と思いました。ところが「来週から来い」と言われまして……
──それはある程度、舞台のお芝居も重ねた後のことですか?
25才、研究生から準劇団員に昇格した頃だったと思います。仕事も少ないし、バイトばかりしている頃でしたから、中田さんが「何か仕事を与えなきゃ」「道をつけてやらなきゃ」と思ってくださったんじゃないでしょうか。これがキッカケで「FBIアメリカ連邦警察」に出てくる地方のFBI捜査官の声をはじめ、海外ドラマの吹き替えなどをやらせて頂けるようになりました。
──お名前がクレジットされた作品は?
それも「FBI」ですね。捜査官の名前と僕の名前を、テレビのテロップで見た時の感激は忘れられません。
「FBI」は今でも誰が何の役をやったかなど、珍しく資料がきちんと残っている番組みたいですね。
制作はクイン・マーチン・プロダクションですよね。黒沢良さんなど凄い人たちの名前が並んでいる中に、一番最後の方に自分の名前が出てきて、それが嬉しくて、難しい仕事だけど、これからもずっとこの仕事やれたらいいなと思いましたね。

●アニメは主役で本格デビュー──不安だらけの収録で励ましてくれたのは内海賢二

――その頃から、吹替えとアニメの仕事を並行してされていたのですか?
その頃は、アニメはまだでした。当時、劇団には舞台部の他に映画放送部というセクションが併設されていて、俳優は皆その両方に名を連ねていました。中田さんも声と顔出し、両方の仕事をやっていました。時々「銭形平次」などの時代劇に出演されたり、吹替えの仕事もたくさんされていましたね。僕も「飛び出せ!青春」や、三船プロの「荒野の素浪人」、「破れ傘刀舟悪人狩り」などの時代劇にも端役で出演していたんです。その内、だんだん声の仕事の方が増えてきて、25~30歳くらいまでは、顔出しと声優の仕事が半々くらいでしたね。アニメの本格デビュー作といえるものは、29歳のときにオーディションに合格し、30歳の年にでオンエアされた「マグネロボ ガ・キーン」(76~77)という東映の巨大ロボット物の作品です。それで主役の北条猛をやらせてもらいましたが、この時も「アニメは海外ドラマ以上に難しいなぁ」と感じましたね。
──外画には向こうの俳優さんのお芝居があるわけですが、アニメではまるっきりご自分でお芝居を付けることになりますね。最初はやはり戸惑われましたか?
アニメの主役が初めてだったので、少年の声の出し方が分からなくて、今DVDで聴くとかなり低い声で演じているんですね。その前に古谷徹さんのやってた「鋼鉄ジーグ」(「ガ・キーン」の前番組で永井豪・安田達矢とダイナミック企画原作)をスタジオで見学させて頂いたんですが、「若いのに上手いなぁ」なんて思っていたら、「来週から、あなたの番組をここで収録します」と言われて、「ほんとに自分に出来るんだろうか?」と不安になりました。特に初回は、スタジオに行くのが怖かったですね。

周りはベテランの方ばかりでした。柴田秀勝さん、北浜晴子さん、はせ・さん治さん、内海賢二さん、増岡弘さん、杉山佳寿子さん。僕1人だけ新人。マイクの前への入り方も分からないので、先輩方からよく注意されました。「お前さん1人のマイクじゃない。入れ代わり立ち代りやるんだから、どっち側からマイクに入るのかも考えないと」など、様々なノウハウを教わりました。内海さんにはずいぶん優しくしていただきました。失敗して落ち込んでいると、収録後「一緒に飯を食いに行こう」と誘って下さり、励まして下さいました。

