キミは日本語吹替の魅力を知っているか?実力派声優が魅せる【吹替】の真実を堪能せよ!

吹替えの帝王 Powered by 20th Century FOX Home Entertainment 企画協力:フィールドワークス

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INTERVIEW #48

 「吹替の帝王」シリーズ、記念すべき第10弾として選ばれたのは、『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス監督がメガホンを執り、ハートウォーミング・コメディの巨匠ジョン・ヒューズが製作・脚本を手掛けた大ヒット・コメディ『ホーム・アローン』。製作25周年を記念してリリースされた「コレクターズ・ブルーレイBOX」には、3種類の吹替版音声が収録。主人公ケビンを演じて、本作で一躍ハリウッド・スターの仲間入りを果たしたマコーレー・カルキンを、テレビ朝日「日曜洋画劇場」版とソフト版の2バージョンで担当した折笠愛のスペシャル・インタビューをお届けしよう。

●東京生まれの三代目、江戸っ子気質のはずだけど……

――ご出身を教えてください。
 東京生まれなんですが、育ちは千葉。千葉といっても海も何にもない四街道というところです。喘息持ちだったものですから、空気のきれいなところが良いということで、北千住から祖父がいる四街道に移って、子供の頃はそこで一番長く過ごしました。
――では子供の頃の記憶は、ほぼ千葉のものでしょうか?
 そうですね。ただ北千住の頃はわりと駅の近くで、お友達とパチンコの玉を拾って大人に渡すとアメをくれたとか、そういう思い出はあります。今はすっかり変わってしまいましたが、お祭り好きが多い土地で、そのかけらは覚えてますね。一応三代目なので江戸っ子気質のはずなんですけど、育ちは千葉なんです(笑)。

●初の舞台は小学生時代、中学・高校・大学を経てミュージカル劇団に

――最初に演じた演目は覚えていらっしゃいますか?
 『春よ来い』というタイトルでした。先生方が書かれたのか、何かを脚色したのかは定かじゃないんですが、ヒバリの大将の役で春を呼ぼうとするお芝居でした。私は子供の時から人としゃべるのが苦手な方でしたが、お芝居はしゃべる内容が決まっているじゃないですか。セリフがちゃんとあって、照明を当てていただいて、みんなが観てくださって。子供ながらにすごく呼吸しやすかったんです。「私、生きてる!」みたいな(笑)。よくみなさんと昔話をすると二種類に分かれていて、引っ込み思案でお芝居に目覚めた子か、もともと活発な目立ちたがり屋か、私はどっちかっていうと引っ込み思案な方でした。
――引っ込み思案だった女の子が、いきなり主演に選ばれたわけですか?
 国語の授業では、教科書を音読しますよね。私が読んだのを聞いた先生が、なんとなく芝居でもしゃべれるんじゃないかと思ったのかもしれません。でも、ほかのウグイスの役の子たちと違って衣装にヒラヒラしたものを付けていただいて、それがすごく幸せだったようです(笑)。
――その後は児童劇団に?
 中学、高校では演劇部をずっとやっていて、部長もしてました。いわゆる演劇部が通るコンクールは一通り体験しまして、でも大学の演劇科に入った後、一度家庭の事情で諦めたんです。でも半年も経たないうちに沸々と「私の道はこれではないんじゃないか」と思うようになって、ちょうど新聞に載っていた「子供に見せるミュージカルの出演者募集」というのに応募して、小さい劇団に入れてもらったんです。専属ではなかったんですが、オーディションを受けたら主役に選ばれました。それで味を占めまして(笑)、しばらくはそれでご飯を食べていてたんです。
――演劇で食べていくのは大変だと聞きますが、最初からすごいですね。
 ありがたいことでした。親子で観るミュージカルを上演して、沖縄以外の全国を回りました。1日3ステージなんて日もありましたから、ジャニーズも真っ青なほどの公演数だったと思います(笑)。大学を出て、20代の半ばくらいですかね。
――やはり大学で演劇科に入った時から、女優になると決意されていたんでしょうか?
 はい。ただ当時はあまり情報がなく、たまたま高校にプレゼンテーションに来た大学に演劇科があったので、そこに入ることにしたんです。でもその時代に広く浅くいろんなことをさせてもらったのが、後々の財産にはなりました。当時は「こんなこと何になるんだ」なんて思ってたんですけど(笑)。日本舞踊に洋舞にタップ、発声にジャズダンスにクラシックの声楽。深くひとつを突き詰めるプロフェッショナルにはならなかったですけど、舞台で踊ったりもしましたし、歌も歌わせていただけるし。長尺の仕事で『サウンド・オブ・ミュージック』(製作40周年記念版、50周年記念版のアガタ役)もやりました。楽譜を読めるのもありがたいなと思いましたね。
――中学、高校の演劇部と大学で演劇を学ぶのでは覚悟が違いますよね。ご両親から反対されませんでしたか?
 コロムビア・ローズという昔の覆面歌手の方がいらっしゃるんですけど、ウチの母はそのオーディションに参加して最後の3人に残ったらしいんですね(笑)。だから反対はしなかったというか、やりたいことをやればいいと言ってくれましたね。父は、あんまり賛成じゃなかったというか、黙ったまま反対していましたけど。でも、ウチは当時は叔母が一緒に住んでいて、女性パワーが強かったので演劇の大学に行かせてもらえました。

