キミは日本語吹替の魅力を知っているか?実力派声優が魅せる【吹替】の真実を堪能せよ!

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INTERVIEW #41

 「X-ファイル コレクターズブルーレイBOX〈57枚組〉」リリース記念特集第5回は、前回に引き続き、BOX封入のブックレットに収まりきらなかったトピックを中心に構成した「番外編」インタビューをお届け。福永氏&平田氏の「テレビ朝日版スタッフ」の次に登場するのは、「ソフト版」の吹替声優を務めた小杉十郎太と相沢恵子。さらには演出を担当した春日一伸氏も加わって、当時を振り返ってもらった。

●『X-ファイル』とは、どういうドラマだったのか?

──初めて『X-ファイル』をご覧になった時の印象はいかがでしたか?
小杉:「すごい作品が来る」とは聞いていたんですよね。その頃から地上波にもかかるかもしれないと。ただ、(シーズン1の)第1話を観て「ああ、宇宙人の話なのか」と思いました(笑)。
相沢:私は第1話の前に短いプロモーション映像でスカリーの声を演じたんですが、そのときはどんなドラマなのか、まだつかめていませんでした。
春日:何話か見続けていくうちに、色々な問題に踏み込んだ意欲作だと思いましたね。

──何話もご覧になって、作品に対しての印象はどう変わりましたか?
小杉:エイリアン中心の展開になると思っていたんですが、そうはならなかったですね。でもこれは面白いなと思いました。
相沢:一見、荒唐無稽にみえても各話を繋ぐ太い柱のストーリーがありました。でも、一方でそういった柱とは関係がないエピソードも多くありましたけど(笑)。
春日:各シーズンの最終話のアフレコをしたあと、「このシーズンでも重要な問題は解決しなかったけど、これから一体どうなってゆくんだろう?」という話はよくしていたと思います(笑)。
相沢:アメリカ政府が黒幕というストーリーも多かったと思いますが、「日本じゃ政府が黒幕なんてドラマは難しいよね」とみんなでよく言っていました。
小杉:シビアな事件のエピソードが多かったと思います。当時僕は「ビバリーヒルズ高校(青春)白書」(米FOX系列で1990年から2000年にかけて放送され人気を博した青春ドラマシリーズ。日本ではシーズン1から3を「~高校白書」、シーズン4から10を「~青春白書」として放送)のディラン役もやっていましたが、あのシリーズに比べると本当にシビアでした。
相沢:『X-ファイル』と言われて、まずぱっと頭に浮かぶのは「スクィーズ」(シーズン1 エピソード3)ですね。春日さんから「また「スクィーズ」の犯人が出てきますよ(シーズン1 エピソード21「続 スクィーズ」)」と教えられて驚きました(笑)。「ああいった続編ものが成立するなら、このシリーズは何でもできそう」と思いました。
小杉:あと、登場人物たちの恋人がたくさん出てきたという印象が残っています。
相沢:ツッコミどころもありますが(笑)、細部までしっかりと作り込んであって、誰もが楽しめるドラマだと思いました。だからこそ、信じがたいストーリーでも観る人が夢中になれるんです。それから、各シーズンの吹替が終わる頃がちょうど、「本国でまだ続くらしいよ」という情報が届くタイミングで……(笑)。
春日:各シーズンの最終話を録っていて、「このシーズンも話が終わらないね」とはみんなでよく話していました(笑)。

●今だから語れる「こんな苦労がありました」

──吹替で言いにくかった台詞はありますか?
相沢:「FBI」と「殺人事件」という単語です。しょっちゅう出てくる単語なのに、いつまで経っても言いづらかったですね。
小杉:モルダーが電話に出る時、「モルダーだ」って言うんですが、最初のうちは「ダ」と「だ」が重なるのが苦手でした。
春日:「だ」は抜いて、「モルダー」だけにしないかっておっしゃっていましたよね(笑)。
小杉:途中からは慣れましたけどね。
──翻訳が難しかったという場面も多かったのでは?
春日:原語にスペイン語が多いエピソードがあって、オープニングで大勢がスペイン語で騒ぐ場面があるんですが、何を言っているのかが英語台本に書いていなくて……。あるスタッフが「とりあえず何でもいいから、声優さんたちにスペイン語の単語をしゃべらせよう」と言いまして、やってみたら何とか原音に近づけたということもありました。
小杉:UFOは「ユーエフオー」か「ユーフォー」かなんてことも話し合ったよね。
春日:「ユーエフオー」に統一しました。
──収録当時、20年以上も続く作品になると思われましたか?
春日:さすがに思いませんでしたね。
──映画版まで作られたことについては?
小杉:映画館で『X-ファイル』を上映するんだと驚きましたよ。
春日:この映画で『X-ファイル』は完結するのかと当初思いました。「すべての謎が明らかになる」って宣伝していたので(笑)。
相沢:でも、明らかにならなかった(笑)。
小杉:あと、映画版は音のレベルが大きかったですよね?
相沢:音楽や効果音に負けないよう、大きな声で演じてみようかと思ったりしました。
春日:でも、「演技の質はいつも通りにしてください」とお願いして演出しましたね。
小杉:いつも以上にノイズが入らないようにって、スタジオの空調を切ったよね? だからスタジオの温度が上がっちゃって、収録は酸欠気味で地獄のようでした(笑)。
──本国の俳優さんたちのプライベートの生活に合わせて、ストーリーが変更されることもありましたよね。
小杉:ジリアン・アンダーソンさんの妊娠に合わせて「スカリーも妊娠した」ってストーリーを変えたのは、すごいなって思いましたね。
相沢:私も、スカリーが長いコートを着始めたのは気になりました(笑)。
春日:事情を知らなかった頃は「スカリー、太った?」なんて言っていたのに、実は……妊娠していたという。海外の俳優は結構な出演料をもらっているのに、そんな丁寧な対応をしてもらえるなんて羨ましいね、など皆で話していました(笑)。
──かつての日本語吹替版では、声優さんのアドリブも多かったと聞きますが、この作品ではいかがだったでしょうか?
春日:まず『X-ファイル』自体が、当時としてはとても台詞が多いドラマでした。
小杉:あと、展開が速かったですよ。本当に速い。
相沢:家で練習していて、「こんなに速く話せるのかな」とよく思いましたね。画面上のスカリーは話し終わっているのに、私はまだ台詞を言い終わっていないこともありました。
小杉:ドゥカブニー(モルダー役)は長い台詞が多くて、演じながら「まだしゃべるのか?」と思ったりして(笑)。
春日:台詞で説明しないといけない情報量が多過ぎて、アドリブは基本的に無しでした。