●アニメ人気を受けて数々の専門誌が創刊、「声優」という言葉を受け入れた最初の世代

──70年代後半にヒーロー役が増えて、世の中が声優さんに注目をするようになりましたよね。
「声優」という言葉がポピュラーになりはじめた頃ですね。「アニメージュ」(徳間書店から1978年に創刊された月刊誌)や「アニメディア」(学研プラス─旧・学習研究社─が1981年に創刊した月刊誌)といったアニメ情報誌が相次いで出版され、そこで声優の二文字が盛んに使われるようになりました。先輩方の中には『声優』という呼称を嫌がる方もおられましたが、「声の俳優だから声優でいいんじゃないのかね。歌をうたう人は歌手だしね」なんてことを、神谷明さん達と話してましたね。
──その頃のお気持ちを詳しくうかがえますでしょうか。というのも、もう少しベテランの方々に話をうかがうと、「声の仕事をしていようが俳優は俳優だ」とおっしゃる方が多いのですが、古川さんあたりが「声優」と言われ始めたちょうどその境目くらいという気がします。
そうですね。
──当時の若手としては、どういうお気持ちだったんですか?
本屋さんに行くと、雑誌のグラビアに神谷さんが大写しでタレントのように掲載されている本が売られていて、「声優界のプリンス」と書いてあるんです。アイドルとほとんど同じ扱いでしたね。そういった雑誌がたくさん出版されるに及んで、一般の人でも「声優」がどんな仕事をする人達なのか分かる時代になったんだろうと思います。僕らくらいが、「声優」という言葉を違和感なく受け入れた最初の世代じゃないでしょうか。

●人気声優による音楽バンド「スラップスティック」としても活躍

──そういうメンバーで「スラップスティック」(1977年から86年に活動した声優によるバンド。初期メンバーは野島昭生、神谷明、曽我部和恭、古川登志夫、古谷徹、後に三ツ矢雄二。さらに三ツ矢に替わって鈴置洋孝)というバンド活動もされていましたね。ギターの演奏はいつ頃からなさっていたんでしょうか。
高校の頃からガットギター(クラシック・ギター)は弾いていたんです。「仕事が終わって飲みに行くだけじゃつまんないから、みんなでなんかやろう」ってことになり、「バンドやろうか」という話になったんですね。「古川さん、楽器何かできるの?」って訊かれて、「ガット・ギターで、『禁じられた遊び』くらいしか弾けない」と答えると、古谷徹さんが僕にエレキ・ギターを渡し「はい1万5千円!」て言われて初めてエレキ・ギターを手にしました。古谷さんのお古ですね。古谷さんの実家が豆腐屋さんで、その2階の部屋にスチロールを貼って音漏れしないようにして練習してましたね。最初に参加した日は、夏だったので、その部屋は灼熱地獄でした。

リーダーは年長の野島昭生さん。エレキ・ギターのノウハウは曽我部さんに教えてもらいましたが、彼は当時既にライブハウスに出演するくらい上手く、音楽的には一番と言うことで音楽リーダーに。「スラップスティック」というバンド名の通り、どこかドタバタで楽しいバンドでした。
その様子を見て、羽佐間道夫さんが「お前たちバンド活動もプロとしてちゃんとやってみろ」とおっしゃったわけですね(笑)。
僕たちは初コンサートを、サンパチ(オープンリールの録音テープデッキ)を回して収録しておいたのですが、徳間音工さんから「それを使って、うちからライブ盤を出してみないか」という話が来て、トントン拍子に初アルバムがリリースされました。その後、神谷さんはソロ活動したいということで、バンドを脱退。それを期に、羽佐間さんがポニーキャニオンからアルバムをリリースしないかと声をかけて来てくださったんです。
──デビュー時には、神谷さんはいらっしゃらなかったんですね。
そうですね、本格的にやり出すときにはもうメンバーではなくなっていて、代わりに三ツ矢雄二さんが入ってきました。
──「意地悪ばあさんのテーマ」や「ぼくパタリロ!」のエンディング「クックロビン音頭」が代表曲だと思いますが、アルバムを見ると楽曲提供者の顔ぶれが凄いですね。森雪之丞、大滝詠一、かまやつひろし、すぎやまこういち、所ジョージ、加山雄三というそうそうたるメンバー。
本当に凄いですねぇ。今なら考えられない人たちですよね。なのに、アーティストだけが素人という不思議なバンドでした(笑)。グループ・サウンズは僕らの憧れで、加瀬邦彦さん(ザ・ワイルドワンズのリーダー)が、スタジオ収録に来られた時にはビビリましたね(笑)。5万枚売れた「新竹取物語 1000年女王」(1981年に放送された松本零士原作のテレビアニメ)のイメージソングは、は、阿木耀子さん(作詞)と宇崎竜童さん(作曲)でした。
──曽我部さんも鈴置さんも鬼籍に入られてしまいました。
2人、続けてのことでたいへんショックでした。(鈴置さんは2006年8月、曽我部さんは同年9月に他界)。たまたまスラップスティックのアルバムがCD-BOX化された矢先のことでしたので、本当に残念でなりませんでした。