●声優デビューは「小公子セディ」──声の仕事のきっかけは?


――声の仕事をするようになったきっかけを教えてください。
 子供向けミュージカルは、子供たちの反応がダイレクトに返って来て大人に見せるより恐いし、やりがいがあるんですけど、大人が反応する芝居をやりたくなっててきたんですね。個人で挑戦したりもしたんですが、やはりそれでは食べていけなくて結局子供に見せるミュージカルを続けていた。それでちょっと煮詰まっていた時に、ぷろだくしょんバオバブにいた緒方賢一さんと舞台を一緒にやらせていただいたんです。で、「声の仕事もあるよ、これでも食べていけるし、違うこともやって芝居を見つめ直すのもいいよ」とおっしゃっていただいた。ちょうどその頃、JRを巻き込んだ大きい舞台をやる話があって、『伊豆の踊子』の踊り子に抜擢されたんです。
――またも主演に抜擢ですね!(笑)。
 はい(笑)。それで並樹史朗さんと私と、あと舟木一夫さんたちと一緒に商業ベースで旅して公演するという大プロジェクトの予定だったんですが、上演はしたものの、いろんな事情があって構想通りにはいきませんでした。ちょうど折よく、緒方さんの紹介があって声の仕事のオーディションを受けさせていただいたんです。
――それが声優デビュー作の「小公子セディ」(1988年にフジテレビ系「世界名作劇場」枠で放映されたテレビアニメ)ですね。
 はい。もうちょっと詳しく言うと、その時に並行して緒方さんが主宰されていた「劇団がらくた」、現在の「劇団すごろく」の舞台に客演で呼んでいただいたんです。それを先日亡くなられたジャイアン役のたてかべ和也さんがご覧になっていて。たてかべさんは本当にいろんな人を発掘された方だったんですけど、「折笠いいねえ!」って即バオバブに入れていただき、たてかべさんが持っていたオーディションの枠で「小公子セディ」に呼んでいただいたんです。ヘタだったと思うんですけど、染まってなくて新鮮だと捉えていただき、小公子セディ役が決まったですよね。
――当時は、アニメの声優という仕事を意識されていなかったのですか?
 正直言うと、一生懸命やってらっしゃる方々に失礼なくらい知らなかったし、やりたいって思うほどの魅力もわかってなかったです。声で意識していたのはラジオの「ジェットストリーム」の城達也さん。夜中に聴いて「ステキなお声」って思っていた程度でした(笑)。業界のことも皆無なくらい知らなくて。オーディションでもひとりだけド素人だったと思います。その時、高山みなみさんと林原めぐみさんと私が三次選考に残ったんですけど、私が一番素人というか、新鮮だったんだと思います(笑)。