●小杉、相沢にとっての『X-ファイル』

──吹替版を収録していたスタジオについての思い出はありますか?
相沢:シーズン2まで使っていたスタジオ(スタジオザウルス)はユニークでした。グランドピアノがあって、そこに置いたマイクとモニターに向かって演技をして(笑)。
春日:僕がいる調整室から見えない位置に、小杉さんと相沢さんがいました(笑)。シーズン3からは、六本木にあったムービーテレビジョンのスタジオに移りました。
──『X-ファイル』に出演されて人生は変わりましたか。
相沢:私は劇団に所属しておりまして、当初は舞台や映像の仕事が主でした。声のお仕事がぐっと増えるきっかけになったのが、『X-ファイル』です。初めてのレギュラーでしたので。
小杉:いまだに言われますね、「小杉さん、『X-ファイル』に出ていましたよね」って。あと、別の作品でもドゥカブニーの声をアテさせていただくようになりましたが、まだ時々、「スカリー」って言いたくなっちゃうんですよね(笑)。
──小杉さんはデヴィッド・ドゥカヴニー、相沢さんはジリアン・アンダーソンの声を、他の作品でもよく演じられていますよね。
小杉:ドゥカブニーは「カリフォルニケーション」「アクエリアス 刑事サム・ホディアック」(ともにドゥカブニー自身が製作総指揮も務めたTVシリーズ)や何本かの映画でも演じました。
相沢:私も「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」(2013年から放送された英BBC製作の犯罪ドラマ)や何本かの映画でアンダーソンの声を演じました。

●2人の参加も決定! 『X-ファイル2016』について

──さて、2016年、続編の全米放送が始まりますが、そのお話を聞いてどう思われましたか?(2016年1月から2月に全米放送された『X-ファイル2016』。インタビュー時には未放映)
※『X-ファイル2016』については、すでに伝えられている通り、小杉十郎太&相沢恵子のソフト版キャスティングが再び実現。風間杜夫と戸田恵子によるテレビ放送版コンビ吹替とダブル収録されることになっている。
小杉:とにかく驚きました。旧作の続きか、それとも別の話なのか?と。
相沢:「どうやって続きを作るの?」と私も驚きました。でも、とても楽しみです。
(2015年11月13日/於:20世紀フォックス/取材・文:池田 敏/協力:フィールドワークス)

商品詳細や特典の詳しい情報は X-ファイル公式サイトへ
なお、「X-ファイル」新シリーズは2016年夏、デジタル配信・ブルーレイ&DVD発売予定

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小杉十郎太(こすぎ・じゅうろうた)【プロフィール】

神奈川県出身。大沢事務所所属。デヴィッド・ドゥカヴニー(ソフト版「X-ファイル」『エボリューション』、「カリフォルニケーション」など)、ダニエル・クレイグ(『007/カジノ・ロワイヤル』『カーボーイ&エイリアン』など)などを持ち役とし、洋画・テレビドラマ・アニメの吹替、ナレーション、歌手として幅広く活動。

相沢恵子(あいざわ・けいこ)【プロフィール】

神奈川県出身。劇団昴所属。ジリアン・アンダーソン(『X-ファイル』『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』『THE FALL 警視ステラ・ギブソン』など)や、ドラマ『ブラザーズ&シスターズ』サラ役、『ボーイソプラノ ただひとつの歌声』ミス・スティール役などの吹き替えをはじめ、舞台、アニメの吹替などで幅広く活動。

春日一伸(かすが・かずのぶ)【プロフィール】

音響演出家。洋画の演出作品に、「X-ファイル」(ソフト版)、『ダブルチーム』(テレビ朝日版)、『ラストマン・スタンディング』(ソフト版)、『ソードフィッシュ』(ソフト版)、『デイ・オブ・ザ・デッド(2008年)』、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』など。アニメシリーズに「ザ・シンプソンズ」、「ぞうのババール」、「しまじろう ヘソカ HE SO KA」などがある。

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