●80年代の「ジョン・&パンチ」「うる星やつら」で、人気声優としての地位を確立

──80年代には、外画の「白バイ野郎ジョン&パンチ」(1977年から83年まで米NBCで全6シーズンに渡って放送されたテレビシリーズ。日本では81年、84年、85年に第4~第6シーズンが放送された)で注目を浴びます。ジョン役が田中秀幸さん、パンチ役が古川さんでした。
海外ドラマのレギュラーで大きい役は、あれが初めてでした。吹替制作会社のグロービジョンのディレクター・壺井正さんから、直接劇団に電話が掛かってきて、「こういう海外ドラマのシリーズがあるけど、やってみる?」と訊かれたんです。これはチャンスだと思って、「ぜひやらせてください。ただちゃんとやれるかどうか分かりませんけど」と答えたと思います。田中秀幸さんはもうベテランでしたね。田中さんのジョンは真面目なキャラクターでしたから、パンチは極端に陽気にやり、その落差を大きくしようと壺井さんがおっしゃいました。
──毎回予告編のナレーションも楽しみでした。
あの予告編は、収録している間に壺井さんが原稿を書いてるんですよ。自筆ででっかい原稿用紙に書いていて、収録が終わる頃に「できたー!」っていう感じで、すぐ収録したんです。だから、「今夜は、赤提灯でウルメイワシかなんかで一杯やっか!」なんて言っちゃうんですよね、もうムチャクチャ!(笑)最初は深夜番組でしたから、かなり大胆な予告コメントを読んでました。
──そして、同時期にアニメでは「うる星やつら」(1981年から86年にかけてフジテレビ系列で放送された大ヒット・アニメ。原作は高橋留美子)の諸星あたるという大きな役が来ますが、うかがった話では最初はイメージが違うという声もあったとか。
アンチレターが局にいっぱい来たらしくて、録音監督の斯波さんがその内の3~4通を持ってこられて「古川くん、こういう手紙が来てるんだけど、ちょっと目を通してくれる?」とおっしゃるんですね。大半が「あたるの声が合ってない」というものでした。斯波さんは「ちょっと声を変えられるかなあ」とおっしゃいました。「僕はがんばってみますけど……」とは言ったものの自信はありませんでした。その後、局のプロデューサーに「もうちょっと様子を見させてくれ」と斯波さんがお願いしてくださったようでした。それに前後して、アニメ雑誌に出た高橋留美子先生の「声優陣がキャラクターと良く合っている。とりわけ、あたるは良く合っている」と言ってくださった記事が出たんです。優しく救いの手を差し伸べてくださったんじゃないですかね。それ以降ピタッとアンチの手紙が来なくなって、そのまま続投ということになったそうです。
──昔も今も、原作ファンは厳しいですからね(笑)。よくある話です。
原作者の先生ご自身が言ってくださらなかったら降ろされているところでした。「せっかくチャンスを掴んだと思ったのに、降ろされるかもしれない」と、足がガクガク震えるくらいショックを受けたのを覚えています。「もうこの世界ではダメかな」と思ったくらいでした。
──今となっては誰にとっても、あたるの声は、まさに古川さんの声というイメージです。でも押井守監督のアニメ(「うる星やつら」は前半のエピソードを押井監督がチーフディレクターを務めていた)は、ことごとく原作版と変わるので、原作ファンとアニメ・ファンが、いつも意見を戦わせる感じにはなりますけれど(笑)。
そうですね。よく言われるのが、“るーみっくわーるど”が“押井ワールド”になっちゃったという声。そういうところもあったんでしょうかねえ。
──押井さん独特のアニメの展開はどうでしたか?
僕らは面白かったですよ。確かに留美子先生のおっしゃるラブコメや学園ものの範囲を逸脱した、押井さん独特のボキャブラリー、主題の表出の仕方、独特の表現スタイルがあったように思います。そういう意味では原作とは違っていったんでしょうね。留美子先生がどう思われていたかは分かりませんが、僕達はただ面白くしようと必死だったと思いますねえ。