●自身をへし折られた第1回目の収録──
「もう明日辞めてもいい」と落ち込んでいた

――いきなりの主演ですが、番組は1年間続いたわけですよね。
 はい、最初はなにもわからないのに、ずっと舞台をやってきたので変な自信はあったんですよ。「舞台でやっていることが声でやれないわけがない、お茶の子さいさいでできるな」って。でも第1回目でその鼻はへし折られましたけどね(笑)。
――何が一番難しかったんですか?
 まずマイク前でしゃべるという作業を一切経験していないままオーディションに向かい、しかも主役だったので。マイクとの距離感すらわからなかったんです。あとアニメだとキャラクターが振り返る時に「ふっ、はっ」って息を入れたりする。でないとリアリティが出ないんですけど、なんで振り向くだけでそんな息を入れないといけないんだろうとか、言われたことに対していちいち「なぜ?」って身体が全否定していました。一生懸命がんばりましたけど、第1回目なんて今聴くのはとてもじゃないけど恥ずかしい(笑)。
――業界のしきたりやルールは、その1年で先輩方から教えてもらったんでしょうか?
 今よりも諸先輩方がとても厳しかった時代の終わりの方で、ご挨拶とかスタジオ内での佇まいっていうのはちゃんと躾けられましたね(笑)。当時は若い方に「いいよ、いいよ」なんていう風潮ではなかった。私はご挨拶したつもりでも「あの子はなぜ私に挨拶をしてないんでしょう?」って怖いお叱りを受けたりとかね(笑)。私は入口で言えばみなさんに通じると思ってましたけど、やっぱり新人が初めて先輩に胸を借りる時には、ちゃんと挨拶しなくちゃいけないんだなとか。あと当時はお茶とかお菓子とかを新人がどうぞと先輩に渡す風潮があって、まあ会社でも同じでしょうけれど、なんとなくはわかっても自分は初めての主演でセリフもいっぱいあって、それどころじゃなかったりもしましたよね。放送が始まって半年くらいは上手くいかないしヘタクソだなと毎回毎回下唇を噛んでました。大失敗で言えば、あの枠は泣かせるシーンが多かったんですが、舞台だと本番の1回に魂込めればいいんですけど、アニメの収録はテスト、ラステス、本番と3回やるわけですよ。だからテストからホンイキで泣いちゃうと、本番でも最初の方の元気で明るいシーンから鼻声になっていたり、そんな失敗がたくさんありました(笑)。
――声優として自信がついたきっかけはありましたか?
 いまだに「今日のでよかったかな?」って反省したり考えたりしない日はないんですよね。そういう意味で言うと、まだ自分はできあがってはいないと思うんです。でも3年くらいした頃にはなんとなくスタジオの中の空気を吸うこととか、その場に座ってることだとか、仲間たちとの関係性とか先輩への想いとかがようやくしっくりした感じでした。最初の1年は毎日「明日この業界やめてもいい!」っていうくらい落ち込んでましたから。
――本当は舞台をやりたい、というお気持ちも当時はありましたか?
 ありました。これは私ががんばれる場所じゃないかもしれないと、毎夜枕を濡らしておりました(笑)。でも「小公子セディ」では視聴者の方からお便りをいただくんですね。風邪を引いて収録すると「折笠さん大丈夫ですか?」とか気遣ってくださる。舞台で直にお客さんに触れるのとは違いますけど、画面を通して全国の方々が応援してくださっていると感じるようになって、嬉しさと不安が常に背中合わせでした。今日は「ダメだ」、明日は「前に進もう」と、日々忙しく葛藤していたのを覚えています。