●『インデペンデンス・デイ』は大好きな作品、だが「楽にやれた役ではなかった」


──声優の皆さんにお話をうかがうと、テレビシリーズ収録時のエピソードだとよく覚えていらっしゃいますが、長尺ものになると収録は1日限り、1回限りのお仕事です。あまり覚えてないと言われることも多いのですが、『インデペンデンス・デイ』に関してはいかがですか?
僕はこの作品は大好きで何度も観てるのでよく覚えています。自分が吹き替えたものも、他の人のバージョンも。ソフト版で安原義人さんが演じた大統領も良かったですねえ。とにかく昔からSF好きということもあって、用の東西を問わず、映画館に掛かると、片っ端から観ていました。『インデペンデンス・デイ』は、CG(合成)を駆使した部分と、昔ながらのミニチュアを使った実写の部分があり、映像創りが非常に派手だったというのと、物語の展開がとにかく早かったのが、印象に残っていますね。映画が始まった途端に、すぐUFOが現われてパニックになる。あの巨大なUFOにまずビックリしましたし、とても面白かったです。
──実写とはいえ、かなりアニメ的と言いますか、カリカチュアされたストーリーとキャラクターですよね。
大統領なんて、最後に戦闘機に乗って先頭きって出撃しちゃいますから。現実じゃあり得ない(笑)。
──僕らはリアルタイムで観ていて、当時の古川さんのイメージからすると、大統領役というのは異色のキャスティングで面白いな、と思っていました。
大統領の声をやることになったときは、非常に不安がありました。周りの方は低音の響く方ばかりだったんですよ。ウィル・スミス役の山寺宏一さんも、ジェフ・ゴールドブラム役の磯部勉さんも。僕の声はハイ・バリトンからテノールという音域で、少し高めなんです。どちらかというと、コミックというか、軽妙な役柄の方が向いている声質だと自分では思っているんですが、その声質で、大統領の背負っているものの重さをどうやって出せるのか、と考え、なるべく低くしてみたんです。結局は息声を使って演じました。画面では2枚目の俳優が演じているわけですし、語り口で折り合いを付けるしかないかなと思っていました。地声で楽にやれたのは、声を張れる演説のシーンだけでしたね。あとは息声がほとんど。そういう意味では楽にやれた役ではなかったです。
──古川さんが声をやってるとは気づかなかった人も、結構多かったんじゃないでしょうか。
そうですね。よく言われます。役によって声質とかも色々変えちゃう方なので、余計にそうだったのかもしれません。
──1996年の公開で、ちょうど当時は若いビル・クリントンが大統領の頃でした。多少そのイメージもあってか、少し変わり者で、しかも若くてというのが、映画にも反映されていたと思います。
当時クリントン大統領が、「自分もパイロットになりたい」とリップサービスしていたのもあるみたいですね。本当にマンガチックな台詞が多かったです。大統領が「空に戻るのさ」とかね。照れちゃうような台詞ですよね。
──いくら元パイロットといっても、大統領を戦闘機に乗せたりしないと思うんですけどね(笑)。
そうですよね(笑)。そうそう、この映画には「ジョン&パンチ」でギトレア警部を演ったロバート・パインという俳優さんが出ているんですよ。会議のシーンで最初にしゃべり出すのを観て嬉しかったですね、端役なんですけど。

※このインタビューの続きは、発売中の『インデペンデンス・デイ<日本語吹替完全版>コレクターズ・ブルーレイBOX<2枚組>〔初回生産限定〕』商品内に封入されている「インタビュー集」でお楽しみください!
(2016年1月22日/於:東北新社/文:村上ひさし/協力:東北新社、フィールドワークス)
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古川 登志夫(ふるかわ としお)【プロフィール】

7月16日生まれ、栃木県出身。青二プロダクション所属。日本大学芸術学部演劇学科を経て、舞台俳優をめざして劇団に入団。座長であった俳優・声優の中田浩二の勧めで、声の仕事をはじめるようになる。声優として二枚目から三枚目まで幅広い役をこなし、洋画・アニメーションのアテレコ、ゲームの声、CM、ナレーションなど幅広く活躍する。
 洋画ではビリー・クリスタル(『アナライズ・ミー』テレビ朝日版、『スモール・アパートメント ワケアリ物件の隣人たち』など)、ランス・ヘンリクセン(『エイリアン2』『~3』アルティメットエディション版)、リチャード・ドレイファス(『ジョーズ』TBS版、『コンペティション』)、エリック・エストラーダ(「白バイ野郎ジョン&パンチ)、テリー・ギリアム(「空とぶモンティ・パイソン」シリーズ)などの声を担当している。アニメでは「うる星やつら」の諸星あたる役、「ドラゴンボール」シリーズのピッコロ役、「機動戦士ガンダム」のカイ・シデン役、「名探偵コナン」の山村刑事役、「ワンピース」のエース役などがある。