●外画アテレコの決意は『ヤング・シャーロック』、
そして池田昌子との思い出

――外画の吹替えの最初の現場は覚えていらっしゃいますか?
 確か子供の頃のブルック・シールズさんが主演で、『青い珊瑚礁』より前の作品だったかと思うんですが。でも長尺の外画を本当にやっていきたいと思ったのは、山寺宏一さんが初めて主演をやった『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』です。今でも忘れないんですけど、山寺さんが「愛さん、オレ下痢が止まらないよう」って(笑)。今にしたら信じられないですけど、きっとものすごく準備して臨んで、その繊細さが彼の武器だと思うんですけど、私はちょっとだけ先輩だったので「山寺くんができないわけないじゃない!」「愛さん、ちょっと止まんないっすよ……」なんて言っていたのを覚えてますね。
――アニメからこの世界に入ってからの外画ですけど、戸惑うこともなく入っていけましたか?
 私はむしろ外画の方がやりやすい気がしていますね。アニメでデビューしたことはとてもラッキーだったんですが、長い目で見ると、個人的にはちょっと残念だったこともあって。ディレクターさんによっては「アニメをたくさんやってる人」という風に思われてしまったんです。でも自分が進む方向性としては、舞台や外画の吹替えで女性の心の機微とか葛藤とかを演じたいと思っていたので、外画の女性の役をもらうのに苦労したりもしました。
――ずっと演劇少女だったわけですけど、もともと映画はお好きでしたか?
 好きでしたね。『砂の器』を映画館に3回観に行ったりしてました。『ジョニーは戦場に行った』を観た後は3日くらい落ち込んで(笑)。『ローマの休日』がものすごく魅力的で、池田昌子さんのお声とオードリー・ヘプバーンの透明感が素晴らしかったんですよね。池田さんに実際にお会いしたときにはもうしびれました。私が主役だった「ロミオの青い空」(1995年放送の「世界名作劇場」枠アニメ)というアニメで池田さんがナレーションをやってくださって、仕事だかなんだかわからないくらいうっとりして聴いてましたね。あんな風に年齢を重ねてステキな女優さんになりたいなと、ずっと尊敬しています。

●今明かされる、「男の子の声をやるのがイヤになった」という
ウワサの真相


――声の仕事を本格的にされるようになってからは、いかがでしたか?
 当時は子供の声をいっぱいやらせていただいていて、時代もバブルでしたので、スタジオを掛け持ちでやっていました。ディレクター同士でやりくりして、スタジオをハシゴしていろんな役を次々と。作品のひとつひとつには申し訳ないですけど、本当にごっちゃになってわけがわからない時もありましたね。
――子供といっても特に男の子の声が多かったですよね。
 はい、8割くらいは男の子でしたよね。
――ある時期、男の子の声をやるのがイヤになったという話を聞いたことがあるのですが。
 あれは元々そういう意図ではなかったんです。ただ子供の役ばかりやりすぎて、自分の中での心のバランスが取れなくなっちゃったんです。元々お芝居をしたいという気持ちからこの道に進んで、たまたま声の仕事をいただいて、大人である自分の心にフタをしながら、子供の役を演じていたんですね。子供の役を演じるには、身体の半分くらいは子供の心を持ってないと演技がクサくなっちゃうんです。だから自分の中に子供の心を作って、それを大人の部分が制御しながら子供役を演じていたました。そうするうちに、大人の女性として演技をしたい気持ちが爆発してしまった。子供役がイヤなのではなく、私にはほかの演技の方向性もあるんだとわかっていただくために、なんでもかんでも引き受けるのを一度セーブしたんです。それが業界でめぐりめぐって、「折笠さんは、もう子供の役をやらないらしいよ」って伝言ゲームみたいに間違って伝わってしまったんです。

●青野武、安原義人と共演したソフト版『ホーム・アローン』について


――『ホーム・アローン』を演じられたのは、折笠さんにとってのどんな時期だったんでしょうか?
 そうやって私が行き詰ることになる時期の数年前ですね。一番忙しくなる山の八合目、九合目くらいでしょうか。『ホーム・アローン』という作品自体は、仕事をいただいて観たのが、初めてだったと思います。テレビ版(フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」版)ではケビン役を矢島晶子ちゃんがやっていたんですけど、収録したのは私の方が先だったのかな?
――折笠さんはソフト版が最初で、その時は矢島さんはケビンの弟役をちょっとだけ演じられていました。『ホーム・アローン』の収録で印象に残っていることってありますか?
 大尊敬していた青野武さんが泥棒役(ソフト版のジョー・ペシ)だったんですね。青野さんとは『ホーム・アローン』もそうですし、「天地無用!」(1992年OVAを皮切りに、テレビ、映画と大ヒットしたコメディ・アニメ)でもずっとご一緒してまして、お芝居の組み立てとか表現方法とか、とにかく青野さんが大好きなんです。だから一緒に『ホーム・アローン』をやらせていただいてすごく刺激的でした。掛け合いも多くて、こんなに心地よく演技ができるんだ、青野さんはお上手だな、さすがだなと感心ばかりしていました。
――相棒の泥棒役(ダニエル・スターン)は安原義人さんでしたね。
 そうなんです。もう素晴らしいおふたりでしたね。あとマコーレー・カルキンくんで言うと、『ホーム・アローン』ももちろんですけど、『危険な遊び』という作品もやらせていただきました。コアな方はこちらのカルキンくんの方が怖くて好きだっておっしゃるんですよ(笑)。
――やはり悪役だとか、暗い部分のある役は演じ甲斐がありますか?
 敵役とか悪女とかは面白いですよね(笑)。そういうキャラがいるから主役が引き立つわけですから。芝居の針を目いっぱい振っても成立しますし、やり甲斐がありますね。たった一言だけでものすごい存在感を放つ方々もいらっしゃいますし、勉強になります。

●「日曜洋画劇場」版では樋浦勉と共演。
『ホーム・アローン』お気に入りのシーンは?


――今回のブルーレイでは泥棒役が青野さんではなく、樋浦勉さんが演じられたテレビ朝日「日曜洋画劇場」バージョンも収録されるんですが、同じ役を違うキャストと演じる時に戸惑うことってありますか?
 それはやっぱりあります。イヤだといいとかではないんですけど、一度青野さんで鳴っていたセリフが違う風に聞こえてくることで、私の芝居もまた違ってくるんですね。大きな差じゃなくて呼吸ひとつのことかも知れないですけど、絶対にお芝居に違いがあると思います。
――バージョンが違うと、ずいぶんセリフも違ったりしますよね。
 私たちの仕事は、翻訳家の方たちに大きく左右されるんですよ。当然ながら、向こうの俳優が喋っている時間に、日本語のせりふの長さを合わせなければいけない。言葉の字数が違うと、そこまで持ってくる感情の流れも違ってくるし、翻訳家の方が表現したい世界観で芝居も大きく変わります。ただ『ホーム・アローン』では、泥棒さんのお二方のお芝居が、各バージョンでこんなに違うんだなという印象が大きく残っています。
――同じ作品を2度目に吹替える時はまったく新しい作品のように感じられますか?
 キャラクターやストーリーはもちろん頭に入ってます。ただ、例えば舞台で1ヵ月の公演があれば、昨日も今日も同じ台本で同じことをやるんですけど、お客さんの反応も相手役の出方も毎日違うんです。同じことをやっているようで同じことは絶対にできない。その感覚にちょっと似てるかも知れないですね。
――『ホーム・アローン』で印象に残ってるシーンはありますか?
 教会で、近所のおじいちゃんと会うシーンが好きです。大人の悩みを聞いてケビンが「連絡したらいいよ」なんて助言するんですよね。あそこは、「演じる私」を見ている私がちょっと感動していました(笑)。演技としては冷静な部分がいつも必要で、例えば泣くシーンで泣いちゃいけない。それをグッと溜め込むエネルギーがあるほうがお客さんは感動してくださるので、自分をコントロールしてるんです。でも『ホーム・アローン』のあのシーンは、ケビンを演じている折笠愛が「このシーン泣ける!」って思いながらグッとこらえていましたね(笑)。
※このインタビューの続きは、発売中の『ホーム・アローン<日本語吹替完全版>コレクターズ・ブルーレイBOX〔初回生産限定〕
商品内に封入されている「インタビュー集」でお楽しみください!
(2015年7月24日/於:東北新社/取材・文:村山章/協力:東北新社、フィールドワークス)