解説&ストーリー

世界の主要都市上空に現れた巨大なUFO群が、一斉に人類への攻撃を開始した──地球侵略を目的とするエイリアンに大打撃を受けた人類が、国家や組織の枠を超え、存亡を懸けて挑む3日間の攻防を、圧倒的なビジュアル・エフェクトで描くSFスペクタクル・アクション超大作。メインキャストは、米軍パイロット役のウィル・スミス、米大統領役のビル・プルマン、天才エンジニア役のジェフ・ゴールドブラム。現在のSFアクションといえば、実写と見紛うばかりのCG描写が全盛だが、1996年公開の本作では、ミニチュア・ワークをはじめとする伝統的な技術と(当時)最新のデジタル技術を組み合わせた特殊効果を堪能することができる。アカデミー賞では、見事、視覚効果賞に輝いた(音響賞にもノミネート)。本ブルーレイBOXでは「劇場公開版」及び約9分長い「特別版」本編(ブルーレイ初収録)を収録。吹替音声も従来のソフト版に加え、テレビ朝日「日曜洋画劇場」版が初収録となっている。

吹替のポイント

今回のインタビューで登場した古川登志夫は、『インデペンデンス・デイ<日本語吹替完全版>コレクターズ・ブルーレイBOX<2枚組>』に収録されたテレビ朝日「日曜洋画劇場」版日本語吹替音声で、ビル・プルマン演じるホイットモア大統領の声を担当。「うる星やつら」の諸星あたるや「ドラゴンボール」シリーズのピッコロなど、アニメ作品での当たり役が多いだけに、古川の洋画吹替は意外な印象も生むが、『愛と哀しみの果て』のロバート・レッドフォード(ソフト版)、『ゴーストワールド』のスティーブ・ブシェミ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のクリスピン・グローバー(マーティの父親役)など、有名作のメインキャストも数々担当してきている。山寺宏一のウィル・スミス、磯部勉のジェフ・ゴールドブラムを相手に、いつもの明るいイメージを覆す重厚な演技を披露。そして名シーンである大統領の“熱い”演説に注目したい。共演には、牛山茂、坂口芳貞、渡部猛、矢島晶子、宝亀克寿、佐藤しのぶなど洋画吹替の名バイ・プレイヤーたちが名を連ねている。

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  • L.A.コンフィデンシャル製作20周年記念版
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2017.09.01「エイリアン2」鈴木弘子インタビューを追加しました。

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2017.08.04「インデペンデンス・デイ」古川登志夫インタビューを追加しました。

2017.07.28傑作吹替視聴室Vol.24:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を追加しました。

2017.07.03『インデペンデンス・デイ』山寺宏一インタビューを追加しました。

2017.06.23傑作吹替視聴室Vol.23:『シザーハンズ』を追加しました。

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2017.04.28『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【後編】インタビューを追加しました。

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2017.02.24『ダイ・ハード/ラスト・デイ』樋浦勉インタビューを追加しました。

2017.01.27『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【後編】を追加しました。

2017.01.06『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【前編】を追加しました。

2016.12.22『ホーム・アローン』矢島晶子インタビューを追加しました。

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2016.07.22『マイノリティ・リポート』佐藤拓也【後編】インタビューを追加しました。

2016.07.08『マイノリティ・リポート』佐藤拓也インタビューを追加しました。

2016.06.24『コマンドー』若本規夫インタビューを追加しました。

2016.06.10傑作吹替視聴室Vol.21:吹替の名盤特集第四弾を追加しました。

2016.05.27『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』小杉十郎太&相沢恵子&春日一伸インタビューを追加しました。

2016.05.13『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』福永莞爾&平田勝茂インタビューを追加しました。

2016.04.15傑作吹替視聴室Vol.20:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第3弾を追加しました。

2016.04.01傑作吹替視聴室Vol.19:吹替の名盤特集第三弾を追加しました。

2016.03.18傑作吹替視聴室Vol.18:吹替の名盤特集第二弾を追加しました。

2016.02.29傑作吹替視聴室Vol.17:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第2弾を追加しました。

2016.01.29傑作吹替視聴室Vol.16:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集を追加しました。

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2015.07.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第3弾を追加しました。

2015.07.19『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第2弾を追加しました。

2015.06.30吹替の帝王『エイリアン』幸田直子インタビューを追加しました。

2015.06.30『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビューを追加しました。

2015.06.30吹替の帝王 公式サイトをリニューアルオープンしました!

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