折笠 愛(おりかさ あい)【プロフィール】

12月12日生まれ。東京都出身。B型。
劇団文芸座や劇団創演で女優として舞台に立った後、テレビアニメ『小公子セディ』で声優デビュー。アニメ、外画、ナレーションなどで活躍。代表作<洋画>『ホーム・アローン』(ソフト版・ANB版)、『ホーム・アローン2』(ソフト版)ケビン・マカリスター役、『ロボコップ2』(テレビ朝日版)ボブ役、『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(フジテレビ版)ジェイミー役など。
代表作<アニメ>「小公子セディ」セディ役、「天地無用! シリーズ」魎呼役、「新機動戦記ガンダムW」カトル・ラバーバ・ウィナー役、「幽☆遊☆白書」桑原静流役、「ヘタリア シリーズ」シーランド役など。

解説&ストーリー

 製作当時10歳だったマコーレー・カルキンを一躍スターダムへと押し上げ、全米興行収入約2億8,576万ドル、日本でも配給収入約34億円という大ヒットを記録したのが、1990年製作の本作『ホーム・アローン』。名優ジョー・ペシとダニエル・スターン演じる空き巣を相手に、クリスマスでひとり留守番する少年の大奮闘が世界を爆笑に包み、ゴールデン・グローブ賞では、コメディ/ミュージカル部門の作品賞と主演男優賞のノミネートを受けた。製作25周年を記念し、2015年にリリースされた「吹替の帝王」シリーズ第10弾『ホーム・アローン<日本語吹替完全版>コレクターズ・ブルーレイBOX』は、従来のソフト版に加え、フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」版とテレビ朝日「日曜洋画劇場」版の日本語吹替音声を初収録。吹替台本2種、インタビュー集(矢島晶子、折笠愛)に加え、4Kデジタル・トランスファーマスター採用の超高画質、初収録となるクリス・コロンバス監督&マコーレー・カルキンの音声解説も見逃せない。

吹替のポイント

 インタビューに登場した折笠愛が、マコーレー・カルキンと担当したのは、今回がソフト初収録となる1998年放送の「日曜洋画劇場」版。『リーサル・ウェポン』シリーズなど「日曜洋画劇場」でのジョー・ペシ役でおなじみだった樋浦勉(ソフト版『ダイ・ハード』シリーズのブルース・ウィリス役としても有名)、イーサン・ホークのフィックスでも知られる宮本充のダニエル・スターンと、丁々発止の攻防を繰り広げている。インタビューでも述べられているが、本作への折笠の参加は、ソフト版吹替えの方が先。こちらではソフト版のペシ役でおなじみの大ベテラン青野武(ソフト版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のクリストファー・ロイド役も)、スターンを担当した安原義人(ミッキー・ローク、メル・ギブソンの吹替えで知られる)との共演を果たしている。玄田哲章、屋良有作、銀河万丈がジョン・キャンディを演じるなど、3バージョンそれぞれのキャスティングの妙を味わいたいところだ。

新着情報
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新着情報

2017.10.06「エイリアン2」田中秀幸インタビューを追加しました。

2017.09.22傑作吹替視聴室Vol.26:『猿の惑星』を追加しました。

2017.09.01「エイリアン2」鈴木弘子インタビューを追加しました。

2017.08.25傑作吹替視聴室Vol.25:『エイリアン』を追加しました。

2017.08.04「インデペンデンス・デイ」古川登志夫インタビューを追加しました。

2017.07.28傑作吹替視聴室Vol.24:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を追加しました。

2017.07.03『インデペンデンス・デイ』山寺宏一インタビューを追加しました。

2017.06.23傑作吹替視聴室Vol.23:『シザーハンズ』を追加しました。

2017.05.26傑作吹替視聴室Vol.22:『LOGAN/ローガン』公開記念!を追加しました。

2017.04.28『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【後編】インタビューを追加しました。

2017.03.31『ヒート 製作20周年記念版<2枚組>』菅生隆之【前編】インタビューを追加しました。

2017.02.24『ダイ・ハード/ラスト・デイ』樋浦勉インタビューを追加しました。

2017.01.27『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【後編】を追加しました。

2017.01.06『サンズ・オブ・アナーキー』森川智之&五十嵐麗インタビュー【前編】を追加しました。

2016.12.22『ホーム・アローン』矢島晶子インタビューを追加しました。

2016.12.09『ホーム・アローン』折笠愛インタビューを追加しました。

2016.10.21『王様と私』壌晴彦インタビュー【後編】を追加しました。

2016.10.07『王様と私』壌晴彦インタビュー【前編】を追加しました。

2016.09.09『X-ファイル』戸田恵子インタビューを追加しました。

2016.08.19『ターミネーター』小山力也インタビューを追加しました。

2016.08.12『ターミネーター』大友龍三郎インタビューを追加しました。

2016.07.22『マイノリティ・リポート』佐藤拓也【後編】インタビューを追加しました。

2016.07.08『マイノリティ・リポート』佐藤拓也インタビューを追加しました。

2016.06.24『コマンドー』若本規夫インタビューを追加しました。

2016.06.10傑作吹替視聴室Vol.21:吹替の名盤特集第四弾を追加しました。

2016.05.27『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』小杉十郎太&相沢恵子&春日一伸インタビューを追加しました。

2016.05.13『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』福永莞爾&平田勝茂インタビューを追加しました。

2016.04.15傑作吹替視聴室Vol.20:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第3弾を追加しました。

2016.04.01傑作吹替視聴室Vol.19:吹替の名盤特集第三弾を追加しました。

2016.03.18傑作吹替視聴室Vol.18:吹替の名盤特集第二弾を追加しました。

2016.02.29傑作吹替視聴室Vol.17:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集第2弾を追加しました。

2016.01.29傑作吹替視聴室Vol.16:『X-ファイル コレクターズブルーレイBOX』特集を追加しました。

2015.12.04『ウェイワード・パインズ 出口のない街』津田健次郎インタビューを追加しました。

2015.11.13『glee/グリー』坂本真綾&早川陽一インタビューを追加しました。

2015.11.12傑作吹替視聴室Vol.15:吹替の名盤特集第1弾を追加しました。

2015.10.16『Fargo/ファーゴ』森川智之インタビューを追加しました。

2015.09.30『コマンドー』玄田哲章&土井美加インタビューを追加しました。

2015.08.14『エイリアン』大塚明夫インタビューを追加しました。

2015.08.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』田中敦子インタビュー第1弾を追加しました。

2015.07.14『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第3弾を追加しました。

2015.07.19『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビュー第2弾を追加しました。

2015.06.30吹替の帝王『エイリアン』幸田直子インタビューを追加しました。

2015.06.30『24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』小山力也インタビューを追加しました。

2015.06.30吹替の帝王 公式サイトをリニューアルオープンしました!

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